ダーリン・めす8歳の事。



(興味のある方だけ読んで下さい。)

ダーリンの事を、プロフィールの中でも「レトリバー」としか書いていないのにはわけがある。
フラットなの?ゴールデン?ラブラドール?

レトリバーと言っても色々だけど、ダーリンは実のところよく分からないのだ。


ダーリンはブリーダーからゴールデンレトリバーとして我が家にやってきた仔犬だった。
血統書上もゴールデンレトリバー。

14歳だった妹が骨髄性白血病に倒れた時、
「元気になったら大きいワンコと暮らしたい。」
と言ったのを叶えた形で我が家に来た。

我が家はずっと長い間、犬を飼っていなかった。妹にとっては初めての犬だった。

長毛種の子でも子犬の頃は毛が短い事くらいは知っていたが、それ以上の知識は本から得られる情報くらいしか知らなかった。
慣れた人が見ればゴールデンもラブラドールも子犬の時から見分けがつくのだろうけど、田舎で、今から8年以上も前で、同じ地域に住む顔見知りのブリーダーを名乗るおじさんから、
「これはゴールデンの仔犬ですよ。」
と言われればそれを疑う気持ちなんて微塵もなかった。




しかし、


大きくなったダーリンは、


どう見てもラブラドールに育ったのである。



「毛が伸びないね~」
「大人になったら伸びるんじゃない?」
「しかし伸びないね~」

うやむやなまま時間が過ぎて、今ではもう、本当にどっちでもいいと思う。
ゴールデンでもラブでも雑種でもMIXでもハーフでもチワックスでも、もうそんな事は全く関係ない、
「家族との歴史」ができている。

今さらダーリンが何という犬種なのかをはっきりさせたい気持ちもないけれど、私が許せないのは、そんな無責任な事をする人間が「ブリーダー」としてまかり通っている事。

そのおじいさんは今も元気だ。
「ご希望の犬がいたら仕入れてきますよ~。」
と笑って言ったそうである。
もういい加減隠居しろよ、と思う。

どっから手に入れてくるのか、液体のフィラリアの薬を売ろうとしていたらしい(メイド・インじいさんだったりして)。

ブリーダーが売る、「液体の」フィラリアの薬?
胡散臭い話である。

おじいさんは記憶力も悪い。
「仔犬が産まれましたよ~。」と連絡を受けた日と、血統書の出生日が違うと、元気になった妹が言っていた。

今は犬のDNA登録など規制もやっと少し厳しくなったけど、早くそういう「自称ブリーダー」には消えてもらいたい。
世界規模で。

猫でも、お金儲けのためにブリーディングをしている人を発見した時は心が乱れる。

ブリーダーに資格も必要ないなんて、おかしいんじゃないだろうか?
ペット先進国と言われている国の行なっている事が全て良いとは思わないけれど、アメリカでは素人の繁殖ができないようなシステムが組まれているそうだ。
仔犬を受け取った時に「繁殖しません」と契約書を取るらしい。
きちんとしたブリーダーなら。

そんなこんなで、ブリーダーとは言っても色々いるし、良いブリーダーもいるかもしれないけど、こんな人のせいでブリーダーに対する目は厳しくなってしまう。

私にできた事は、あのおじいさんに文句を言っただけ。

おじいさんに感謝する事は、
ダーリンを連れてきてくれた事と、
私に問題意識を芽生えさせてくれた事。


止まらない悪口。

今でも犬を何頭も抱えているらしいが、おじいさんが「よる年波」には勝てずに具合でも悪くなったら、近所の我が家に何頭か来そうな気がする。
長年連れ添って迷惑をかけていただろう奥さん(おばあちゃん)に、そんなに何頭も面倒を見られるわけがない。

私が子供のころ、猫を拾う、と有名だった我が家は、わざわざ家の近くに捨てられたりしていた。
「それを上手に見つけて全部連れて帰ってくるから困ったのよ~。」と、大人になった私に母が言っていた。
母もよく文句も言わずに全部引き取って里親探しやら何やら世話したもんだと感心する。
そういう一部の悪い人のために、母のような人間が苦労をしたり悲しい思いをしたりするのは納得ができない。






1.その捨て猫達の元飼い主さん、
2.犬屋のじいさん。


1.には「可愛がって下さい」と書いた紙を貼って、ダンボールの中で一泊くらい寝泊りしてもらいたい。(あなたが可愛がって、と言いたい)

2.には首輪を付けて躾教室に送り込みたい。






なんてね。



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