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涙のキャンパス 第2章 第一節
翌日になっても警察はまだ三上の事件を発表していなかった。一度自殺と発表している手前、覆すのは難しい
ようだ。発表していない分犯人が安心しているか、逃亡するための時間が増えるかそれはわからないが、犯人に
とって有利な状況である事に間違いは無い。
まずは安心していて動かずにいて欲しいところだ。
玄関に近付いた所で自分が普段着だったことに気が付いた。このままだと学校に入りづらいので、着替えて出
直すことにした。
校内で行動するのはいいが、聞き込みをしようにも今は授業中。木下も酒井もどこかのクラスで熱弁を振るっ
ているかもしれない。昨日に会った山城とか言う科学の教師にアポを取る方が良いのだろうか。
「‥‥るんだ?」
階段を二、三段上がったところで声がした。
「おい。こんな時間に何をしているんだ。何年何組の生徒だ?!」
あ、俺のことだ。今は学生の真似をしているのだった。
「人が声を掛けているのに無視するとは何事だ!」
「すみません。‥あの、聞こえなかったもので。」
とりあえず謝ってみた。
「聞こえなかった? まぁいい、ちょっと来なさい。」
逆効果だったようだ。仕方なく着いて行く事にしたが、その行き先はなんと校長室であった。怒られたのが校
長だったと知ってさすがに光二も面食らってしまった。校長室には、来客用のソファーとテーブル、校長用の椅
子と机、観葉植物が並びいかにも良くある学園ドラマ風だった。
光二は校長用の机の前に立ち、校長はその椅子に座った。
「それで、何年何組だね。」
威厳タップリと言う感じだ。誰かが見たら灸を据えられている生徒にしか見えないだろう。
「‥・・あの、・・‥俺、実はここの学校の生徒じゃないんです。」
光二はどうも、このタイプの人間は得意じゃない。いかにも『俺は偉い』と顔に書いてあるような人間が、で
ある。
「何? ではなぜ校内にいるんだ? 自分の学校はどうした? 休んだのかね?」
質問攻めも嫌いである。
「いや、学校には行ってません。探偵をしてます。」
「・・‥何、探偵? バカな事を・・‥。ではなぜ学生服を着ているんだ?そもそも年齢的に学生そのものじゃない
か。」
名刺を差し出す光二。
「・・・・!!」
‥・・何故か狼狽しているように見えた。気のせいだろうか。校長が続けて話す。
「まぁいい。それで、何か調べに来たのかな? 探偵クンは。」
嫌味タップリだ。
「先日、三上と言う教師の飛び降り自殺でちょっと・・‥。」
安堵の表情の校長。‥・・汚職でもしていたのか、調査目的を聞いてガラリと態度を一変させた。
「ほほう、あの事件ねぇ。よろしい、存分に調べてくれたまえ。わが校の全教師、全校生徒の協力を約束しよう。
今回の自殺問題は、私も重要に受け止めている。PTAにも教師の服務はどうなっているのかと抗議が殺到して
いて昨今頭を悩ませているのだよ。」
そんな演説を聞くつもりなど無い。校長が一息つくかつかないかのタイミングで聞いた。
「ご協力感謝いたします。それで、三上先生のことを聞きたいんですが。」
「ああ、私にかね? 三上先生は生徒にも人気があって、非常に優秀だった。他の先生にも人気があったようだ。
惜しい先生を無くしたよ。」
「三上先生には交際相手がいたようなんですが、ご存知でしたか?」
「聞いた事はあるが、よくわからないな。若くしてエリートだとか・・‥。それが何か?」
「いえ、その男性には婚約者がいたそうで。」
「なに? 婚約者!! すると・・‥、三上先生は?」
「まぁ、その相手のほうには結婚の意志が無かったということですか。」
「‥・・なるほど。三上先生も浮かばれんな。」
「ええ、そうですね。同様の事を、他の先生にも聞いてみたいのですが。」
「‥・・今は授業中だから、昼にもう一度来てくれたまえ。その時間なら教師全員が揃うだろうし、話も聞きやす
いだろう。」
かなり協力的で、ついでに名刺をもらった。名前は稲垣慎介。こんな事なら、初めから許可を得ておけば良
かったかも知れない。
事務所に戻る前に一度ゆり子に会って見ることにした、新しい情報を入手しているかもしれない。ゆり子は3
年C組。ちょうど休み時間らしく、廊下にはたくさんの生徒がいた。
さすがに教室の中まで入る勇気は無い。教室の前にいかにもガリ勉風の男子生徒が立っている。彼に頼んで呼び
出して貰う事にした。
「仁科ゆり子さんいますか?」
「ん? 仁科クンかい?いると思うけど、何の用だい?」
「‥・・。呼んで貰いたいんだけど・・‥。」
「呼んでもいいケド、仁科クンとはどう言う関係だい?お友達かい?」
ウザイ、なんなんだ。
「あまり見ない顔だけど転校生かい?」
うるさいのでガンを飛ばしてみた。
「あ、う‥・・。仁科さん‥・・でしたね。今、呼んで来ますよ。ちょっとお待ちになっていて下さい。おーい、仁
科くぅん。お客様がいらっしゃってるよぉ。」
ちょっと刺激が強かったのか、大きな声でゆり子を呼んでくれた。途端クラス全員の視線が光二に集中した。
「う‥・・。」
「あれ? 光二君。なぁに、その格好。」
笑いながら近付くゆり子。笑いすぎて涙まで出ている。
「似合う。似合うよ学生服。」
「笑いすぎだ。」
「だって、おかしくて。見慣れない格好するんだもん。どうしたの? 私を笑わせに来たの? それとも・・・・私に
逢いに来たの?」
「‥ついでに寄っただけだ。それで新しい情報手に入ったか?」
「あ、ちょっとガッカリ。私に会いにわざわざ変装して来てくれたのかと思ったのに。」
なんなんだ。昨日はあれだけ泣きじゃくっていたのに、こうも違うものかと内心驚かされる。まぁ、暗い顔を
したゆり子を見るのは嫌だから、それはそれで良しとするのだが。
「先生の交際相手の事だけど。製薬会社の人で、結構偉い人らしいわ。どこの会社までかはみんな知らないって。」
上出来だ。それにしてもそんな内情まで良く知ってるものだ。
「それから、2年生の本田って生徒に特別に絵を教えてたらしいの。」
「特別?」
「うん。その本田君って転校生なんだけど、結構悪い子なのよ。それを更正させる為に先生が絵を教えてたらし
いの。最近は本田君も態度が変わって、随分良くなって来たって話よ。」
「なるほど、良い話だな。」
「その教えてた時間なんだけど、放課後のみんなの部活が終わってから教えてたんだって、部員を刺激すると良
くないから秘密にしてたらしいの。」
「へぇ。」
そりゃ、いくら更正させる為とは言え、他の生徒にしてみれば意外と迷惑に思うかもしれない。
「それが、毎週火曜日に教えてたらしいわ。」
「え? それって‥。」
「うん。事件の日。」
事件の日、いつものように三上は本田に絵を教えていたのだろうか。
それ以上の情報は無いらしいので、一度着替えてくる事にした。
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