*manmarumaruko*

妊娠中期


妊娠中期



妊娠4ヶ月を過ぎるとだるさもとれ、私はますます妊婦という自覚のない生活を送っていました。
おなかは微妙に大きくなりつつありましたが、特に生活に支障をきたすほどでもありません。
しかし、検診のたびにエコー画像で見るまる子は、ぐんぐん育っていました。
5ヶ月を過ぎた頃から、検診のたびに
「性別、わかりますかね?」
と聞いてみたのですが、いつも下や横を向いているまる子。
前を向いていても、エコー画像のスイッチを入れたとたん、「おっと!」とばかりに、くるんと背を向けてしまいます。
先生いわく
「よっぽど恥ずかしがり屋さんだね」
とのことで、なかなか性別が判明しませんでした。
6ヶ月を迎えた頃に、3Dのエコー写真を撮ってもらえるということで、これはいよいよ性別がわかるかも!と、楽しみにしていたのですが、撮れた写真には、丸い後頭部と背骨がくっきり。
まる子の恥ずかしがりやさんは、この頃から今も変わっていません。

初めて胎動を感じたのもこの頃でした。
夜、もうそろそろ寝ようかと電気を消してベッドに横になっていると、なにやらおなかの中でぽこぽこ空気が動くみたいな感覚。
ガスが溜まってるのかな~なんて思っていたのですが、どうも違う。
これは、もしや赤ちゃんが動いている!?
なんだか嬉しくなって、仕事中の旦那にメールで報告してしまいました。

この頃、もう1つの関心事は、出産についてでした。
巷では、出産というものはものすごく痛くて苦しいものだと聞きます。
その痛さを表現するのに良く聞く言葉は“鼻からスイカ”。
なにやらありえない感じに恐ろしさは感じますが、具体的な様子は全く想像できません。
私は、とにかく痛みに弱い人間です。
歯の治療をするときなども「痛かったら手を上げてください」といわれ、痛くもないのに手を上げて麻酔を注射してもらいます。
「痛くなったら飲んでください」
と渡される飲み薬も、痛くなってからでは遅いので、麻酔が効いているうちに多めに服用します。
こんな痛がり、怖がりの私が、出産という大仕事に耐えることが出来るのか?
そんな漠然とした不安が常にありました。

そこで、とりあえず陣痛について勉強することにしました。
まず敵を知れ、です。
出産に関することが載っている雑誌を買ってきては、読みまくりました。
本屋で、出産の体験談ばかり載っている本を、1時間くらい立ち読みしたこともあります。
壮絶な出産の話に頭がくらくらしてきましたが、きっとこの中に私の出産対策に関するヒントがあるはずと思い、1冊読みきりました。
テレビ番組も、出産シーンが出てくるものは必ずチェック。
恐怖が募るばかりだから、あまりそういうものは見ないという人も多いと思いますが、私の場合は逆でした。
とにかく、痛くなってからでは遅いんです。
そのときに、万全の対策をとっていれば、どんなに大変な出産になっても、きっと何もしないよりマシなはず。
そう思って、一所懸命勉強しました。
出産に関する文献を読み漁る毎日でした。



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