うたたねの店

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2003/12/28
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カテゴリ: カテゴリ未分類
年賀状を書くのはいつも年末のぎりぎりになってからだ。

どうも、色々とすることがあると後回しになってしまったりする。
今年も例年にもれず、今日やっと必死で書き始めている。
頑なに毛筆で書こうとするので、時間がかかる。
本当に伝えたい事は何?
短い文章の中で、ずっと連絡が途絶えている人へ気持ちを凝縮させる。その時間は楽しさとともにちょっとした苦悶である。


今日は家族でお墓参りをした。
お線香をあげて、4人でお経をあげると気持ちがすっきりする。


夜は年賀状製作に取り掛かった。
夕飯の時になぜか祖母の話が出てきた。
祖母が亡くなってもなお祖父へお年賀を出しつづけたということ。
自分の所の住所にしてあるので、戻ってくるのは当然のことである。祖母は身体を悪くするまでの10年間、ずっとずっと出しつづけた。母はそのエピソードと一緒に、祖母がどれほど祖父を尊敬して愛していたのかを言う。久しぶりにその話を聞いたので、改めて私は胸を熱くした。涙が出そうになる。
母は私に祖母と同じように、死ぬほど尊敬する人と一緒になって欲しいと言いたいのだと思う。

10年という歳月。
どんな想いで書いていたのだろう。
祖父が亡くなってからずっと独りで誰の手も借りずに暮らした。
いつも凛としていた。
弱音など吐かなかった。
毎日朝早くに起きてせっせと働く。

お仏壇にお線香をあげることを欠かさなかった。
仏壇がある部屋にベッドを敷いて寝ていた。
だからお布団はお線香の匂いがしていた。

祖母のおもかげを思い出す。
後姿。手の甲。うつくしい額。


天国への年賀状は、きっと祖父に届いていたと思う。
見えないルートがきっとあって、それできちんと祖父の目にとまっているのだと思う。
祖母の想いは孫の私まで伝えられる。





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最終更新日  2003/12/29 09:12:06 AM
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