☆NPO法人smile catのにゃんこたち☆

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活動の開始

≪ 活動の開始 ≫



(1)猫の飼い主への普及啓発

 飼い主のいない猫の対策は、まず飼い主が地域の中で猫を適正飼育していることが前提となります。
 地域に不妊去勢手術をせずに屋外飼育をしている人がいては「飼い主のいない猫対策」は十分に機能しません。
 猫の飼い主に対し「屋内飼育」「身元の表示」「不妊去勢手術の実施」の3原則について普及啓発してください。
 区市町村と連携して「猫の飼い方教室」などを開催した事例もあります。


(2)不妊去勢手術

A:猫の固体識別

 地域にいる猫の中で、飼い猫と飼い主がいない猫の区別、さらに不妊去勢手術が必要な猫がどの位いるかなどを把握する必要があります。
 特に手術しようとしている猫に飼い主がいないことを確認しておかないと、のちにトラブルの原因になる場合があります。
 このため猫の写真を撮っておく必要があります。
 また、手術済みの猫を識別する方法も決めておきます。


B:費用の確保

 猫のエサ代や不妊去勢手術の費用をどうするか、というのは取り組む場合の大きな悩みのひとつです。
 募金、カンパで集める方法や、バザーを開催する、自治会で負担するなどがありますが、いずれの場合も「猫の問題は地域に住む人みんなの問題」という共通理解がなければうまくいきません。
 地域で資金集めの活動をした場合は、詳細な記録と会計報告が欠かせません。


C:捕獲、病院への搬送

 ケージに入れることができる猫ばかりなら問題ありませんが、普通 猫の捕獲は経験のあるボランティアの力を借りなければ難しいでしょう。
 猫に負担の少ない方法で捕獲・搬送できればどのような方法でも良いのですが、トラップを使う方法が一般的です。
 捕獲を実施する場合は、周辺の住民に日時をPRし、飼い猫は外へ出さないよう協力を依頼してから行います。
 捕獲した猫の搬入について、動物病院と時間や方法を調整しておきましょう。


D:動物病院の選択

 飼い主のいない猫の不妊去勢手術は、猫の捕獲が予定通りにいかないことや、院内感染の可能性など、獣医師の負担も大きいものです。
 また、活動する側は、手術の費用をできるだけ低く押さえたいと考えるでしょう。
 事前に、このような活動に理解のある獣医師や動物病院を調べて、協力を得るとよいでしょう。


(3)猫の管理

 手術済みの猫が寿命を全うするには、人による適正な管理が必要です。
 このため、地域の実情に応じたルール作りと、これをしっかり守った活動を行うことが何より大事です。


A:エサ場の管理

 エサは容器に入れ、与える場所は迷惑のかからないところを選びます。
 特にエサやりで苦情が出ている場合は、問題のない場所に移動するなどの対策が必要となります。
 猫の数が多い地域では猫を何ヶ所かに分散させたほうがよいでしょう。
 置きエサ(いつでも食べられるように常時エサを置いておくこと)はしない、食べさせた後は掃除するなどのルールを作って管理します。

※ 置きエサをしていると、場所によってはカラス等もエサを狙って集まります。清掃をしていない場合もあり、アリ、ハエやナメクジがたかるときもあります。


B:トイレの設置

 猫の排泄場所は大きな問題ですが、決められた場所にトイレが設置してありそれがきちんと管理されているという事実があると、住民の理解が得やすくなります。
 協力者の家の敷地内が最も苦情が出ない場所でしょう。
 空き地や公共の場所に設置する場合は、事前に所有者や管理者の了承を得ておき、欠かさず清掃を行わなければなりません。
 定期的に「猫うんちパトロール」等を行って、活動をアピールしていく方法もあります。

※ 「猫うんちパトロール」

 地域内を巡回し糞の清掃を行うこと。猫の糞だけでなく、犬の糞、空き缶や吸殻の清掃など地域の環境美化の一環として取り組むこともあります



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