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2009/05/15

『海の底』有川浩

(8)

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(91842)

カテゴリ：読書

『海の底』 　有川浩　／角川文庫

　おもいろいよおもしろいよおもろしろいよおもしろいよおもしろいよ

　だからとにかく読め！

　夏木、冬原、明石、烏丸、それに艦長。みんなカッコよすぎだし！！

【あらすじ】

読み終わって半日以上たちますが、次の本を読む気にまだなれませんっ
まだまだひたっていたい

海自の潜水艦「きりしお」に乗る実習幹部の問題児コンビ、
夏木三尉と冬原三尉。
前日起こした問題のバツとして甲板で腹筋をさせられてた二人が見たのは、
突然海から襲いかかってくる大量の巨大甲殻類。
夏木と冬原は、逃げ遅れた子供１３人を連れて「きりしお」に逃げ込みます。

一方、いち早く機動隊を出動させて被害を軽減させたのは、

だけど機動隊の装備では固い殻が弾をはじいて救出もままならない…

先日読んだ『空の中』でも大きな不思議な生き物が出てきましたが、
今作で出てくるのは、 巨大なエビ （だかザリガニだか。）

スーパーで有頭エビを見ても恐れ慄くわたし的には、
ザリガニが人間を襲って食べるなんて、想像するだけで恐ろしい。
しかも絶対あり得ないとは頭ではわかるのに、 妙にリアル 。

そんな巨大ザリガニと奮闘する機動隊には、
ただただ感動するしかなかったです。

武器さえあれば…という状況で、犠牲を出しながらも戦う彼らには、

だけど、それを押さえてでもやるべきことのためにやる、
カッコいい大人の姿に、思わず涙があふれました

それに比べて上層部や官邸ときたら…
事件に名前をつけるだけで５時間も無駄に使ってんじゃないわよ!!　ウガー!!

その頃「きりしお」では外の危険とはまた違ういろいろな問題が起きて
「十五少年漂流記」

唯一の女の子である望に女の子ならではの問題が起き、
超いけ好かない圭介は毎度厄介事を引き起こし、
夏木と冬原も１５人分の料理でてんてこ舞い。

…てこう書くとほのぼのしてる気もしますが、
成長期ならではの葛藤とかがこれでもか！と入ってます。
もちろん、恋愛も
もうやりとりがいちいち可愛くて何度ジタバタしたことか…

不器用で口が悪くて熱血で一直線な夏木。
人当たりも見た目も要領もいい冬原。
このコンビ、なんとなく「図書館戦争」の堂上・小牧と似てる気がします。
あっ！恋愛ってこの二人がじゃないですよ！笑

もちろん夏木・冬原の他の登場人物も、いちいち本気でカッコよすぎます！

ザリガニ襲撃前日に夏木・冬原が起こして腹筋させられる羽目になった
とある事件が巻末に収録されています。

…これ、反則じゃないですか？

また泣けてきました。

『空の中』のレビューはココ。