2005.04.26
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カテゴリ: 猫の話
※ご注意下さい。可哀そうな内容が含まれます。




私がまだ高校生だった時に一緒に暮らしていたトム。
彼は本当に偶然、私の家に来る事になった猫だった。

その日、ある飲食店でバイトをしていた私。
そのお店のオーナーと知り合いの初老の女性が、原付のバイクにダンボールに入れた仔猫を連れて来ていた。

バイクにダンボールに入れた猫?
何だか可哀そうに思い、また嫌な予感がして私はその女性に尋ねた。
その仔猫、どうしたんですか?と。

とても悲しい話を聞いてしまった。


生きたまま捨ててしまえば「可哀そうだから」川に流すのだという。
これまでもそうしてきたと。

泣いてしまいそうだった。
どうしてそんな事ができるんだろう。
あなたの言う「可哀そう」って何ですか?

当時私の住んでいたところはとても田舎だった。
飼っていた犬や猫が仔猫仔犬を産めば山に捨てる人もいたと聞く。

母猫から引き離された仔猫は、ダンボールの中でさらにビニール袋に入れられていた。
袋から出し、ダンボールごとその仔猫を譲ってもらい家に連れ帰った。
その猫がトムだった。




猫好きって何でしょうね。


「きちんと世話をしている」と思っているから、避妊去勢手術に対して話しても受け入れてもらう事が難しい。
「要らない仔猫」を処分する事は、「飼い主の責任」を果たしているという事なんかではない。

猫好きと言われている人の中にさえ、増えすぎた猫を恐ろしい方法で減らす事があると知った出来事だった。





彼女の飼っていた猫は、「猫好きの女性」に飼われている猫として暮らしていた。
その陰でたくさんの仔猫が殺されていた事は、トムの母猫の、可愛い穏やかな顔から想像する事はできない。



言葉にすればたったこれだけの事を、伝える事が難しいのはどうしてなんだろう。





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Last updated  2005.04.26 21:06:46
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