猫の毛玉ケア・食物繊維



猫は吐く動物、と安心していませんか?
猫はグルーミングで飲み込んだ毛を自分で吐き出す事のできる動物ですが、
繰り返させるのはよくないなぁーと思いまする。

人間でいう「逆流性食道炎」と同じ事になってしまうのでは?と思うから。

逆流性食道炎とは、読んで字のごとく、胃液が逆流する事によって食道が炎症を起こすのです。
人間では加齢によって食道と胃の移行部(噴門部)がゆるくなって起こったり、食べ過ぎ、肥満による圧迫などで逆流しやすくなるそうです。

猫は自分で吐く事が<できる>けれどもさせないに越した事はありません。
そこで必要なものとは?

私がどんなふうに考えてどういう方法をとっているかのご紹介。

あくまで私の個人的な意見です。

まず、キャットフードによる毛玉の排泄。
吐くべき毛玉がお腹の中になければいいのです。

なので排泄を促すべく毛玉ケア用のフードを与えています。
毛玉ケア用のフードの中には食物繊維が入っています。
そこで私には疑問があったのですが、一粒の大きさの中に含まれる食物繊維の大きさには限界があるだろうな?と。

ユーカヌバさんによるとビートパルプ配合でスムーズな排泄を促しているそうですが
普通に飲み込んだ毛には効果はあるだろうけれど
すでに毛玉になっているものに対してどれだけの効果を発揮するのかはちょっと疑問。
一粒の中に含まれる食物繊維の大きさが小さい事は想像にかたくない事でしょう。

ビートパルプとセルロースを混合する事で毛玉の排泄率を上げています、
とか何とかだけど
不溶性のセルロースを配合すれば排泄率が上がるのは当然かなと思ってみたりしまする。
ちなみにセルロースとは、植物の細胞壁、綿、麻、木材のパルプなどの主成分、だそうです。



クチから摂取するものでの毛玉排泄パート2

猫草。
まいちゃんには1~2ヶ月に一回くらいで不定期に与えています。
毛玉ケア用のフードの排泄力よりも、食物繊維としての働きはこちらの方がいいと思っています。
物理的に大きいので。
先が尖った草を摂取するのは、それによって胃を刺激して吐くため、とも言われているみたいです。



(★小話★
よくジュースなんかで「食物繊維をレタスの○個分配合」なんて書かれていますけど、
ジュースに含まれやすいという事は水溶性の食物繊維でしょうネ。
不溶性の食物繊維を配合できない事はないですしそういう商品もありますが「喉越し」が悪く不味く感じる事もあるかもです(私は嫌い)。

外科勤務だった時、ドクターがよく便秘の患者さんに「レタスなんて洗面器いっぱい食べても食物繊維はほんの少ししか摂れない」と言っていました。
便通には水溶性では意味がなく、不溶性の食物繊維を摂る必要があるのですが、
不溶性食物繊維10グラムを補うには、レタス1個を約300グラムと考えると、不溶性食物繊維の含有量は一玉につき3グラム程度なので、レタスまるごと3玉以上食べないといけない事になります。
レタスの水溶性食物繊維の含有量は、一玉につき0.1グラムぽっちり。
そうかーすごく入っているーと思って飲んでいたら、おそるべしCMマジック。笑)


※ちょっと補足

水溶性食物繊維が「摂取しても意味がない」わけではなく「排便のための効果は期待できない」という意味です。
水溶性食物繊維にも不溶性食物繊維とは違った働きがあります。粘膜の保護や生活習慣病との関連がある糖質や塩分の吸収を妨げる、など。




その他
ブラッシングによる抜け毛の除去。

まいちゃんはほぼ毎日かるーくブラッシングしています。
ロングでもないしあんまりしすぎるとよくないかなと思っています。
猫は日光浴によって皮膚で合成されたビタミンDをグルーミングによって摂取しているそうです。
ビタミンDは体内に蓄積する事のできるビタミンなので(人間も)そんなに心配する事もなさそうではあります。

まいちゃんはこれまで毛玉を吐いた事は一回しかないのですが、反省の意味も込めて白状しますと、シャンプーの後に自分でグルーミングしていたのをボンヤリ見つめていたらその後嘔吐。
親指大の毛玉(当社比)(私の親指大♪)をコポッと吐きまして、えらいビックリしました。

シャンプーの後はしっかりとタオルで水分を拭きとって乾かしてあげなくてはいけないなと思った事でした。

こんな感じで毛玉のケアについて気を付けているであります。

(★小話パート2★
嘔吐した時に黄色の液体が出たのを見た事ありませんか?
あれをよく「胃液が出た」と思っている方がいらっしゃるのですが、あれは胃液ではなく胆汁です。胃液は透明なのです。黄色の液体が出た時は、胃の中が空虚なのに吐こうとする要因が何かあるという事。人間でもワンコでもニャンコでも、胆汁は黄色ですよん♪)



毛玉症で命を落とす子だっています。
吐くことも、排泄する事もできなくなれば最終的には手術での除去になる事もあるでしょう。
腸閉塞から腸管の壊死などを起こせばそれだけで命の危険にさらされます。

嘔吐を繰り返す事によって、食道が炎症を起こし胸やけや胸部痛を感じていても、飼い主はなかなか気付いてあげる事はできないと思います。
日頃からのケア、予防がとっても大切だなと思うのです。




ご参考まで。

Eukanuba(ユーカヌバ)成猫用 毛玉ケア 1kg



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