桃チョコ

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★明☆

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2007.03.28
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実夢子は何日も走り続けていた。

飲まず食わずで何度朝日を浴び、月の光を頼りにここまで着たのだろう。

そうして今何度目かの朝日が真上にある。


ー実夢子は一瞬虫になったと思った。

でもそんな 易々 ( やすやす ) と相手色に染まるわけがない。

まるで相手の話を理解しようとしない実夢子ならなおさら。。

ーあの後、不動産屋から飛び出したくなり無我夢中で扉まで走った。

でもやっぱりなかなかたどり着かなくて。



するといつの間にか扉の真ん前まで来ていて、そのままドアを開け外の世界へ。。


「ハァハァ。。」

やっと立ち止まり、肩で息をしながら周りの風景を見た。

いつの間にか木や草の生えている密度が低くなっているように思う。

きっと障害物が少なくなったからここまで走って来られたのだろう。

虫の体にしては結構遠くまで来たのではないか。


実夢子はその場にしゃがみ込んで一休みしようとした。

だがゆっくりかがむと 体勢 ( たいせい ) を 崩 ( くず ) し、お尻の重さで後ろへひっくり返ってしまった。

「ひゃっ。」



真上から太陽の光。

実夢子の目をチカチカさせる。

黒色のボディが熱よ吸収して相当熱い。

このままひっくり返ったままだと自分は死んでしまう。

数日何にも考えずに走ってきた実夢子がここへ来て 己 ( おのれ )

倒れたままでは食べ物も飲み物も口にすることができない。

制限を受けて初めてその大切さに気づく。


するとどこからか一匹の虫がやって来た。

「おい君!大丈夫か?生きてっか?!」

「生きてます!たった今転びましたっ!!」

「おおそうか。それはおじさんが見ても分かるぞ。」

自称おじさんのこの虫もまた実夢子のようにボディが黒い。

同じ種類の虫なのか。。

「君、手伝ってくれ。」

実夢子が目線をズラすとそこにもう一匹黒い虫がいる。

その虫は「はい」と言って2匹は実夢子を起き上がらせてくれた。





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最終更新日  2007.03.28 09:48:13
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