ファームハウス・クランペット

farmhouse crumpet ファームハウス・クランペット (農家風パンケーキのチーズのせ)

クランペット(crumpet) は、イーストと強力粉を使ったたねを、フライパンに落として焼くパンケーキです。アフタヌーンティーによく食べられるお茶のおともで、熱いうちに(冷めたらトーストして)はちみつやバターやジャムをかけると、ぷつぷつとあいた発酵生地の穴に、とろっとしみこみます。
今回は、savoury(塩味のおかず)として、以前パブの昼食に食べたメニューをアレンジして再現してみました。わたしがこれを注文したら、同席したイギリス人の女の子が“That sounds lovely! ”と言ったので、イギリス人にとっても、なつかしいような心温まる料理なのだと思います。ちなみにスーパーでは、クランペット12枚を40ペンス(80円ですね)で売っていて、わざわざ作るのもどうかと思わないわけではないのですが・・・。

※クランペット
【材料】12枚分

 ドライイースト  大さじ1(10g)
 砂糖  小さじ1
 牛乳  270cc
 水  60cc
 強力粉  220g
 塩  小さじ2/3
 サラダ油 適宜

【作り方】
(1)牛乳と水を合わせて、小なべに入れて火にかけるか、または電子レンジにかけて、40度くらいに温める。強力粉と塩は合わせて2~3回ふるう。

(2)小さいボウルに、ドライイースト、砂糖、水で薄めて温めた牛乳の1/3を入れさっと混ぜ、ぷくぷくと泡が出てくるまで数分おく。

(3)大きなボウルに、強力粉と塩、残りの薄めた牛乳と(1)を入れ、木べらで滑らかになるまで念入りに練り混ぜる。

(4)ボウルにラップをかけ、暖かいところで1時間ほど発酵させる。目安は2倍まで。ボウルが小さくて、ふくらんだときにラップに生地がくっつきそうなら、ラップにうすくサラダ油を塗っておく。

(5)中火でフライパンをあっためて薄く油をひいたら、火を弱火にし、お玉で生地をすくって落とす。直径10cmくらい。きれいに丸く焼くには、セルクルの内側に油を塗って使う。

(6)5分ほど焼いて、ぽつぽつ穴があいてきたらひっくり返し、裏面をまた5分ほど焼く。

※ファームハウス風アレンジ
【材料】1人分

 グリーンサラダたっぷり(レタス、エンダイブ、セロリ、万能葱、きゅうり、プチトマトなど好みで)
 ドレッシング(白ワインビネガー、サラダ油、塩、こしょう、レモン汁など好みで)
 ブランストン・ピックル(Branston Pickle) 大さじ1 ※1
 目玉焼き  1個
 クランペット  2~3枚
 チェダーチーズ(クランペットにのる大きさ、2mm厚のスライス)  2~3枚 ※2

【作り方】
(1)グリーンサラダにドレッシングを和える。(わたしは野菜を入れたボールに調味料を次々入れて手でさっくり混ぜ合わせます)

(2)クランペットにチェダーチーズをのせ、オーブントースターでチーズがとろけるまで1~2分加熱。

(3)器にサラダを盛り、上にブランストン・ピックル、目玉焼き、クランペットを盛り付ける。

(4)皿の中のものを合わせながら、わしわし食べよう。

※1 Crosse&Blackwellブランド(今はネスレNestle社傘下)の、見た目は茶色いジャムのような調味料。人参、カリフラワー、ガーキン(ピクルス用きゅうり)、玉ねぎなどの野菜を、デーツやリンゴなどの果物と合わせ、砂糖、酢を加えて漬け込んだチャツネの一種。こりこりした歯ざわり、刺激的な香り、甘酸っぱい味。「サンドイッチやサラダ、コールドミートに添えて。それから何でもお好きなものに!」と瓶に書いてある。310g入り65ペンス(約130円)。

※2 チェダーはイギリスの代表的なチーズ。熟成度合いによって、マイルド、マチュア、エクストラ・マチュアに分かれるし、また産地によって、イングリッシュ・チェダー、スコティッシュ・チェダーなど、いろんなタイプを売っている。 


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