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元卓球部裏部長

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2005/07/22
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テーマ: Jazz(2021)
カテゴリ: カテゴリ未分類
ちょっと、今日から数日、趣味の世界に走ってみようと思います。
というのも、大学の情報処理の講義の課題として、HPを作らなければならないのです。
そこに載せる文章として、あくまで自己満足のみを追及した文章をいくつか書き上げてみようと思うのです。
ジャンルとしてはJazzと映画です。
これを機会に、大学入学前から考えていたHP開設まで一気に行ってしまおうと考えています。

ちなみに、HP開設と同時にHNも新しいのに変えてみようかなんて企んでいます。


では、今日はJazzについて、とりわけ僕が一番好きなジャズマン、セロニアスモンクについて書こうと思います。
書く前に断っておきたいのですが、この文章はあくまで主観的に、客観性をなるべく排することに努めながら記すものです。
つまりは、書きたいように書くってことです。




初めて見たとき、それはジャケットの写真だったのだけれど、彼の姿は僕に「高僧」という言葉を思い浮かばせた。
もちろんそれは、彼の名前に起因するところもあったのかもしれない。
けれども、彼の顔に刻まれた陰影は、視線の先にある自分自身とその内面に潜む闇そのものを象徴していた。
今から思えば、それは彼の孤独だったのかもしれない。
何者をも寄せ付けない彼が纏う静寂は、彼を蝕むとともに支えてもいたのだろう。

かくして、その印象は間違っていなかった。
彼のつむぎだす音楽は、内なる宇宙を引き出し、頭上にある空を狭めさせる。

正直に言おう。
僕は初め、彼が創り出す音を理解することができなかった。
Jazzの入り口を彼としてしまった僕にとって、彼の音楽は無秩序な音の羅列に聞こえた。
一つ一つの音の必然性を見出せなかったのだ。


時とともに確信へと変わっていくものを。

彼はいつも僕に、出口の無い迷宮を思わせる。
高くそびえ立つ壁に挟まれた通路は、どこにも僕を運ばない。
それは一見閉鎖された空間である。
だが、それと同時に限りない広がりを持った、宇宙として現在しているのだ。

迷宮の呪縛にあがき、宇宙の広さに恐怖する。
それはつまり、人間の内面なのだ。

セロニアスモンクは、彼独特の不協和音とリズムを用いることで、自らの内なる空間を、知覚可能なものとして再構築する。
それはもちろん、彼が類稀なる天才であるからこそできることである。
そこに起因する孤独もまた、彼が創り出す世界の重要なパーツ、或いは世界を包含するものとして現れてくるのだ。

それを理解しかけてくると(もしかするとまだ全く理解はしていないのかもしれないけれど)、彼が世に送り出す一つ一つの音のアイデンティティーが、すんなりと僕の中に入ってきた。
それらはそこにあるべきものであって、そこに無ければならないものだった。
一つでも欠ければ、途端に世界は崩れていただろう。
そこには完結と同時に、脆さがあった。

彼のそんな世界についていくのは、例え名プレイヤーと呼ばれた者であっても、至難の技だったのではないだろうか。
それでも、彼を中心としたコンボによってなされた名演は数多く残されている。
中でも、僕はミルト・ジャクソンとの競演を秀逸と思う。
ミルト・ジャクソン自体は、特別に高い評価を受けているところを見たことは無い。
だが、彼のビブラフォンは、モンクの世界にしっかり寄り添っているように感じられる。

しかし、やはりと言うべきなのだろうが、モンクのソロ演奏には、何者にも到達し得ない孤高の輝きがある。
音は流れ、そして塞き止められ、決壊する。
それは記憶と同じで、不確かであるが、残る。
そして僕らは、記憶を自らの拠所とするのと丁度同じように、彼の音をつかもうとする。
それはもちろん適わずに、僕らの手は空を切る。
そうしているうちに、いつの間にか僕らは、彼の音楽が作る世界に包み込まれているのだ。





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Last updated  2012/04/10 07:29:34 AM
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