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2010/10/01

『九月の恋と出会うまで』松尾由美

(2)

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(91842)

カテゴリ：読書

『九月の恋と出会うまで』 松尾由美　／新潮文庫

　設定おもしろいのになんかもったいない…

　多少ご都合主義？

北村志織は、引っ越したばかりのマンションの自室で、怪奇現象に遭遇した。ありえない場所から人が語りかけてくるのだ。「平野です」とその声は告げる。同じ建物に住んでいるが、話したことのない男性の名だ。ただし、「未来の平野」なのだと彼は続けた─。男はみんな奇跡を起こしたいと思っている。好きになった女の人のために。『雨恋』の著者が描く、時空を超えたラブ・ストーリー。

「時空を超えたラブ・ストーリー」ってなんだか惹かれます。惹かれません？
タイトルと時期がちょうどいいなぁと読んでみました。

おもしろいと言えばおもしろく、いまいちと言えばいまいちという、
まぁ正直微妙な感じでした。笑

一年後から語りかけてくる男からの頼まれごとを続ける志織。
一体どう決着がつくのかと読み進めると、
途中で現れる、流れを変える一通の手紙。
それをきっかけに少しずつ解かれる、この小さな不思議の仕組み…

ミステリじゃないんだからそれはいいんですけど。

ラストで志織の気持ちがよくわからなくなった。
それに隣人・平野がどうしても好きになれなくて！
言葉をつくして「かっこいい」と書かれても全然そう見えないんだもん。
多分そういうちょっとした未熟なところがひっかかったんだと思います。

でも「マグカップ一杯分の奇跡」を起こす理由の原因（うまく説明できない…）
については、ちょっとおもしろいと思いました。

過去を変えるって考え出すと止まらなくなります。

いつかタイムマシンができたらわかるんでしょうか。
でもタイムマシンはできない気がする。
過去と未来を行き来することはできない気がする。
だって「未来から来た」って人に会ったことないもん…

「男はみんな奇跡を起こしたいと思っている。好きになった女の人のために」

作中で出てくるこの言葉を読んで、
ダンナくんにも聞いてみました。

私「ねぇねぇ、わたしのために何か起こしたい奇跡ってある？」

ダ「うーん、あるよ。」

私「えっ?!!　あるの？　なになにどんなこと?!!」

ダ「葉月君を三次元にしてあげる」

………あっ、そう。
そりゃありがとう…

こんな人実際にいたら無理っっっ