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小さな幸せさがし
ドイツ語で見る映画
私が見たドイツ語映画を紹介していきます。
お勧め度とドイツ語学習に役立つかどうかを基準にしてます。
質問などもありましたらどうぞ。
暗い日曜日
監督 ロルフ・シューベル
1999年ドイツ・ハンガリー
おすすめ度
★★★★
ドイツ語度
★★★★★
ハンガリーで生まれた大ヒット曲「暗い日曜日」をめぐる話。
とても美しい曲だが、当時この曲を聴きながらあるいは聴いたあとに自殺をする人が絶えず、
ハンガリーでは発禁になったといういわく付の曲である。
ブタペストのあるレストランで雇われたピアニストが、オーナーの美しい恋人「イローナ」の誕生日プレゼントとして贈った曲が「暗い日曜日」。
どうしてこんな暗い曲を!!というところだが、最初は片思いだったから仕方ない?
その悲しさと美しさが第二次世界大戦の時代にあったのか、曲は大ヒット。 自殺者も続々。そんな曲なのに、生演奏を聴くためにレストランは満員。
Knockin' on Heaven's Door
監督 トーマス・ヤーン
1997年ドイツ
おすすめ度
★★★★★
ドイツ語度
★★★
病院で同室になった末期患者二人が、死ぬ前に見たことのない海を見に行こうと病院から抜け出す。
なぜ海かというと、「天国ではみんな海の話をしているそうだ」ということを一人が言い出したから。
入院患者なもので、無一文でパジャマで出発。駐車場から高級車を盗んだら、その車がマフィアの車で、
取引の大金を積んでいたから大変。途中で成り行き上、強盗をするはめになって、警察もマフィアも彼らを追いかけてくる。
死ぬ前に夢をかなえて、ようやく海へついたところで・・・・という話。
全くタイプの違う二人が、強い絆で結ばれていくのも、おとぼけマフィアもおもしろい。
ドイツ語は聞き取りにくいが、涙あり、笑いありでお勧め!!
Bin ich schoen?(Am i beutiful?)
1998年ドイツ
おすすめ度
★★★★★
ドイツ語度
★★★★
スペインの田舎道で聾唖の少女を車に乗せるところから話は始まる。
彼女が関わる人々のそれぞれの愛の形がオムニバスになっている。
派手さはなく、じっくりとそんな人生とか恋愛ってあるよね・・・と考えてしまう。
ドイツ語も割りと聞き取りやすいです。
いい映画です。これもお勧め。
Jenseits der Stille(ビヨンド・サイレンス)
監督 カロリーヌ・リンク
1996年ドイツ
おすすめ度
★★★★
ドイツ語度
★★★
聾唖者の両親を持つ娘「ララ」は、授業中にも母から通訳に借り出されるというような生活をしていた。
ララは両親を助けたいと思いながらも、いいように使われているような気がしてならない。
そんな中、クラリネットと出会いみるみる腕をあげていく。が、耳の聞こえない両親は音楽を理解しない。
特に父親は音楽学校へ行こうとする彼女に反対する。試験の日、彼女のクラリネットを始めて真剣に聞いた父は、 体で音の振動を感じ、彼女と音楽を理解する。
ララが、教会で思いのたけを手話だけで表現した時、両親をさげすんでいた自分に気づくシーンが好きだ。
なぜか、言葉は聞き取りにくかった。
Der Himmel ueber Berlin (ベルリン 天使の詩)
監督 Wim Wenders
1987年西独・仏
おすすめ度
★★★★
ドイツ語度
★★★
一昔前に一斉を風靡したドイツ映画。この間、ハリウッドでもリメイクされた。
天使は人々の心の声を聞き、ひっそりと人々に寄り添うと人は気持ちが楽になり元気を取り戻す。
そうやって人々を癒していくのが天使の役目。 が、ある日、主人公の天使の一人「ダミエル」がサーカスの女性に恋をして、天使であることをやめてしまう。
天使としてでなく、人間として彼女を幸福に出来るのか?彼は悩みながら挑戦していく。
天使からみる世界は白黒で、ダミエルが人間になると世界はカラーになる。中間にいるときはセピアだったり。
こういった演出が話題になった。全体に非常に暗く(まさにドイツの冬のイメージ)、もの悲しい雰囲気。
有名どころなので、見ておいてもいいだろう。悲しめの映画が好きな人にはおすすめ。
リリー・マルレーン
監督 Rainer Werner Fassbinder
1981年ドイツ
おすすめ度
★★★★
ドイツ語度
★★
第二次世界大戦中、敵味方の区別なく愛された曲「リリー・マルレーン」がテーマ
本来は、マレーネ・ディートリッヒが歌ったもの。
スイスで酒場の歌手をしていた主人公が「リリー・マルレーン」を歌って有名になる。
あまりのヒットにナチスの広告塔になるように強要されるのだが、影ではレジスタンス活動を手助けする。
すべては恋人のためなのだが、命をかけて守った恋人は戦争中に身分相応の女性と結婚してしまう。
戦争が終わるとリリーの出番はなくなり、恋人の所にも戻れない。彼女はどこへともなく旅立っていく。
最近では滅多に聞けない「リリー・マルレーン」を思う存分聞けるし、スリルもある。一味違う戦争もの。
Lola rennt!(ラン!ローラ、ラン!)
監督
1998年ドイツ
おすすめ度
★★★
ドイツ語度
★★★
パンクなローラが恋人の命を助けるためにベルリンの街中を走り抜ける話。
恋人のマニはマフイァの使い走りだが、うっかり大切な取引の大金を失くしてしまう。
さぁ、大変!お金を用意しないとマニの命はないのだ!!どうするローラ!?
この作品はストーリーではなく、カメラワークとか演出が斬新で有名なのかな。
特に、ローラが街ですれ違う人たちの日常や未来が写真仕立てで入るのがおもしろい。
おまけに、この話はやり直しがきくという夢のようなお話。つまり一回目はマニのスーパー強盗に巻き込まれて打たれて終わりそうになる。が、そこで初めからスタート。
そう、まるでゲームみたい。2回目は銀行強盗で失敗。はいやり直し。で3回目でカジノで儲けてお金を返してハッピーエンド。
ローラとマニだけでなく、毎回同じ人物とすれ違うんだけど、彼らの人生もちょっとづつ違ってるのだ。
是非見て!とはいわないけど、おもしろいことはおもしろい。ドイツ語は今の若者言葉で短く聞き取りやすい
ヨーロッパ・ヨーロッパ(Europa Europa)
監督 アグニエシカ・ホランド
1991年独・仏
>
おすすめ度
★★★
ドイツ語度
★★
第二次世界大戦中、本当はユダヤ人なのに優秀なアーリア人種としてドイツ軍のエリート養成校にはいる少年の話。
ユダヤ人ということを隠すために必死になる彼が可愛い。
「ナチスであること」が唯一の生きる道だったことがよくわかる。
主人公が思いを寄せていた少女が、誰でもいいから彼らの仲間の子供を妊娠しようとするのが悲しい。
秋のミルク(Herbst Milch)
監督 ヨゼフ・フィルスマイヤー
1998年西独
おすすめ度
★★★
ドイツ語度
★★
ドイツの片田舎、主人公の娘が農家に嫁入りする。と、まもなく花婿は戦争に行くことになる。
夫の家族達の世話をし、姑(夫の継母らしい)にいじめられながらもけなげにがんばる花嫁。
子供も出来るのだが、そのことさえいじめの対象になるのだった。頼みの夫は戦場に行ったまま。
みんなを養うために、農作物を闇で物資と交換していたことで、姑から泥棒呼ばわりされて、ついに追い出されるはめになる。
しかし、そこに夫が帰還。姑の非道さを目の当たりにし、反対に姑が家を出て行くことになる。
といった、女性の成長物語。ドイツの田舎の風景が美しい。原作は評価が高いようだ。
ブリキの太鼓
1979年独・仏
おすすめ度
★★★
ドイツ語度
★★★
○才で成長をすることをやめたオスカーが繰り広げる冒険(?)。
オスカーの周囲の大人たちは不倫をしたり、彼自身も父親ははっきりしなかったりする。
彼はいつまでも子供のままだが、その声でガラスを砕くという能力を持っていて、その能力をサーカスで見せてドイツ中を廻ったりもする。
が、それも長く続かない。彼の腹違いの弟が亡くなり、お葬式の最中に墓穴に落ち、彼は再び成長をはじめる。
前衛的というか、ハチャメチャな人間関係が以外に好き。
橋(Die Bruecke)
1959年ドイツ
おすすめ度
★★★
ドイツ語度
★★★
訓練中の少年兵達が、ちょっとした連絡ミスから、町に入る橋を守るために全滅してしまう悲劇。
迫り来る死の恐怖、立派に戦わねばならないという責任感。
人種、年齢や経験に関係なく、前線の兵士の心情とはこうだろうと思う。
是非、戦争大好きなおえらいさんに見てもらいたいもんです。
Burg Theater
監督 ヴィリ・フォルスト
1936年ドイツ
おすすめ度
★★★
ドイツ語度
★★
ウィーンのブルグ劇場の一流俳優(年配です)が、年甲斐もなく若い娘に入れあげて苦しむ話。
嫉妬から娘の恋人の新人俳優の邪魔をしたり、プレゼントをしてみたりと必死になるが、
段々と娘にとっての本当の幸せは何かとおいうことに気づいて、二人の仲を取り持つことになる。
地位や名誉も若さには勝てない!!
地味だけど、主人公の名優の気持ちが痛いほどわかってしんみりする。
朝な夕なに
監督 ヴォルフガング・リーベンアイナー
1957年西ドイツ
おすすめ度
★★★
ドイツ語度
★★★
ドイツといえばギムナジウムもの。
ギムナジウムに美しい女性教師が赴任してくる。当然彼女は革新派であって、退屈な学園生活に変化をもたらす。
最初は反感を持っていた生徒達も彼女の魅力に引き込まれてしまう。
生徒の一人が病気で死んでしまうのだが、そのお葬式にテーマ曲となっているジャズを演奏する。
この当時ではありえないことであったので問題になるが、みなの気持ちはより強くまとまることになる。
その後、彼女の恋心をつづったノートを生徒の一人が落としてしまい、それを恥じた生徒が自殺未遂!!
すべての揉め事を解決するためにも、彼女は校長の求婚を受け入れる。
「どうして?」と思うでしょうが、未婚と既婚では大違いなんですね。時代の差です。
哀愁のトロイメライ(FRUHLINGS SINFONIE)
1982年東西独
おすすめ度
★★
ドイツ語度
★★★
音楽家ショパンが有名になるまでの話。ピアニストとして生きたかった彼が指の故障で作曲家に転進していく。
本当にこんな指の訓練をしたのだろうかという漫画のようなシーンもある。
恋人役のナスターシャ・キンスキーのドイツ語がみもの。
あんな優しげな曲を作ったショパンだが結構きつい人なんだと思った。音楽好きの人にはいいかもしれない。
どこが哀愁なのかはわからない。邦題だめですよ、これ。
嘆きの天使(blau Angel)
1937年ドイツ
おすすめ度
★★
ドイツ語度
★★★
ディートリッヒのデビュー作としてあまりにも有名。
彼女の魅力にお堅い老教師がはまり、身を滅ぼしてしまうという話。
最後は悲劇に終わる。
クラシックなので、カメラワークも台詞も古い。
そのおかげで台詞は聞き取りやすい。
会議は踊る
1931年ドイツ
おすすめ度
★
ドイツ語度
★★
ウィーンの街の手袋店の売り子とロシア皇太子とのあまりにも短いラブロマンス。
大事な会議より、こんな身分違いの恋の方を優先させてしまうウィーンという街を表現したかったのだろうと思う。
本当に街娘は玉の輿(本妻はむりにしても愛人ぐらい?)に乗れるのか?と思った瞬間、皇太子はお国の大事に
ロシアにとって返すのだった。「なんだこりゃ」という感じ
内容よりテーマ音楽が有名かも
ハヌッセン
1989年西独・ハンガリー
おすすめ度
★
ドイツ語度
★★
「ヒトラーが最もおそれた男」らしいハヌッセン。でもどうして?
どうやら誕生日が同じらしいから??
ハヌッセンは催眠術や透視をしたりする能力を持っていて、欧州を興行して廻っているのだが
その非凡さゆえに利用されてばかり。ヒトラーにももちろん目をつけられて利用され、最後には
殺されてしまう。
Der Zauberberg (魔の山)
監督 ハンス・ヴィルヘルム・ガイセンデルファー
1982年西独・仏・伊
おすすめ度
★
ドイツ語度
★★
言わずと知れた、トーマス・マンの「魔の山」の映画化。
あれだけの話を映画に出来るのかという懸念どおり、原作を読んでいないと苦しいし、恐ろしいほどドイツ哲学的。
魔の山とは肺結核治療のためのサナトリウムがあるアルプス地方の山のこと。
従兄弟の入院に付き添ってきた主人公も病院で肺結核と診断されて、入院することになる。
そこは奇妙な共同体。肺病を疎み、嘆きながらも完治して、山を降りることをみな恐れる。
その「魔の山」で繰り広げられる人間模様。かなりドイツ好きでないと最後まで見ることは出来ない。
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