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2004年08月01日
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今日のテーマは、音読(おんどく)。

音読といっても、訓読の反対の音読ではなくて、

黙読のはんたいの音読、ということです。
つまり、書いてあることを声に出して読む、「音読」。


夜、子供が寝る前に、絵本を読んであげるのがすきなんですけど、たとえば、それが音読、です。文字を、声に出して、読むこと。


みなさん、普通、本を読むときは「黙読」つまり、いちいち声に出して読みませんよね。

でも、むかしは、音読、つまり声に出して読むことが当たり前だったんですって。印刷技術の発明された15世紀以降も、書物は長いこと、ひとりで読むときですら、声をあげて朗読されていました(D・リースマン)。昔の図書館はわいわいにぎやかだったのでしょうかね。

明治時代の一般的な読み方が、音読だったのだそうです。
たとえば夕食後、だれかひとりが、小説や小さい新聞などを読み上げ、それに家中が耳を傾ける。音読とは、家族共有の教養の糧(かて)、一家団欒をおもんじる日本の「家」の生活様式だったのたぼそうです。(『近代読者の成立』前田愛 『書を読んで羊を失う』鶴ケ谷真一)。



 妻がむかし(結婚前らしいんですけど)、広報みたいなものを、目の不自由な方に、音読してカセットテープに録音するというボランティアをしていたことを知っています。カセットライブラリーもまた、音読ですね。
 いまは逆に、音声を(カセットテープを)文字(文書)にする機械があるそうです。

 おしゃかさまの説かれた「お経」も、最初は文字に書かれていたのではなく、弟子から弟子へと、正確に口で伝えられていました。読経というくらいで、声に出して文字を読むことがあたりまえなのです。

 さて、音読の効果は、『超整理法』で有名な野口悠紀雄先生も説いていらっしゃいます。野口先生は『超英語法』『超勉強法』で、「英語の教科書はすべて音読して、丸暗記してしまう。これが最も楽だった」と書いてらっしゃいます。

 わたしは19歳のとき、この音読勉強法を、英語ではなく、中国語教科書丸暗記法で実践してみました。効果は絶大でした。しかもカンタンでした。つまり、試験問題はそっくりそのままだし、応用も簡単。単位は一年しかとらなかったので、いまは忘れちゃいましたけど、満点だったことをいまでも憶えています。そのときも、音読でした。

 さて、こうしてパソコンに向かっているときは、どことなく音読に近いようなスピードになります。共有なのか、とじこもりなのかわかりませんけれど、わたしの場合、実名出して書いているので、やや「共有」に近い感覚で、文字を書き綴っています。


 はじめに、音読ありき。
 これ、明治時代の常識だったことを、今日は覚えていただければと思います。

 はじめに音読ありき。印刷技術の発達とともに、黙読が必要となり、それは読書の本質じたいを変化させてゆくのですが、それはまた、次のお話になります。

つづく。








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最終更新日  2004年08月02日 00時10分52秒
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