九號の巣窟

九號の巣窟

貴女ノ為ノ此ノ命




「春風香る四月にうたう純恋歌・・・。」

根暗、引き篭もりの僕、無口だけが取り柄です。
寂しくなんてないよ、だからお構いなく。
悪趣味異性観察、楽しくて堪らないよ。

理解不能奇声罵声、今日も張り切っていきますです。
幼稚プレイには飽きました。さらば人工幼少褄。
どうせならリアルでしょう?窓際レンズを覗く。
何時間経ったでしょう?理想そのものの貴女。
運命の人と気付くのは遅すぎた・・・。

何故ですか?貴女を知らないのに、こんなにも胸が痛むのは。
理解らないだけど愛しい。苦しいよ、貴女を見てる「脳」が。

名前も知らぬレンズ内の貴女、声は届かず触れる事もない。
こっちを向いて僕は隠れるから、悲しすぎるよこんなに側に居るのに・・・。

いつか僕に気付く日があるとしたら、貴女はきっと怖がるだろう。
逃げ出すだろう。不安に気が狂う。

何故ですか?貴女を知らないのに、こんなにも胸が痛むのは。
理解らないだけど愛しい。苦しいよ、貴女を見てる「脳」が。

独り歩きの届かずの想い、理解ってるのに止まらぬが恋。
貴女が僕に気付く日は来ない。理解ってました。諦めてました。
ある晴れた早朝、いつものようにレンズに映る名も知らない貴女。
声も掛けれぬ触れられもしない。だってそうでしょ?

「全ては妄想だもの・・・(死笑)」

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