僕の食虫植物日記

ヘリアンフォラの栽培


※食虫植物の栽培は、栽培している地域や環境などにより、違いが出るものです。
そのため、私の栽培に関する内容も、ひとつの情報程度と考えてください。
  • H27Hプルケルラ2.jpg

ヘリアンフォラとは
ベネズエラのギアナ高地(テーブルマウンテン)に自生する、
サラセニア科、ヘリアンフォラ属の食虫植物でギアナ高地の固有種です。
捕虫方法は落とし穴式です。
自生地は雨が多い赤道近くの高地の為、栽培は湿度を高く保ち、
夏は涼しくしてやるのがポイントといわれています。

見れば見るほど不思議で、良くできているシステムを持った独特の形の葉。
それがヘリアンフォラのひとつの魅力ではないでしょうか。
さて、そんなヘリアンフォラの栽培ですが、ネット上で色々と情報が出ていますね。
湿度、温度、水の量、用土、その他…
全部真似するより、どれが自分の栽培環境に合うのかを考えた方が良いかもしれません。
なぜなら、人や品種によって栽培方法が全く違うというのがあるからです。
もちろん、理想は夏季は冷房されて涼しく、しっかりと日光が当たっていて
空中湿度も十分というのが良いのでしょうが、一般には無理です。
少なくとも私には不可能です。


H.プルケルラ H.ヘテロドクサ×ミノール です。
このヘリアンフォラは2008年の秋に購入した株ですが、
2015年現在も元気にしてくれています。
ここまで冷房らしい冷房は使用していません。
というより購入・設置ができませんでした。
私はよくある熱帯魚用の水槽と普通の衣装ケースで
ヘリアンフォラを栽培しています。
理想環境で育てられた株に比べるとまだまだですが、
一応それらしい形の葉を見ることはできています。


用土
私は用土にミズゴケを使用しています。
鉢底には軽石を入れて、その上に鹿沼土またはパーライトを
薄く敷いています。
そしてその上にミズゴケで包んだヘリアンフォラを入れて、
柔らかく植えています。
いくつかの鉢は試験的にミズゴケと鹿沼土を混ぜたものを使用しています。

日光
秋から春は直射日光、夏は明るい場所です。
葉が痛むようであれば、春・秋も少し遮光することもあります。

湿度
他の植物より特別に気を使っています。
必ずケースの中に入れていますが、密閉はしていません。
ケース上部に2~3か所、通気用の穴をあけてあります。
この穴は冬季の水中ヒーター配線用の穴も兼ねています。

通気
上部の穴があるのでゼロではないでしょうが、そこまで風もありません。
夏季はファンで風を送っていることもあります。
2015年の夏は日中に4回(1回15分)、小型ファンで送風してみました。
夏に植え替えたのですが、根なし株も含め、脱落株はありませんでした。

水遣り
基本的には株の上からミストを噴射します。
霧吹きではなく、水道ホース直結のものでけっこう多くかけています。
浅い腰水にしている株もありますが、同じようにミストをかけます。
(2015年7月から室内水槽も導入しました。こちらは浅い腰水がメインです)

冬季の加温
水中ヒーターで15℃以上を保つように加温しています。

ヘリアンフォラの根について
ネット上で色々と話が出ています。
根が凄く伸びるという話も見ますが、
私のところの株の根はかなり貧弱です。
用土が柔らかくしか詰まっていないからかもしれません。
しかし、堅く詰め過ぎると水の抜けが悪く、腐ってしまいました。
その為、私のところでは柔らかく植えこんで、根周りの通気と
排水性を確保しています。
根は確かに貧弱です。植え替えの時に株分けを行いますが、
根なしの株がよく発生します。
しかし、私のところでは根がないのが原因で枯れる株はめったにありません。
(さすがに小さすぎる株を無理やり株分けすると厳しいですが)

H.プルケルラH.ヘテロドクサ×ミノール
↑2008年秋に購入後、約1か月の状態です。


  • SnapShot(28).jpg

↑2015年7月の初旬の H.プルケルラ です。

  • H27H.ヘテロドクサ×ミノール5.jpg

↑同じく2015年7月初旬の H.ヘテロドクサ×ミノール です。
なんとかここまでは大きくなってくれました。
冷房とかあったらもっと大きくなるのでしょうか。

ヘリアンフォラ用ケース外観
  • ヘリアンフォラ用ケース.jpg


ヘリアンフォラ用ケース内
  • ヘリアンフォラ2.jpg
  • ヘリアンフォラ.jpg

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