喜怒哀楽




幕には月が昇った夜空が描いてある。
クラウンが旅支度をして駅で誰かと別れを惜しんでいる。
が、立ち去る決意は固いようだ。

クラウンはどうして立ち去るのだろう。
誰かとのあいだに誤解を生じて、解けぬまま別れてしまったのだろうか。
あとから真相に気づいて後悔したのか、心象が猛吹雪になってしまった。

このアクトはとても有名なようなのだが、私には難解だ。
「観る人それぞれに解釈してくれ」のような記述をどこかで見たような気もするし、
喜怒哀楽の喜怒のみを持って哀楽をどこかに置き忘れた私としては沈思するほかないのだった。



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