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2011年03月10日
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 阿川佐和子さんと中田有紀さんとをたして2で割ったような感じの人とデートしてる真っ最中に夢から醒めて朝っぱらから地団駄ふむ。


 されど、注文しておいたミック・フォーリーの自伝本が届いてホクホク。
 あとは和訳してくれる人を探すだけだ。

 えへらえへらと六方ふんで新宿西口の家電量販店へ向かう。
 先日購入したウォークマンの抱き合わせで買わされた初心者向け周辺グッズの具合がよくないので質問しにいく。
 厄介なクレーマー扱いされぬよう、すこぶる陽気に用件を伝える。
 こーゆー態度が実は別の問題の発端であることには後に気づくのだが、とにかくその場にいた女性の担当者にブツをお見せしたわけだ。
 するとその女性、いつかの朝礼で誉められたのに違いない、ソフトボール部のような快活な笑顔で容赦なくハキハキと向かってくる。うしろ指さされ組としての活動が落ち着いてバラエティに向かいだした頃のゆうゆにも似たエネルギーだ。

 ヒジョーに苦手だ。
 俺が安心するのは明け方の夢にでてきたような、立ち居ふる舞いが柔和でそれでいてどこかつっけんどんで、なにはさておき押しつけがましくないオナゴなのだ。過剰なまでのポジティブさを爛々とぶつけてくる、しかもなんなら少し空気の読めないテイを装って相手の怒りを買わなかろうとするちょいとばかり狡猾な遊びを漂わせた元気印のお方というのが、とにかくムショーにゲンナリと苦手なのだ。
 お求めのウォークマンを剥きだしで使うよりは、シリコンのカバーだキャップだストラップだを装備した方が傷まなくてよござんすよと勧められるままに購入した初心者キット、サイズがろくすっぽ合やしない。
 デカすぎるロセンに無理矢理きっつきつの避妊具を装着するかのようなその強引な代物の正しい使用法をご指導たまわりたい一心で、極力ひとあたりのよさそーな雰囲気をキープする。
 元気印の担当者、しばしそのシリコンの塊をいじりたおした後、うすら笑いを浮かべながら、
「あ、これ、無理ですねぇ」
 ……。
「いやいや、無理ですねぇってちょっとぉ、これ、本体のお供にぜひってこちらの方に勧められたんですからぁ」
 ここで簡単に怒るのがズブズブのクレーマーである。
「…で、ホントはどうやって使うんですか、これ。なにしろ説明書が入ってないもんですからね、すいませんねどーも、こーゆー機械がてんでダメなもんで」
「ええ、でもこれ無理ですよ。これホラ、純正じゃないですから。ホラ、中国製ですよ、これ」

 こっちが陽気にニコニコしてるもんだから、完っ全っにナメられた。
 だからガラにもないことしちゃいけないってんだ。
「あの、じゃ、たとえばクーリング・オフなんてのは……」
「あ、それはお店の方におっしゃってください」
「お店の方じゃないの?」

 じゃあ寄ってくんじゃねえよ。
「でもこの本体はあなたんとこのブランドですからね、それと抱き合わせに寸法の合わないのをここでつかまされてんですから。昔あったでしょ、ガンプラなんかで、抱き合わせ商法って。あれとおんなじことになってんだから。根っから合わないってことがわかったんならなんかかえっこしてくださいよ」
 とみっともないのを承知で食い下がる。
 するとその女性店員、胸につけた札を示して、
「私まだ研修生なんで、ちょっとわかりかねます」と仁王立ちする始末。
 じゃあ寄ってくんなっつーの!
 やれやれ、家電量販店の正体を垣間見たひとときだったぜ。
 見てろよ、こーなったらてめえらの出る幕なくなるくらいとことん節電してやっかンな。

 喫茶店のスポーツ新聞、フィル・コリンズの引退宣言に頭抱える。
 とりわけお気に入りの歌手だったわけじゃないが、「引退」って言葉は誰にしろクイッと胸が痛むのだ。
 胸が痛むのに頭を抱えてしまうんだから、俺という魂の入れ物は甚だ難解な仕組みになっているんだぞう。

 歌舞伎町でAKIRA氏とガラパゴス団会議。
 イベントで食いすぎた、と心なしかヘロヘロのAKIRA氏。その「もう食えません状態」からさらにドでかいワッパにかぶりつきながら打ち合わせにのぞむあたりに山本小鉄イズムを見るのであった。

 で、結局本日もなんだかよくわからん1日だったと夜な夜なコーヒーカップに嘆息をつきつつ、うやうやしくウォークマンを充電する春の入口なのでありました。





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最終更新日  2011年04月30日 21時32分25秒
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