マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2010.08.22
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 峠越えの計画から実行まで 

 峠を越えて隣の県へ行く。それは結構楽しい夢だ。それが自分の脚で走って行くとなれば、一層冒険心が満たされるだろう。仙台から山形に向かうには、奥羽山脈の3つの峠を越える必要がある。最も北の峠が関山峠。ここを通るのが国道48号線で、現在では関山トンネルが出来ている。山形県側はサクランボで有名な東根市だ。道幅が狭く、かつ交通量が多いため、走っての横断は危険を伴うだろう。

 その南側にあるのが二口峠。名取川上流の秋保温泉や秋保大滝、二口渓谷を越えて、芭蕉の句で有名な山寺(山形市)に抜ける。ここは江戸時代の重要な街道で、数十年前はハイキングコースにもなっていた。現在この道路は落石が酷いため二口渓谷で閉鎖され、車での通行は不能。だが人の通行は可能で、私も2度自宅から山寺まで走って行ったことがある。熊と出会う危険性はあるが、景色の良い所だ。

 最も南側の峠が笹谷峠で、明治初期までは仙台と山形を結ぶ最短の街道だった由。現在は笹谷トンネルが掘られ、高速道路の山形道が通っている。仙台~山形間の高速バスが運行し、私も4年間通勤した懐かしい路線だ。これと並行して走る国道286号線は、土砂崩れなどのため一時閉鎖されていた時期があった。

 その笹谷峠が通行出来ることを教えてくれたのがM仙人。今年の5月末の「エンジョイジョガーinみちのく」の際だった。マラニックの翌日、笹谷峠にある「有耶無耶の関」へ関東のランナーを案内するので一緒に行かないかと誘われたものの、前夜の懇親会を資金不足のために欠席した私には気が重かった。同行をお断りしたのだが、正直私の心にはモヤモヤしたものが残っていた。

 何とか笹谷峠を越えて山形まで走ることは出来ないか。そして峠の頂上にあると言う、「有耶無耶関(うやむやのせき)」を、自分の目で確かめることは出来ないか。だがそれを実行するには、幾つか問題があった。その第一は道を知らないこと。恥ずかしながら私は車の免許がないため、道路が分からないのだ。そして第二は、本当に笹谷峠を通行出来るかの確認。

 車なら通行不可でも引き返せば済む。ところが走って行く場合は勇気が要るし、戻るにも体力を要する。そこで情報収集を試みた。笹谷峠が通行可能であることを知っていた人が複数いて、走れることは分かった。だが峠は曲がりくねって、かなり厳しいようだ。距離は60kmあるようだが、念のためジョギングシュミレーターでも計測した。自宅からJR山形駅までほぼ60kmに間違いはなかった。



 問題はお天気。県境の峠周辺は霧が立ち込めることが多いようだ。暑くなるのは仕方ないとしても、事故を避けるためにも雨の日は止めよう。残る問題は自分の体調と気力。これにはまあまあ自信があった。厳しかった7月も結構走り込めたし、気力の衰えもない。地図をコピーし、前日までにほとんどの準備を終えた。

 前夜は梅干し入りのお握りを2個と、味噌汁を作った。コンビニで朝食を摂る作戦から、普段通りの朝食を摂ってから走る作戦に変更したのだ。念のためメニューのメモも書いた。目覚まし時計は3時半にセットしたのだが、実際には2時15分に目が覚めた。やはり冒険を前に、緊張していたのだと思う。<続く>





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Last updated  2010.08.22 12:05:45 コメント(6) | コメントを書く


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