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日本フラッシュのことを調べていたのですが、このブログに辿り着きました。まだアクセス数が8000にも到達していませんが、とても良いブログだと思います。なによりもまず、ブログ名が素晴らしい。ということでお気に入りブログに追加します。ぴよたんhttp://thepinkpalace.blog.fc2.com/よく分析されています。表やグラフの画像を織り交ぜ分かりやすい文章で説明をされています。基本は財務諸表を分析されており、とても良いと思います。自分の考えの結論もしっかり書かれています。惜しむらくは信用取引をかなりのレバレッジで行っておられるようで、過剰なリスクをとっているという点です。株の小説も織り交ぜています。物語形式で投資家の心情を描いています。他のブロガーが話題に上ったりもします。全体的に村上春樹の文章に似ていますが、トレード内容が判りやすく書かれていたり、チャートの画像を交えている部分もあり、それでいて著名投資家の名言が抜粋されていたり、と読んでいて飽きません。この小説は是非続けていって欲しいです。余談ですが、実は昔僕が信用取引をやっているときに、小説(物語形式)としてリアルタイムで信用取引を用いた株式投資を通じて自分の心理を破産するまで書こうと構想していたことがありました。結局構想どまりで書かなかったのですが、後で破産だけしてしまい、そんなことなら書いておけば良かったと、とても後悔しました。保有株の変動に過剰に一喜一憂してしまうような人は、自分を主人公にした小説でも書いてみると良いんじゃないかって思ったりします。客観的に自分の内面と向き合えますからね。
2015.01.31
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(もう随分前に書いた文章で今の状況に適していない部分も多いんですが、折角書いたので投稿します)(文中の数字は現在では変化していますので、数値に着目しないで読み進めて下さい) 第一弾から第六弾の銘柄紹介を読んで頂いていない読者は、先にそちらを順に読んで下さい。(お手数おかけして申し訳ありません)過去に紹介した内容を理解されていることを前提として、今回の銘柄紹介を始めます。銘柄紹介 第一弾 7509アイエー銘柄紹介 第二弾 9866マルキョウ銘柄紹介 第三弾 6060こころネット銘柄紹介 第四弾 7865ピープル銘柄紹介 第五弾 9994やまや銘柄紹介 第六弾 7820ニホンフラッシュ銘柄紹介 第七弾 4769インフォメーションクリエーティブ※皆さんご存知の通りですが、この銘柄紹介は買いを推奨しているものではありません。 それぞれ毎回テーマがあり、そのテーマに適した銘柄を紹介しています。 今回のテーマは再生,業績回復です。紹介する銘柄は、折角なので、いちごHD(旧アセットM)としますか。この銘柄は割安銘柄ではありませんが、バリュー銘柄と言えなくもありません。高PER高PBR低自己資本比率型のバリュー銘柄は極めて珍しいですが、決して存在しない訳ではありません。ただし、バリュー銘柄の中では亜種亜流。このようなタイプの企業をバリュー銘柄と認めないバリュー投資家が殆どです。さて、本題に移りましょう。いちごHD(旧アセットM)はライブドアショック後に随分と資産圧縮されましたが、利益面では随分回復。業績ピークの2007月2月期の業績は売上:57,000百万円経常利益:17,500百万円最終利益:9,400百万円です。対して今期2015年2月期の会社業績予想は売上:42,000百万円経常利益:7,700百万円最終利益:6,055百万円来期2016年2月の四季報業績予想は売上:50,000百万円経常利益:9,500百万円最終利益:7,800百万円です。既に業績は当時に追いつきつつあります。しかも、収益力は上昇しています。(ただし、度重なる増資で時価総額は当時以上なので注意が必要です)(再生銘柄を論じるときは、過去の株価と今の株価を比較して何かを判断するのは止めましょう)それでは今のいちごHDの収益源をみてみましょう。現在は下記の比率です。不動産投資・運用:82%不動産施設管理:18%不動産投資・運用がメインです。過去アセットMからずっと変わっていません。(ただし個別案件は、以前と違いハイリスクハイリターンのようなものを避けているとの事です)今現在注目するべきは、不動産投資・運用だけではありません。不動産施設管理の方にも着目しなければなりません。安定した収益力という点では、不動産施設管理の影響が大きいのです。そして、その安定した収益力を背景に、景気の変化点に積極的な不動産投資を行えるからです。そういう意味では、本来の成長銘柄として、この企業の本当の意味での再生を担うのは、不動産施設管理事業です。前期よりクリーンエネルギー事業の収益急拡大を見込んでいます。中でも目玉なのが、2014年4月に建設計画を発表したいちご昭和村生越ECO発電所。これは超大規模メガソーラー事業です。(簡単に儲かるので昨今は多くの企業がメガソーラー事業に手を出しています)この事業の総事業費は130億円の見込み。これによる収益は、2014年2月期:40百万円2015年2月期:300百万円2016年2月期:640百万円2017年2月期:1070百万円2018年2月期:1610百万円以降2033年2月期まで:1610百万円20年間の収益合計:325億円放っておいてもチャリンチャリンとお金が落ちる仕組みを好むのがバリュー投資です。現代の日本においてはクリーンエネルギー買取価格が長期保障されていますので、この事業は正に安定して収益を上げられるシステムそのものです。このシステムに幾らお金を支払うか?という話です。いちごHDは、200億円の差益が確実な事業を保有している、不動産投資運用会社となります。時価総額は1633億円(※2015年1月24日現時点では1266億円になっています)。この事業だけではとても買える企業ではありません。しかし、この事業を通じて得る実績・ノウハウに対してどれほどの評価をするかによって、この企業全体に対する評価が大きく分かれます。企業の保有資産に対してお金を支払うのがバリュー投資ではありません。負債の返済能力を保守的に見積って、その返済能力に対してお金を支払うのがバリュー投資です。(資本に対してはインフレ率を超える収益力が求められます) 次に、バランスシートでの比較。2007年2月期のバランスシート資産:237,740百万円他人資本:155,150百万円自己資本:82,590百万円資産の中身は流動資産:219,000百万円固定資産:18,700百万円個別で見てみると現金預金:34,710百万円棚卸資産:119,100百万円営業投資有価証券:48,570百万円営業貸付金:9,280百万円有形固定資産:6,260百万円投資有価証券:9,940百万円対して、現在のバランスシートは資産:114,940百万円他人資本:64,100百万円自己資本:50,840百万円資産の中身は流動資産:85,760百万円固定資産:29,180百万円個別で見てみると現金預金:24,990百万円販売用不動産:54,080百万円営業投資有価証券:3,580百万円営業貸付金:1,100百万円有形固定資産:21,300百万円投資有価証券:4,280百万円とかなりの筋肉質になっています。その結果、現在は自己資本比率:42.2%ROE:12.4%ROA:6.7%となりました。過去の失敗があるので、収益力(収益の質)向上をかなり意識した経営になっています。安定した収益確保をしながら、増収増益をしています。この業界は、昔は数多くの企業が右肩上がりの業績を叩き出していました。しかし、不動産物件利回りの低下や評価額の減少によって利益は吹き飛び、姉歯問題をきっかけにして2007年以降に多くの特損を出し続ける事になります。たくさん居た同業他社は、殆どが倒産しました。倒産しなかった企業も、何年も大きな赤字を計上しました。資金繰りの為にMSCBなどの増資をせざるを得なくなりました。やっと得た資金は、赤字補填で消えました。結果としてバランスシートを縮小させた残存企業の利益は、特損がなくなった今でも、とても小さなものになりました。その中において、度重なる増資によりバランスシートを大きく縮小させなかったこの企業はかなり異質なのです。日本から不動産事業がなくなる訳ではありません。いつの日かデフレから脱却できたとき。その時はまた活況を浴びることでしょう。その時代を夢見て不動産銘柄に投資をするのが大局投資ですが、ファンダメンタル投資家としては違った見地から投資をしたい。バランスシートの変化、収益力の変化、それらをじっくり見ながら、事業価値を評価していく。一度地べたを這いずり回った企業の再生劇は凄いものがあります。2004年前後に投資をしていた人は、幾らでも思いつくでしょう。前回はそれが2012年に起きました。株価の急激な変化は業績のそれよりも早めに起こります。今は業績が急激に変化している時期です。業績の変動に対して評価をするのは、ファンダメンタル投資家です。株価が急上昇した後で、じっくり業績を見極めながら、ゆっくりと再生銘柄を買う。ファンダメンタル投資には、そういう投資手法もあります。
2015.01.24
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何事も、長くやろうとするならストイックでなければならない。淡々と、同じ事を延々続けられるようでなければ長期的に続かない。株式投資で日々の収支に一喜一憂しているようでは、長期的に同じ手法を続けることは出来ない。山っ気を出して投資手法を変えることもあるだろうし、悲しみの中で投資手法が変わるかもしれない。儲けた、損した、は結果でしかない。そしてこれは非常に難しいことであるが、結果が全てと言われる株式市場は、同じ手法で同じ結果を得ることは出来ない。どんな投資手法であれ、時流に乗っているときは良いパフォーマンスが得られるだろう。しかし一旦時流が変わると同じような良いパフォーマンスは得られない。パフォーマンスばかり気にして投資手法を変えてしまうと、株式市場に踊らされる。そのような投資家は、総じて「ミスターマーケット」と呼ばれる。ミスターマーケットは市場の値動きを決める大きな要素の一つではあるが、値動きを後追いするため持続した儲けを出し難い。やはり投資家たるもの、ストイックにいきたいものである。
2015.01.18
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去年に引き続き、今年もこのシリーズをやります。早速10年前の投資家を振り返ってみましょう。「やがて綺麗な蝶になるために」http://ameblo.jp/greatinvestor/よっしーさんは2006年4月から2008年までを中心にしてブログにファンダメンタル哲学を書かれていました。しかし、この間ちょうど市場が軟調(と表現するには余りにも暴力的な暴落相場)だったため、残念ながらよっしーさんはそれほど活躍されていませんでした。内容的にも、既に様々な所で書き尽くされているファンダメンタルの概念について述べられているというもので、バリュー投資家が跋扈しつくしていた後の当時ではそれほど目新しさはありませんでした。しかし、一つ一つ丁寧に説明されているこのブログの内容は、一読の価値があります。非常に分かりやすく丁寧に書かれていますので、ファンダメンタル投資の道を突き進もうとする投資家であれば読んでみて損はありません。今ではこういうタイプの投資家さん、すっかり少なくなってしまいました。よっしーさんは既に活躍している数多の先人を追いかけるように、そしていつかは追い越せるように、じっくりと基礎を丹念に学んでいました。基礎は何よりも重要です。そして、基礎力を向上させるには、何度も何度も、長い間にわたっての反復が必要です。(このことは近いうち、別の機会に書きます)残念ながらブログは2010年9月の更新を最後に、現在休止中となっています。よっしーさんは始めるタイミングさえ違えば、きっと綺麗な蝶になっていたと思います。もしかすると、昨今のパフォーマンスが良いと持ち上げられている投資家の誰よりも綺麗な蝶になっていたかもしれません。残念です。しかし、もしかするとよっしーさんはブログの更新をしていないだけで、今でも重点的にファンダメンタル哲学を学びながら投資を続けているのかもしれません。よっしーさんとまた何処かで逢える事を楽しみにしている投資家は多いと思います。僕もその中の一人です。※10年前の投資家を振り返る、という題ですが、10年に拘りはありません
2015.01.13
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バリュー投資家がすっかりいなくなってしまった。このところ成長株の株価が好調で、それに伴い成長株に投資をしている投資家のパフォーマンスが良い傾向にある。そんな市況を受けて、多くの投資家に物色されているのは高PBR(或いは高ROE)の成長株。全くもって自然な流れ。資金の流れは資本の意思。資本は自らを増殖させる意思を持って動く。この流れは経験した。いつか来た道。振り返れば自分が通ってきた道。しかし、残念なことが一つ。成長株投資家があたかも優れた投資家であるように考えられている最近の流れに同調するように、多くのバリュー投資家がバリュー投資から成長株投資に軸足を移してしまった。対して、少しずつ軸足をバリュー銘柄寄りに移してきた自分のポートフォリオは、既に半分近くが非成長銘柄に。数年前にはこのような状況になるなんて、予想だにしていなかった。だって本来は僕と貴方たちの立ち位置は逆じゃないか。「バリュー投資に騙されるな!」今では虚しく響く。成長銘柄投資に騙されるな、むしろ今では僕のスタンスはそっちの方がしっくりくる位だ。今ならガチガチのバリュー投資家側になって成長株投資家に過激な発言をするのも悪くない。僕にはバリュー投資の正当性を伝えられる知識が山ほどある。僕はバリュー投資絶対主義を批判するスタンスを採りながら、バリュー投資家と共に歩んできたんだ。しかし、バリュー投資は僕が伝えなくても未来永劫なくならないだろう。別に僕がバリュー投資家側に立って、バリュー投資の正当性を主張することもあるまい。そんな取り止めの無いことを考えながら、山のようにあるこのブログの投稿文章のストックが徐々に時流に合わなくなってくるのを座して見ています。
2015.01.08
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