マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2010.10.13
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カテゴリ: スポーツ関係


 新湯沢沿いのコースは100mほどで終わったが、初めての沢登りはなかなかスリルに満ちていた。ここまでに10回ほど妻の手を持って引き揚げたはず。暫く泥んこ道を行くと、標高1434mの東栗駒山が間近に見え、傾斜が緩くなって来た。自然に心が浮き立つ。

 東栗駒山から左手に聳える栗駒山まで一面の紅葉。木々が一斉に色づき出したようだ。それに加えて赤褐色の草紅葉がなだらかな斜面を覆い尽くしている。ここまで苦労して登った者にしか観られない光景だ。だが頂上に近づくにつれ、風がきつくなる。風速25m以上の強風にガスが千切れて流れ飛ぶ。

 ガイドさんが言う。「あれだけ風が強いと、もう直ぐガスが晴れますよ」。その彼に尋ねてみた。「もし雨が降ったらどうだったんですか?」。「東栗駒コースは無理なので、中央コースを採る予定でした」。なるほど良く整備され、沢のない中央コースなら、足元がしっかりして雨でも登れた訳だ。

 東栗駒山の山頂でも小休止。エネルギー補充のため途中で少しずつ弁当を食べていたのだが、それもここで尽きた。サンドウィッチと巻き寿司のセットだが、運動量の多い登山ではとても物足らない。強い風で体温を奪われないよう、薄手のウインドブレーカーを着用し、冬用の手袋をはめた。

 濡れた軍手はリュックにしまった。先刻川に落ちて濡れたズボンが、風に吹かれて次第に乾いて来た。登山用のズボンの素材は速乾性のようだ。「下着は木綿を避けるように」との注意があったため、私はランニング用のハーフタイツを履いていた。確かに速乾性で良いのだが、前屈みになると下腹部が苦しい。おまけにベルトが緩いため、何度かズボンを上げながら進んだ。

 東栗駒山頂から一旦下り、今度は稜線沿いに栗駒山頂を目指す。ここまで既に1時間半以上は歩いている。添乗員さんの話によれば最初手間取った分のロスは、十分取り戻したとのこと。やはり皆頑張って登ったのだろう。1時間ほど登ると、裏掛けコースとの合流点に到着。そこにはロープが張られ、進入出来ないようになっていた。途中崩落している個所があって危険なのだとか。



 岩手の須川は酢川、あるいは酸川が語源だろう。岩手県側では極めて酸性度の高い温泉が湧いている。これに対し、秋田の大日は「大日如来」が語源。きっと山岳宗教との関係が深かったのだと思う。今では呼び名も栗駒山に統一されている。頂上では無くなった弁当の代わりにお菓子を食べた。

 ここから「天狗平相撲取り場」まではなだらかな下り。目の前には急な崖が迫り、下界の雄大な景色が一望出来る。学生時代に登ったのは表掛けコースだった。駒の湯を出発してデロコ沢、石飛び八里、御室を経由し、頂上に達したはず。いつも登山は初夏だったため、石飛び八里には雪渓が残っていた。それが今は一面の紅葉に変わっている。

 「天狗平相撲取り場」から須川温泉コースを下る。左手には標高1424mのなだらかな秣岳(まぐさだけ)が見える。ここは秋田県。右手遥か前方には標高1355mのこんもりとした笊森(ざるもり)。ここは岩手県。そして真下に小さく見えるのが火山湖の昭和湖だ。針葉樹が多い秋田県側が青々とした森なのに対し、落葉樹の多い岩手県側では、今が紅葉の真っ盛りだった。<続く> 





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Last updated  2010.10.13 18:56:20 コメント(4) | コメントを書く
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