日々云々。

日々云々。

昔の男、今の男


「君は強いからひとりでも大丈夫だろ?」
「あの娘には俺が必要なんだ、俺が守ってやらないと」
そんな台詞を言われた事があったっけ・・・

馬鹿ね、あんたってオトコは。
あたしだって生身のオンナなんだから
そんなに強いわけないじゃない。
あたしだって、誰かを必要とすることだってあるのよ。
そんなことも分からなかったの?
・・・もう、終わったことだからいいけど。
昔の男に言われた台詞。






ねえ、あなたはあたしに何を望んでる?
誰かに頼らないと生きていけないかよわいオンナ?
それとも、誰の助けもいらない強いオンナ?
さて、あたしはどっちでしょう?

あなたは誰よりも強いオトコ
誰の助けもいらない、誰の支えも要らないオトコ
ではなぜあたしと一緒に居る?
あたしはあなたに必要な存在なのかしら?


「あたしがもしいなくなったらどうする?」
「いなくなったら?それはどういう意味だ?」
「たとえば、突然死んじゃったり、いなくなったりしたら?」
「・・・それは、困るな」
「困る?どうして?」
「お前は俺の居場所だからな、巣がなくなると帰れなくなる」
「あたしは家なの?」
「ああ、言い方が悪いんなら謝るがな。ないと困るのがお前だ」




ずるいよ、そんなこと言われたら期待しちゃうじゃない。
先のことなんて分からないのに、待ってしまうじゃない。
あたしはひとりで生きて行けなくなるじゃない。

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