マルガリータの日記

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2010年04月14日

午後のベンチにて

(8)

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仕事が終わったあと、

外のベンチに腰を下ろした。

楽しそうに走り回る幼いこどもたち、
話に花を咲かせているそのお母さんたち、
私の前を行き交う人々、
忙しそうにあちこち寄り道する犬、
風に揺れる桜の花、
気持ちよさそうに陽射しをあびている草花たち。

周りの音や声が次第に遠のいていく。

嬉しい、楽しい、寂しい、悲しい・・。
人の一生の中で、喜びと悲しみは、
結局のところ誰にでも平等に半分ずつのような気がする。
そしてこの広い世界全体で、
今この瞬間にしあわせを感じている人とそうでない人の数も
もしかするとちょうど半分半分なのかもしれない。
だからたとえ今順調であっても慢心すべきではないし、
たとえ今つまづいていても悲嘆に暮れることはない。

それにしても、神様はなぜ人に感情というものを与えたのだろう。
黄色、紫、水色、白のたくさんのパンジーたちが

まるで嬉しそうに笑っているかのように。
そんなパンジーがちょっぴりうらやましく思えた。

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