健全な男女共同参画を考える!

健全な男女共同参画を考える!

10)結婚帝国女の岐れ道


主な構成と、興味深い項目(抜粋)
 第1章:性規範と性行動のギャップを生きる三十代
 第2章:「かけがえのなさ」の解体と純愛願望
 第3章:「愛はなくてもセックスできる」は常識なのに
       既婚女性も不倫市場に参入
       離婚率は上がらず、結婚は空洞化
       空洞化を生きるツケはどこに回る?
       幻想を捨てれば苦しみは消える
      「関係」という泥沼に入った近代家族
 第4章:男の「愛」とセクシュアリティ
第5章:去勢しない限り、暴力は続くのか
 第6章:結婚難民よどこへ行く
 第7章:「カウンセラー無用論」を俎上にのせる
 第8章:人は、社会的存在でなければならないのか
       結婚待機組みは愛人予備軍
       婚外子を認めない本当の理由
○ 結婚待機組みは愛人予備軍(250ページ)から、抜粋します
 上野:わたしはもう、四十代、五十代は相手にしなくていいと思っています。半世紀も
生きてくればどんな人生を送ろうが自業自得ですし、今から人生をやり直せるわ
けでもありません。だけど三十代はまだ間に合います。だからこの本は、三十代
の女性に読んでもらいたいと思うのです。そこで最後に、三十代女というところ
に話を戻したいのですが。
 信田:はい、どうぞ。
 上野:今の三十代非婚者は、ほとんどが確信犯じゃないんです。結婚待機組みなんです
よね。モラトリアムがきかなくなったときに非婚者に何が起こるか。この人たち
は愛人予備軍というか、実際に不倫市場に参入している人たちです。彼女たちがGOサインを出せる男たちは、ほとんど売却済みですからね。モラトリアムが切れれば、結婚制度のもとで男に属した女に対して、決定的な敗北感を味わうでしょう。それが「負け犬」ですね。
  信田:そのときに、その人たちに希望はないんですか。
  上野:そこは、信田さんにお聞きしなきゃ。
  信田:わたしに?
  上野:あ、そうか、信田さんは既婚者でしたね。制度の中の勝ち組です。
     わたしの新しいプロジェクトは、「高齢シングル女性の生き方」っていうもので
すが、超高齢化社会ではいずれ、遅かれ早かれ、さいごは女はみーんなシングル
になる。ざまーみろ。わたしのほうが先輩だぜ。
  信田:いいねえ。
  上野:これが希望です。「キミたち、シングルじゃ新人だろう」って。

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