アレグリア2 千秋楽@大阪南港


2005年9月25日。

今日はカナダから来て大阪に巡業中のサーカス、「アレグリア2」の千秋楽である。

日本に来たのは昨年の10月で、初回に一度観たのであった。東京である。
初回は、初めての街で初めての本番で、演者が皆とても張りきっていると思い、それを楽しみに観たのであった。

一方千秋楽は、日本を充分につかんでこなれた演技が観られるだろうし、
直後にテントの撤収をはじめると聞いているので、
すべての公演が終わったあとの充実感と開放感、
その国から去っていく名残惜しさなどもかいま見えるだろう。
その様子も見たいと思ったのである(ただし公演が追加され、今日の千秋楽は日本での最終公演ではない)。


さて出発しようか、ちょっと洋服を考える。

前回、土日であったものの会場に背広姿のビジネスマンがかなりいて、
仕事のストレスの残りカスを背中一杯しょっているのを感じ、
興ざめ・・・、とは失礼な言いぐさだが、
完全な娯楽に「ドブネズミクラブの制服」で臨むなんて私の美学に著しく反している。

秋だから、茶色のタンクトップにサーモンピンクのセーターを重ねる。
ネックレスをどれにしようか、バラにしようか淡水真珠にしようか迷う。
緑色の小さなガラスのさかなに決めると、滅多に塗らない口紅をぬってみる。
すると今度は顔が平坦に見えて、これではまるで自動ドアにぶち当たったみたいである。
そこでもう一本肌色に近い色を唇の一部に塗り足して、
他人に違いは分からないが本人は満足である。

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