●●●ブルース・オールマイティ

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2004.07.31

(6)

テーマ：最近観た映画。(40191)

カテゴリ：アメリカ映画

キミの隣りにいる

キミはグレースに話しているんだ。
グレースはキミの話を聞いてくれてるんだ。
そりゃあ、ね。
彼女はキミのことが好きだから
イヤだとは思ってないんだよ。
でもチョットぐらいはアルバムづくりを
手伝ってほしいかな、なんて、

ブルース、キミの気持ちも
４０才の声を聞いてもペーペーのレポーターてのもね。
自分の人生、もうちょっとカッコイイはずだって
思いたくもなるよな、うん。
夢を無条件に追えるのは若いからだし、
良心がミシミシ痛むタイプだから策略家になれない。
弱い者いじめを見かけたら
無造作に向かっていってボコボコにされる。
ヒトコト多いキャラクターは
ジム・キャリーが演じてるからか。
成功に法則はないんだ。

日本のキタモト市はエライ災害に見舞われた。
たくさんの人がロトに当たっても
利益は少ししかでないし、
おまけに不正疑惑も出てくる。

「神様」はどうでしたか。

晴れてアンカーマンになっても
世界は思い通りにならなかったしね。
キミがグレースを見ていないのは相変わらず
彼女は祈っていた。
毎日の日課としてブルースのことを。
だが祈りが全ての本心ではない。
本心なんて
コトバにならない。
ただ寂しいとか辛いとか哀しいとか
そういう感情が生まれてくるだけで。
愛してるとか
愛してるとか、
自分では気づいていても
いなくても
そういう感情が生まれてくるだけで。

主役と演出の「息」があっている。
トム・シャドヤックが描きだすのは
奇想天外な神様の目線は彼の想像力の賜か。
それをジム・キャリーが慣れた演技で実体化させる。
ジェニファー・アニストンがナチュラルに
現実との間を橋渡ししてくれる。

ブルース。
キミが彼女に目を向け、街に目を向けると
周囲がワーと笑いにつつまれる。
天賦の才だとカミサマは言ってたな。
人間なんて鼻クソほじってるパン屋だし。
とっても貴重な血液型もある。
無くて七癖有って四十八癖と言う。
まずは慎ましやかに
献血のレポートから。
特ダネではなかろうが、
もしかして彼の望むような
奇跡の始まりかもしれない。
神様もそんなこと言ってたな。
たぶん。
おそらく。
彼が最後の試験だったのだ。
モーガン・フリーマンの神様ったら
ブルースがもっと傲慢だったなら
アルマゲドンを見過ごすつもりだったのだ。
それほど人類は呆れられているのである。

ブルースも言う。
奇跡はあなたの手に委ねられている、と。

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