マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2018.06.22
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カテゴリ: 芸術論
~仏像を観ないとぶつぞう3~



 右は五劫思惟阿弥陀如来坐像で東大寺の所蔵。左は同じ名だが五劫院の所蔵。共に重源上人が宋から招来したと伝わっている。双方とも重文指定で、永遠に思惟する姿が尊い。私はどことなく童形と感じた。

              なむあみだ如来は童子時は秋
              金色の如来涼しき顔をして



 地蔵菩薩立像 鎌倉時代の仏師快慶の作で重文に指定。爽やかで美しい立ち姿。地蔵尊と閻魔大王は表裏一体の関係にあるとされる。閻魔大王は地獄に落ちた亡者を裁き、お地蔵様はそれを救う存在だ。

              手には薬りりしく蓮に立つ地蔵







 弥勒仏坐像。9世紀平安時代の作。高さ1mにも満たない小像で、通称は「試みの大仏」。つまり大仏を造る際のひな型となったもののようだ。小さいながら国宝に指定されている。

                国宝の坐像尊き若葉寒



 伎楽面の酔胡従。8世紀奈良時代の作で重要文化財指定。東大寺大仏開眼供養時に用いられた伎楽用の面。伎楽は無言劇で仮面をつけ、伴奏に合わせて踊る。今回はこの面の他に、酔胡王、師子児の面も展示された。名前から推して、酔胡王の従者なのだろう。

         伎楽面は古代の笑みを浮かべたり 天狗のような酔胡王まで

 <参考> 酔胡王伎楽面 正倉院御物  

 顔が赤いのは酔っていると往時の人は考えたのだろうが、顔立ちや服装から中央アジア以西の民族と考えられる。つまり胡(えびす)の人で、キュウリ(胡瓜)、クルミ(胡桃)などの渡来品にも同じ理由で「胡」の字を充てたのだろう。



 二月堂御正躰 二月堂の秘仏本尊である十一面観音の「前立」の役割を果たす懸仏。江戸期の火災による大仏殿復興に寄与した徳川五代将軍綱吉の生母桂昌院が元禄12年(1699年)に奉納したもの。 

                聖観音水瓶に蓮二つあり   *すいびょう





 その二月堂で毎年繰り広げられる伝統行事が「お水取り」。若狭井から若水を汲み上げて仏前に奉納し、衆生の無病息災を願い舞台の上で火のついた大松明を振り回す壮大な光景は、誰しも良く知るところ。この行事を迎えるに先立って、様々な準備をする。宮城県白石市の和紙で紙子の衣装を作り、紙の椿の花を飾ることもその一つ。お水取りは僧にとって「修二会」(しゅにえ)と呼ばれる修行でもある。

               椿折りて修二会支度や二月堂
               僧走り火ははぜ飛びし修二会かな
               舞台より修二会の火の粉滝のごと



 左側の写真は特別展会場前の壁に掲げられた「幡」。「ばん」と読み、本来は仏や菩薩を荘厳供養し、その威徳を標示するための旗。今回の特別展開催記念の紙製だが、参考のため掲載した。

 右側の曼荼羅図は中尊寺所蔵。和紙に金泥で金光明最勝王経を多宝塔の形に書写したもの。平安時代の作で国宝に指定。奥州藤原氏の栄華を偲ばせる逸品だ。

 東北の寺社も東大寺の復興に寄与した。また2度に亘る修復時、大仏を覆う純金はそのほとんどが東北から奉納された。中尊寺がある平泉は仙台藩の所領であり、寺社に対する伊達氏の庇護は特筆すべきものがあった。今回の特別展に寄せる東大寺の協力は、古よりの東北への恩義の表れとも言えよう。



             <参考資料> 伎楽(ネットより借用)

 さて、パンフレットなどの写真で構成した本シリーズだが、結果には案外満足している。なお、特別展の出品点数は合計で113点、会期は6月24日(日)までであることを書き添えておく。<完>





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Last updated  2018.06.22 06:30:10
コメント(10) | コメントを書く


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Re:『東大寺と東北展』を詠む その3(06/22)  
いままで、こんな特集記事の時、俳句などはあまり添えられていなかったけれど、今回は即、読まれた句が添えられて、なお一層のその場の雰囲気や、空気感を感じることができました。しかも整った素晴らしい落ち着きのある句ですから、なおさらです。

童顔の阿弥陀如来さま初めて拝ませてもらいました。
より近づいた感じがしました。かわいいお顔ですね。

そして地蔵菩薩様の何と麗しいお顔と立ち姿。こんな仏像も初めて拝顔します。きれいですね。こころが清らかにされそうです。手を合わせました。 (2018.06.22 06:32:00)

Re[1]:『東大寺と東北展』を詠む その3(06/22)  
マックス爺  さん
ローズコーンさんへ

お早うございます!!
いつもコメントをありがとうございます。

ハハハ。ご指摘の通りです。
これまでは展示を観ても、句や歌などは
思い浮かびもしませんでした。

ところが今回は、両上人の像と来歴を見たら
その感激を何らかの形で表現したくなったと
言う訳です。やはり打たれたのでしょうね。😊

薄暗い照明の中で句や歌を書き留めるのは
大変でしたが、それもまた素晴らしい
想い出になったのではないでしょうか。
句や歌も切羽詰まった方が案外良いのが
詠めるのかもね。(^_-)-☆

今朝は涼しいうちにジャガイモ掘りでした。
まだ半分残っています。
蚊に食われて大変ですよ。(;^_^Aではでは。
(2018.06.22 07:51:13)

Re:『東大寺と東北展』を詠む その3(06/22)  
こんにちは
こちらは真夏日になっています。
俳句習われているので素敵な句になってますね
見るものすべて句になるのがいいね (2018.06.22 12:14:07)

Re[1]:『東大寺と東北展』を詠む その3(06/22)  
マックス爺  さん
すずめのじゅんじゅんさんへ

今日は~!!
いつもコメントをありがとうございます。

ハハハ。
見るもの全てが句や歌にはなりませんが、
今回は立派な仏像や先人の尊い行いを
知って感激したのが刺激になったのかもね。

自分にとっては貴重な経験でした。(^^♪
(2018.06.22 12:33:11)

Re:『東大寺と東北展』を詠む その3(06/22)  
yorosiku!  さん
HPを見てみました~東北の金を献上したのですね^^v
二月堂「修二会」バスツアーがありますが、寒くて凄く大勢の人だそうです。
今日は暑くなりそうです。京都は32℃予報です~今日は行きませんけど。
(2018.06.22 14:04:11)

Re[1]:『東大寺と東北展』を詠む その3(06/22)  
マックス爺  さん
yorosiku!さんへ

今日は~!!
いつもコメントをありがとうございます。

ハハハ。
わざわざ東北歴史博物館のHPをご覧に
なりましたか。きっと良く分かった
ことでしょう。😊

大仏様に金を使うため、国内で必死に探した
ところ、東北から金が出た。その喜びが
年号の改元にもつながったんですものね。(^_-)-☆

修二会、大人気で、カメラ写りの良い場所を争う
のと、前は危険なので撮影場所を限定した
とも聞きました。確かにあの時期なら一番
寒い頃でしょうからねえ。(;^_^A

今日は仙台も暑かったです。でも頑張って
じゃが芋を掘り上げました。(^^♪
(2018.06.22 16:27:28)

Re:『東大寺と東北展』を詠む その3(06/22)  
こ う  さん
こんばんは
今日もコメントありがとうございます

「胡」
そういう意味がったんですね
「胡椒」「胡麻」も同じ意味合いがあるのかな

ジャガイモの収穫お疲れさまでした
いいお天気で捗りましたね(^O^)/ (2018.06.22 19:36:00)

Re[1]:『東大寺と東北展』を詠む その3(06/22)  
マックス爺  さん
こ うさんへ

今晩は~!!
いつもコメントをありがとうございます。

そうそう。胡麻、胡椒、みな同じです。
良く出来ました。🌸😊

じゃが芋、全て収穫しましたが、
1人では食べ切れない量ですねえ。
さて、傷まないようにするにはどうするか。(;^_^A
(2018.06.22 19:52:32)

Re:『東大寺と東北展』を詠む その3(06/22)  
今晩は~
今日の天気風も有り、梅雨にしては爽やかな・・一番好きです。
家の中では快適・・外は少々の汗で・・洗濯物も良く乾き・・・
ゴソゴソ一階の押入れ整理、断捨離で・・一日終わりました (2018.06.22 19:58:20)

Re[1]:『東大寺と東北展』を詠む その3(06/22)  
マックス爺  さん
田舎のシルビアさんへ

今晩は~!!
いつもコメントをありがとうございます。

断捨離、お疲れ様でした~!!
大変でしたね。大丈夫でしたか~?

私は今日、ジャガイモを掘り上げましたよ。😊
でも食べ切れるかどうか?(;^_^A
(2018.06.22 20:37:37)

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