マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2009.09.05
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長野の走るナースさんとそのお友達、千葉の亀仙人さん達も雄山への登山を決行するみたいで、一足先に屋上へ登って行った。このターミナルの最上階から室堂広場へ出るためだ。私達も後を追う。建物の外へ出ると、一気に寒さが襲う。多分外気温は12、3度ほどしかないはず。念のためTANさんに軍手を持って来たか尋ねる。慌てて取りに帰る間、トイレを済ませた。

TANさんが戻って来たが、途中で手袋を落としたようだ。よほど慌てていたのだろう。幸い後ろを歩いていた人が、届けてくれた。玉殿の湧き水をペットボトルに詰め、いよいよ登山開始。先ずは一の越山荘に向かう。石畳道を行くと、やがて雪渓が現れた。今年の残雪はさほど多くないようだ。徐々に傾斜が増し、息を整えながらゆっくりと前進する。初めてここを登る2人には、どんな風に景色が見えたのだろうか。

やがて前方に一の越山荘が見えて来た。いよいよここからが標高3003mの雄山までの直登になる。割と手前に見える岩山を見てちっちさんが「あそこが頂上?」と尋ねた。「違うよ。頂上まであの5倍くらいはある」と私。屹立する岩壁の遥か先に頂上があるのだが、生憎のガスで見ることが出来ない。もっとも例え晴れていても、ここから頂上までは見えない。それほどの急角度なのだ。



1時間近く登ると、頂上直下の岩場まで来た。「もう直ぐ頂上が見えるよ」。私の声に、ようやくTANさん、ちっちさんも安心したようだ。ナースさんのグループにもようやく追い着いた。雄山神社の社務所でお賽銭と引き換えに頂上登拝記念の御札と神鈴を頂く。私は2人分のお札を頂いた。浜黒崎から走るマラニックの部に宮城UMCから唯一人出場しているKさんが、「多分室堂で終わるので頂上でお札を買って来て」とK藤さんに話していたと聞いたからだ。

神社の手前で御祓いの順番を待つ。山頂はとても狭くてせいぜい15人ほどしか登れないし、そこまでがまた急な道。滑り落ちたら助からないほどの絶壁なのだ。ようやく順番が来て神社への山道を攀じ登る。この頂上が3003m。そして敷き詰められた小石には、下界から持って登った信者の名前が書かれている。その話をすると、2人は大層驚いていた。

神職が登頂者の前に現れ、畏まって神社にまつわる話を始めた。そして厳かな祝詞の声が高度3千mの山頂に朗々と響き渡る。御祓いが終わると登頂者一人一人に神職からお神酒が振舞われる。そこで「飲めない人は私が代わって飲みます」と私。どっと笑いが広がる。このお神酒は地元の地酒。きっと原酒そのものだと思う。必死になってここまで登って来た者だけが味わえる、極上のお神酒なのだ。皆、その深い味わいに感激。

帰りは慎重に下る。目の位置が高いだけに一層角度が急に見えるからだ。でも私は平気。混雑しているルートを外し、安定した岩を素早く見つけて軽々と飛ぶ。岩の隙間にはリンドウに似た高山植物も。下りの途中でも幼い子供の姿があった。もう雨の心配も低温の恐れもない。どんどん下って2人を待っていた。一の越まで往復2時間半くらいかかったろうか。室堂までの石畳道をおしゃべりしながら下った。時々立ち止まって高山植物を眺めるちっちさん。ようやく2人にも安堵の表情。こうして3人は無事雄山山頂から帰還出来た。<続く>





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Last updated  2009.09.05 11:31:31 コメント(4) | コメントを書く


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