2005.04.20
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カテゴリ: 猫の話
今日はまいちゃんの二度目の誕生日。

本当の誕生日を知るすべはないけれど。



私は思う。

幸せそうなまいちゃんを見ながら考える。


街中で、公園で、路地裏で、どこかの駐車場で、

ふと見かける野良の猫たち。


どうして彼ら、彼女らには「家」がないんだろう。

どうしてあの日、まいちゃんは捨てられていたんだろう、と。


猫は野生動物なんかじゃない。



どうして苦しい思いをしていくんだろう。


どんなに可哀そうな猫に出会っても

誰を責めていいかも分からず、

うちにおいでよと連れて帰ってあげられない不甲斐なさ。

無力感。


あの子達はいつも、一生懸命に生きている。

一生懸命に生きているのに、その多くが死んでいく。

そうしたのは誰?

誰が悪いの?


生まれた時から外で暮らす猫。

生まれてすぐに捨てられた猫。




あの子達は例え仲間の多くが苦しい思いをしたり

死んでいくとしても

どんなに辛い生活の中にいても

どんな過酷な環境も、受け入れることしかできない。


全てをありのままに受け入れることしかできないからこそ



猫に罪はない。


あの日私達と公園で出会って、私達の「子供」になったまいちゃん。

可愛いまいちゃん。

お母さんは、あなたと出会ってもうすぐ2年になるのに、まだ涙が出るよ。

小さな体でかすれた声で、一生懸命に鳴いていた仔猫だったまいちゃん。

とてもとても小さかったね。

今にも呼吸を止めてしまいそうな仔猫を抱きながら

あなたを苦しめた「人間」として謝りたい気持ち

申し訳なくて

可哀そうな気持ちでいっぱいだった。


5年後も10年後もその先もまいちゃんの誕生日、ずっとずっと祝っていこうね。

誕生日おめでとう、生まれてきてくれてありがとう。


まいちゃんの楽しそうな、穏やかな顔が私達の幸せ。

まいちゃんと過ごせる今日が、何気ない毎日がとても幸せ。

この子をずっとずっと守っていってあげたいと、心からそう思う。


まいちゃんは私達が与えているもの以上のものを私達に与えてくれている。

可愛くて可愛くて仕方がない。

ただそこにいるだけで

大切なことをたくさんたくさん教えてくれる。


私達が出会えた事が「幸運」というものだったのなら

「あの猫達」の元へもそれが訪れますように。

全ての可哀そうな猫を助けてあげることは

とても難しいことかもしれないけれど

それでもあの子達の幸せを願う。

たった一人の誰か

たった一人でいい誰か

「うちにおいで」と抱き上げてくれる誰かに、出会って欲しいと。


ある日出会った猫を飼うべきかどうか迷っているあなた。

あなたが出会った猫も、あなたがその子に与えるもの以上のものを

きっとあなたに与えてくれるよ。

今はまだ猫と暮らしていないあなたも

いつかどこかで、あなたを待っている猫に出会う事があるよ。


私達は、まいちゃんに出会えてとても幸せです。

まいちゃん、誕生日おめでとう。

大切なことをたくさん私達に教えてくれてありがとう。

無条件でこんなにも愛情をそそげることがあるという事さえ

自分の中にこんな感情がある事さえ知らなかった。

これからもずっとずっと一緒にいようね。

ちょっとだけ親ばかだけど

まいちゃんをとても愛しています。

泣けてきちゃうくらいにね。










まいちゃんとの出会い








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Last updated  2005.04.20 17:15:57
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