2003年12月31日
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 夕べ遅く着いたので気がつかなかったのですが、ホテルの裏手はすぐ海岸に続いていました。どこまでもどこまでもまっすぐな海岸です。お天気も快晴、朝食後海岸で凧揚げをしました。ペリカンが十数羽、隊列を組んで北へ飛んでいくのも見えました。

キティーホーク凧

あがっているように見えるかな? 本当はちゃんと揚がらなかったのですが・・・
なぜ、凧揚げか? それは、「ライト兄弟」の故事にちなんでいます。ライト兄弟も凧揚げをして、飛行機の研究をしたのでした。
そう、ここキル・デビル・ヒルズは、ライト兄弟が世界で初めて飛行機を飛ばしたところです。ライト兄弟はオハイオ州の人ですが、ここの地形<アウター・バンク=外側の堤防、と言われ、大陸に並行する細長い島です>が、風向きと風力が一定で、飛行機を飛ばすのに適していると考え、この地を実験場に選びました。当時は砂地の何もないところで、わずかに漁師が住んでいただけのようです。
 飛行25周年に立派な記念碑が建てられ、この式典には弟のオービルが出席したそうです。今は記念公園になっていて、復元機(コピー)が展示され、「ここから、飛行機が飛び立ちました」「58秒飛んで、800フィート進み、ここに着陸しました」という石碑があります。でも、重要なものはほとんどスミソニアン博物館が所蔵しているので、写真やコピーが多いです。ライト兄弟が使ったミシンというのが展示してあり、笑えます。

 先日の12月17日、飛行100周年を記念して復元機を実際に飛ばすという試みがなされましたが、なぜか失速して数秒しか飛びませんでした。映像は日本でも放映されたようなので、ご覧になった方もあるかもしれません。どこで飛ばしたのか、はっきりとは解らなかったのですが、新しく整地した跡があったので、きっとそこで飛ばしたのでしょう。このとき使った復元機は、オハイオ州の博物館にすぐ持っていかれてしまいました。アメリカは、郷土の英雄をとても大事にしますが、ライト兄弟については、オハイオ州と、ここノース・カロライナ州で「英雄のとりあい」をしています(笑)。両州ともに、その他にこれと言った英雄がいないからです。

ライトメモリアル

記念館の売店で買い物をしたら、店員のお兄さんに「アケマシテオメデトウ!」と言われ、びっくり! 「ボクノ オクサン、ニホンジン、日本時間はもう新年だよ。」そうでした、すっかり忘れていました(笑)。



ノース・カロライナ州を後にして、帰路につきます。途中、ヴァージニア州の南端のノーフォークという軍港にある、戦艦ウイスコンシンを夫がどうしても見学したいというので寄りました。
ウイスコンシン

 戦艦ウイスコンシンは第二次世界大戦中の1944年に建造され、父島に来たこともあったそうです(ほとんど参戦していません)。朝鮮戦争で活躍し、冷戦終了後は目立った活動はなかったのですが、なんとあの湾岸戦争のとき、トマホークを積んでアラビア半島に派遣され参戦したそうです。数年前にこのノーフォークの港に接岸され、博物館になっていますが、まだ退役したわけではなく、「予備役」なんだそうです。「まあ、もう召集されることはないと思うけどね、ボクも、海軍の予備役だったけれど、もう引退したよ」と老ボランティアが、錆の目立つ老朽艦を眺めながら説明してくれました。この船の甲板にはチーク材が張ってありますが、これは建造当時冷房のなかった船室を暑さから守るためだったそうです(その後の改造で冷房はつけられました)。甲板を磨くモップ立て(swab rack)がたくさんあって、なんでもこのモップは海軍で最も重要な道具なんだそうです(デジカメ写真がなくて残念)。
 ゆっくり見学して、出発したのが夕方5時過ぎ。ヒロキのリクエストで、ノーフォークのマクドナルドに寄ろうとしたけれど、周りの雰囲気があまりにも悪いので断念。アメリカで知らないところへ行くとき、こういう観察や勘はとても大事です。少し走って、ハンプトンの町でマクドナルドを見つけましたが、ここも雰囲気がいまいちだなあ、と見ていたら、店の人が出てきてドアに「大晦日につき、6時で閉店」の紙を貼り付けました。まずい、今日は夕飯食いっぱぐれか! でも、もう少し走ったら国道60号沿いのこぎれいな24時間営業のマクドナルドが見つかり、無事夕食が食べられました。
 それから、ひたすら走る、走る、走る・・・
I-64、I-295、I-95、ワシントンDCを迂回するI-495、再びI-95を経て、ニュージャージーターンパイクに入ったころ、日付は変わりました。行きと違って真夜中のせいか、ほとんど走っている車はないし、真っ暗だし、出口と出口の間がとても遠い、ところによっては20マイルも離れているので、とても退屈な道です。飛ばすぐらいしか楽しみがない。ところが、なぜかパトカーがやたらに目に付くのです。一度など、ちょうど一台の車がつかまる現場を目撃してしまった。特別にスピードを出していたようでもなかったのに、どうしてあの車がつかまったのだろう、わかりません。こんなところでつかまったらことなので、制限速度厳守でのんびり走りました。
 ニューヨーク州に入って、休憩するところが見つからなかったので、よく知っている補習校に寄りました。補習校のすぐ近くの道端に、大きな鹿がいてびっくり! あんなものにぶつかったらただではすみません。(ときどきハイウエー沿いに死体が転がっています。車も大破のはずです。)
 無事、我が家にたどり着いたのは、午前4時15分でした。合計走行距離 1440マイル=2300kmでした。よく走ったな(笑)。





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最終更新日  2004年01月27日 03時53分48秒
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