**花円日和 はなまるびより**

**花円日和 はなまるびより**

創作ページ2

きみがとなりにいるだけで、きっと。

久し振りに会ったのに。久し振りのデートなのに。さっきからタバコふかして生返事ばっか。

つまんないつまんないつまんないつまんない。つまんないよー。

「お前、なにブスな顔してんの?」

たまに口開いたと思えば、そんな憎まれ口。ていうか、本当失礼なヤツ。誰のせいだと思ってんの?

「あのさ、わたしといて楽しい?」「は?何言ってんの、お前。」

うわ。ニラんだよ、でも今日こそ言ってやるんだから。今日こそはっきりさせるんだから。

「ねぇ、わたしといて幸せ?」

食い下がると、煙を大きく吐いてからようやく顔をこっちにむけた。面倒くさそうに首筋を指で掻いて、ぐいと顔を近づける。

「さて問題。今、俺の目になにが映ってるでしょう。」
「わたし。」
「ピンポン。」

「それで?」「そんだけ。」

なにそれ、意味わかんない。だけどいくら聞いてもそれ以上答えてくれなくて。

あーあ。今日もまたぼんやりするだけで終わっちゃう。

本当はそれでもいいんだけど。悔しいから、絶対言ってやんない。

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うぅ。マウス塗りも限界だ。
タバコはきらいだけどタバコを吸っている人の姿は好きだ。
2009/2/10 up


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