NACHIKO HOME

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そして三日目


信じられないくらい勉強するようです。
ソウル近郊の都会の学歴重視は日本の比にあらず、
「ピアノを習っている」といえば
「ピアニストになる予定だ」と同義語というノリだそうで
放課後は毎日夜中まで習い事で全て埋まり、
一ヶ月の収入の半分以上が子供の教育費だそうです(-_-;)

「子供に投資する」

この言葉をサラッと言えるのはすごいです。

の~んびり、ま~ったりと
「ピアノを習っている」という日本の小学生(マリ)を
子供が趣味を持てる余裕のある国家と取るか、
真剣に勉強する事を忘れた堕落してゆく国家と取るか。

同じ子供を持つ親として、複雑な心境です。



たった三日でしかありませんでしたが
色々思うことの多い三日でした。

今もなお、儒教の教えを尊ぶ素敵な国。
電車の中で
携帯で話しながらも目の前におじさんが立つと
当たり前に席を譲る学生を何人も見ました。


ロッテワールドで
「アジュンマ、マルチョムムッケッスムニダ
(おばさん、ちょっとおたずねします)」と
私に丁寧に話しかけてくれた
マリと同年代くらいの男の子。
私が
「ごめんね、私日本人なんです」と日本語で答えると
にこっと笑って「シルレヘッスムニダ(失礼しました)」
とビシッと一礼して去ってゆきました。

これらの出来事が日本なら、一人見ただけで
その日一日が気分良く過ごせる
暖かい出来事でしょうが
韓国では当たり前の風景でした。




韓国人はとても触れ合いが多い民族です。
男同士で腕を組んで歩いていたり、
女同士でペアルックをしている人も
沢山いました。
老若男女、ノリが女子高生なんですよ。
マリにはそれが仲良しの度合いが高いと映ったようで、
「マリも韓国人の友達が欲しいなぁ」
と言ってました。


単なる旅行者には見えないダークな部分もたくさんある。
でも、
単なる旅行者でも見えてくるハッピーな部分もたくさんある。


もう一度行きたい国です。



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