La Vie・音楽とともに ~標高1,000mの高原だより~

March 16, 2009
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雪まじりの冷たい雨が降った土曜日は、久しぶりに銀器を磨きました。

立派な銀のフルセットのカトラリーは、私のような者には分不相応で持て余しそうなので、憧れの

ままに留めていて、もっと気軽に使えるものを選んで使っています。

ひとつは、クリストフルのデザート・スプーン2客。

シュッとしたシンプルなデザインが気に入って、10年以上前に、新宿タカシマヤで求めました。


もうひとつは、作家ものの陶磁器を扱う青山のギャラリーに、さりげなく置かれていたアンティークの

ティー・スプーン。5客セットで、19世紀に英国貴族の家で使われていたのだそう。

小ぢんまりして、洗練された形が気に入り、長い時間お店の中で悩んだ挙句、結局その日は



お店にあるとのこと。

即決で購入する意志を伝え、数日後、私の元にやってきました。

どんな人が、どんな思いを巡らせながら、このスプーンを使ってお茶を飲んでいたのでしょう。

100年以上前の逸品が、遥かなる想像の世界へと私を運んでくれます。

眺めているだけでも幸せ。やっぱり手に入れてよかった。と思いました。


さて、ちょっとの間使わないと、すぐに黒ずんでしまう銀器は、まるで、かまってもらえないと機嫌を

損ねる女の子のよう。大変手がかかります。

でも、そこが愛おしいのですよね。

やわらかい布に、銀器専用のシルバー・ポリッシュを適量取り、それで磨くと、黒ずみがとれて、

元の、やさしく奥の深い光を放ち始めます。

(ああ、自分自身も、こんなふうに磨くことで、簡単に輝くことができたらいいのに・・・。




仕上げ後は、昔訪れた、香港ペニンシュラ・ホテルのリネンに包んでしまっておきます。

ここ、気分だけは贅沢になれる大切な組み合わせデス。。


日曜日は、お弁当箱を包むクロスや2麻呂のティッシュ・ケースを縫い、スニーカーを洗い、バラの

剪定をしました。

すべて根気の要る細かい作業だけれど、確かに前進した充実感を得られ、気づくと少しだけ、




次回は、いえ、次回こそ自分を磨けたらいいなあ・・。





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Last updated  March 16, 2009 11:38:02 PM


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