子どもの気持ち
1歳10ｹ月から保育園に通い始めて、どうも自分にはﾊﾟﾊﾟがいない、と言う事をいつ知っただろう？私には解りません。
3歳の頃、「どうして僕にはﾊﾟﾊﾟがいないの？」と。
養育費が絶たれた、すぐ後でした。
即答出来ませんでしたが、「ﾊﾟﾊﾟとﾏﾏね。ケンカしてお別れしちゃったの。
Rにはﾏﾏしかいないけど･･･それでもいい？」
息子は無言でした。
夕方、6時頃見ていたTVでﾌｧﾐﾘｰﾓﾉの人形劇を見ての会話でした。
その晩、寝かせようと布団の中で、もう寝たかな～？と思った頃、
「ﾏﾏ、僕ね ﾏﾏだけでもいいよ～」と一言言って寝た息子。
びっくり！直後、涙が流れ出す！
さっきから何時間も経ってるのに･･･
こんな小さな子に、そんな事を考えさせてしまった事を悔やみ、
「この子に不自由させない様、しっかり仕事して行こう！収入をｶﾞﾝｶﾞﾝ上げて養って行くぞ～」
と、心に誓った。
（本当の不自由、ってどんな事か その頃は知らず、突っ走る）
小学生になると、もっと具体的な話しをする息子。（ﾏﾏからお母さんに呼び方変更）
1年生の時、「お母さんって離婚したんやろ～」
「離婚」と言う単語を息子に向かって言った事がなかったのでびっくり！
そして又「○○君、転校するんやと～」
「なんで？」
「離婚やと～」と、あまりにあっさり言う。
「○○さん、名前、○○さんに変わったよ！親が離婚したんやと」
と、醒めて言う。
今は離婚家庭が多いので、友達の両親が離婚した話しは、今日の給食で美味しいﾒﾆｭｰが出た事と並んだ会話になるのか？
でも、1年生の頃
「お母さん、お父さんと仲直りして！ケンカしたなら、ごめんねって言えばいい事やろ？」と、かなりしつこく言われた。
「ごめんね、無理。そんなに簡単じゃないんだ」
と何度も受け答え。
しばらくして、やっと復縁を諦めた息子は
「新しい、お父さん見つけて欲しい」と。
「お父さん」と言う存在をどうしても諦められないのだ。
余談ですが、私の職場には小さい頃、両親が離婚した方がいる。
先日、側の席の人達が、「まだまだｲｹﾙ？から再婚相手を見つけたら～」と冗談で、「もう面倒だし～、ご縁ないし～＾＾」なんて笑ってたら、その彼女が会話に乱入！
（彼女はRと何度も逢った事があるのです）
「Rは違います！お父さん欲しいんです！どうしても！!!」
と･･･思わず「･･・ありがとう」そして、ごめんなさい･･･
3年生になると
「お母さんは仕事ばっかりしてるから、なかなか彼氏も見つけれんのやよね！仕事はいいから、彼氏を見つける事を頑張って欲しい。お昼休みには、ｵｰ○○○ﾊﾟｰｸ（近所のｽｰﾊﾟｰﾏｰｹｯﾄ）を歩いてみると出会いがあるかも？」
と、具体策まで提案（苦笑）
4年生になると、あまり言わなくなったので触れずにいたら
「まだ、諦めてないで」と一言。
振り返ってみると、子どもの質問の中で一つの不安がある事に気付いたのが、2年生の時。
自分が父親に愛されていたのか？と言う事だった。
数々の質問を振り返ってみて、ふと（やっと）気づいたのだ。
色んな所に遊びに行った事や、お風呂に入れてくれた事、Rの事ﾊﾟﾊﾟは大好きだったよ～、本当に大事にしていた。と伝えたら満たされた笑顔でした。
どうして離婚したのか？価値観の違いが結婚してから解り乗り越えられなかった事も、子どもが解るよう簡単に説明した。
Rは今でも、留守番中にしょっちゅう過去の写真をみている様で･･･
3年生のある日、「お母さん～、お父さんの写真ぐらい取っておいて欲しかった～僕、見たかった～」と。
その直後、掃除をしていたら、もう一枚もないと思っていた写真が出てきた。結婚式のｽﾅｯﾌﾟ写真･･･
3枚ほど抜粋して、息子に見せようと決意。どんなﾘｱｸｼｮﾝだろう？
「へえ～優しそうな人やん」で、少し見て終わり。
その後1週間、息子の手の届く所に写真を置いたが、見た形跡なし。
どんな風に父親の事を胸で思っているのか？
両親揃って、育てて貰った私には想像がつかない。
4歳の頃、長野の教会にお邪魔した時、牧師先生にいきなり
「僕ね！お父さん欲しいんやて～」と言った息子。
先生は「お父さんは天に居てくださり、いつも君を見守っているよ」と伝えて下さいました。
その頃は理解が出来ない様でしたが（私自身も）今は少し知っているかな？
愛する天のお父様、Rをお守り下さり、導いて下さい。
あなたの十字架の愛に気付き、御心を求め、依り頼む者となりますよう。
ｱｰﾒﾝ
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