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毛皮のマリー


 ときにはことばで人を傷つけたりすることもできる。
 ようやくみがいたことばで、
 相手の心臓をぐさり、とやる。」

    -毛皮のマりーより。

寺山修司原作 美輪明宏主演 脚本より抜粋。


私はコトバに執着していた。
だから詩人になりたかった。
大学でも詩について研究した。
私の未来は目標にむかってがむしゃらになることで
見つけ出せると信じていた。
やりきれない思いは文字にして吐き出した。
自分を表現することで誰かに自分の存在を認めてもらうことで
自分の居場所を、満たされない気持ちを、生きてる意味を見つけたかった。

「オマエノコトバハタシカニヒトヲコロセルヨ・・・・」

かつて愛した男にそういわれた。
私の言葉は、重い。
本心を吐き出すことで相手を傷付けてしまう。
愛している人ほど、傷付けてしまう・・・・・
母に対してもそうだった。

もう私は言葉を封じ込めたつもりだった。
誰も傷付けないために。

詩も書けなくなってしまった。

それでも私は過去の心の傷口を開いて貴方に見せよう。
同情ではなく共感してもらうために。
そして私が貴方に救われたように
貴方の中の癒しが見つかるように
ありったけの愛を貴方に注ごう。

それがたとえ貴方を傷付けても。

貴方は強いひとだといわれるようになった。
母からは弱すぎると今でも言われる。
強いのではない。
多分私は
自分がどうすれば元気になれるかを見つけたんだ。

自分を癒す方法を。
自分を愛してあげる方法を。

何度も涙が枯れるまで泣いて。
孤独感と戦った。

でもひとりじゃなかった。

いつも誰かの優しさに救われてきた。


・・・・・・私に貴方は救えるだろうか?


ほんの少しでも、楽にしてあげられるだろうか。



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