おいしくありたい! あたふたカナダ生活記

おいしくありたい! あたふたカナダ生活記

日本のチーズケーキ


英語学校の帰りにクラスメイトの日本人の友達と入って「チーズケーキが食べないなぁ」と言って買いました。当時はまだカナダに来て1ヶ月も経っていなかったし、チーズケーキとは日本のケーキ屋さんだったらどこでも売っているフワっとして、口の中で溶けるような舌触りのチーズケーキと思い込んでいました。
が、一口食べて「何これ?チーズだよ」の言葉が先行。どうやら、カナダでチーズケーキと言えば、いわゆる「ニューヨークスタイル」のこってりとしもの。

慣れというのは恐ろしいもので、いつしかそのチーズケーキがひとつペロリとお腹に収まるようになってしまい、家で作るチーズケーキと言えば、ニューヨークスタイルになってしまった。

それがいつのことかよく覚えてないけど、日本のベーカリーで友人がチーズケーキを買い、「わー、日本のチーズケーキだ~!」と喜んでいるのを見て、作ってみようと思ったのです。

製菓学校でパイのコースを取ったときの中国系カナダ人のクラスメートがしきりに「日本のケーキはおいしいよね。特にあのチーズケーキ!どうやったらあんなふうに作れるのかしら?」と聞いてきた。また別の中国系カナダ人のクラスメートのおばさんも「ねぇ、日本のチーズケーキ、作れる?もしレシピ持ってたらちょうだい」と言われ、色々と試してみました。


Japanese cheese cake


自分の納得いくケーキが出来上がるまでに4個くらいのチーズケーキを作ったかしら? 消費してくれる人がいなくて、「チーズケーキパン」まで作ってしまったこともありました。試行錯誤しながら、私流日本のチーズケーキができました。
娘をはじめ、このケーキのファンでいてくれる人が多いので、レシピを紹介します。

直径18cmの丸型1個分

クリームチーズ   150g
卵黄     2個分
生クリーム  120ml
砂糖      25g
レモン汁   1/2個分
レモンの皮(すりおろし) 大さじ1

卵白     3個分
砂糖     25g

小麦粉    30g

アプリコットジャム 適当
水    少々

1. 室温に戻して柔らかくなったクリームチーズを練り、砂糖を加えクリーム状になるまですり混ぜる。
2. 1に卵黄を1つずつ加え、滑らかになったらレモン汁とレモンの皮を加える。
3. 6分立てにした生クリームを2に加え、ゴムベラでさっくりさっくり混ぜる。
4. 卵白と砂糖で固めのメレンゲを作る。
5. 3に4の1/3の量を加え、ざっと混ぜ合わせる(卵白のだまが残る程度でOK)。
6. 5に小麦粉をふるいながら加え、さっくりとだまにならないように混ぜていく。
7. 残りの卵白を2回に分けて6に加える。(1回目は生地をのばす感じで、2日目は切るように泡を消さないように、卵白のだまができないようにしっかりと混ぜ合わせましょう)
8. 紙を張った型に流し込み、湯煎にして150~160℃のオーブンで約60分焼く。
9. 焼きあがったら、型のまま完全に冷ましてから型から抜く。でないと崩れることがあります。
10. 小鍋にアプリコットジャムに少量の水を加え、ジャムが滑らかになるまで煮詰め、ケーキの表面に塗り、つやを出す。

* 底取れ型を使う場合は、底の部分の周りにアルミホイルを巻くか、もう一回り大きいパイ型などに乗せて湯煎にします。これをしないと、ケーキの底の部分がぐちゃぐちゃになってしまいます。

ちょっとお手間です。でも日本のチーズケーキに飢えている方、がんばって作ってみてください。感動の味です。


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: