40日の旅

40日の旅

結婚出来ない?



21歳の頃、東京本社(婦人服アパレルメーカー)に転勤し企画室でデザイナーの修行・・・
25歳、心機一転し一から学び直そうと退社を決意!
原宿の某専門校に通う事にしました。
年末に会社を辞め、4月の入学までの間岐阜に帰って来てアルバイトをした私。
その間に、前夫と出会い・・・遠距離恋愛が始まりました。

夏休みは岐阜に帰り、殆ど毎日逢っていました。
あっと言う間に夏休みが終わり、又過酷な課題地獄とバイトで睡眠時間も確保出来ない毎日・・・でも、とても充実していました。

・・・そんなある日、体調の異変に気づき・・・
誰にも言えないまま、近くの婦人科に・・・
にっこりと笑った先生が、「おめでとうございます」と一言。
(クリスチャンとなった今、この事をここに書くのか、と葛藤がありました。
が!やはり事実を書きたいと・・・書いてしまいました。)

頭に大きな岩が落ちてきた気分でした。
せっかく通い始めた学校の事ばかり考えて・・・
どうすればいいんだろう?と苦悩の矢先、出血。
怖くなって、当時側に親子三人で住んでいた姉に打ち明けました。
姉は結婚前に妊娠してしまった事を責める事よりも、赤ちゃんの事を心配し翌日、有名な婦人科に連れて行ってくれました。
あかちゃんに異常なし。

彼に電話で報告した所、一言目に「本当に俺の子か?」と・・・
絶句・・・離れていてバイトで帰宅も遅い私の行動など信頼していないのね・・・
2つ目の岩が頭を打つ・・・

しかも彼は長年勤めた会社を辞めたばかり。その会社では若き課長を勤めていて(私より1歳年下)大役のプレッシャーからか?ゆっくり休んでから次の勤務先を決めようと・・・無職だったのです。

父親疑惑は晴れ、次に彼が言った事は「今の俺は無職なので、子どもを養って行く自信がないので、赤ちゃんを堕胎して、学校を辞めて岐阜に帰って来て欲しい」と。
3つ目の岩・・・

私が返した答えは「堕すのであれば、岐阜に帰らない。学校を続けたい」
「それよりも産みたい」「産む為だけに結婚するのか?俺の事を愛してないんだろう?赤ちゃんがいなければ、俺と結婚しないんだろう?」
と話しはグチャグチャに。

大揉めに揉めた挙句、何日も話し合ってある日、彼が電話をお父さん(彼の)と代わり「赤ちゃんが出来た事、すごく嬉しい!早く岐阜に帰って来ておいで~」と。不器用だけどとても優しい声で・・・

所が、私の母から電話が入り「お父さん(私の父)がすごく怒っていて許さない!って言ってるからまだ帰って来たらいかん」と。
彼が父に挨拶に行ったのだが、「あんな男に嫁にやらん!赤ちゃん堕せ!」とすごい剣幕だと。
結局、2週間かけて彼は父に頭を下げに行ったそうで・・・

今、書きながら・・・本当に我が子は何度殺されかけたのか?と悲しくなってしまう。そんな実父も「孫命」って背中に書いてあるのじゃないかと思うくらいの今、なのですが^^

大騒動が終わり、私が実家に戻った時、父は「立派な人に貰ってもらえる」と、彼にかなりの無理難題をぶつけた事は私に内緒で・・・
(月給は30万以上じゃないと嫁にやらない・・・などなど)

ようやく両家が「結婚」を承諾。
私の家族が誰一人、うわべだけで、心から喜んでいない事を私は全く気付いていなかったのですが・・・

















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