「なんで別れたの？」

って聞いたものの、

答えたくないことかもしれない、と思って、

「いやだったら、答えなくて良いよ」

って言いました。

でもケンケンは、

「ううん、嫌じゃないよ」

と言って、彼女と別れた原因を教えてくれました。

「彼女とは興味を持ってることが違ったんだよ。

って。

さらに、

「遠距離っていうのもちょっとね･･･」

って。

結局、その彼女とは数ヶ月で別れることになったようでした。

私も耐えられるかどうかわからなかったので(笑）、

それからは、

普通に世間話（？）をしながら帰りました。

最後まで、私の動揺は消えなかったけれど・・・。

彼女がいたという事実にショックを受けたけれど、

それでも、嬉しいこともありました。

「バスで帰る」

と言っていたケンケンだけれど、

歩いて帰る私の為に、

バスに乗らずに、途中まで一緒に歩いてくれました。

今までは、こういうこと、

・・・よーく、考えてみると。

カフェに行っても、

ランチをしても、

昼間でも、

夜遅くでも、

送ってくれることも、

近くまで一緒に歩いてくれることもありませんでした。

最初は、

私が（その時に歩いていた道を）曲がるまで、

って言っていたのに、

「ココは危ない街じゃないけど・・・」

って言って、

結局、家まで送ってくれました。

そして、最後に・・・

ハグしました。

私が催促したわけじゃないですよ～、念のために！

友達には「最後なんだからハグしな！」

って言われていたんだけど、

私には「ハグしよう」って言う勇気はありませんでした。

だから、普通に「じゃあね！」と言って

別れるつもりだったのに、

ケンケンが

「ハグしよう」

と言って、ハグをしてくれました。

カナダ人だったら誰でもハグしそうですけど、

でも、そうじゃない人もいるんですよ、実際は。

ケンケンもそういう部類に入ると思います。

いつでもハグする人だったら、

日本から帰ってきて3ヶ月ぶりに会った時に、

ハグしたはずですから・・・・

もー、そのまま、

ギューッ としがみついていたいほどでした（笑）

そして、

「じゃあ、2月にね！」

と言って、別れました。

＜つづく＞