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2004.10.14

(10)

テーマ：最近観た映画。(40559)

カテゴリ：アメリカ映画

結婚が愛だけでは成り立たないと

ギリシャ人の女性とアメリカ人男性の結婚。
日本だったらドラマになった名古屋の結婚事情のような
ギリシャ人たちのにぎやか親族まるごと結婚に、
個人主義的なアメリカは個人の結婚、
もしくは両親が絡んでくるくらいの結婚。
個人差はもちろんある。
それでも愛だけの結婚なんて

冴えない30歳の女性という設定。
トゥーラは両親のギリシャ料理店の手伝いをしていた。
ちょっとハンサムなアメリカ人男性イアンが現れ
気になるもんだから自分改造とばかりに、
髪型を変えたりコンタクトにしてり、
コンピューターの勉強をしたり
仕事を持ったりしてみる。
多くの女性がいろんなジャンルで思うのだ
「ちょっとだけがんばってみよう。」
ニア・ヴァルダロスという女優さんは
劇的にではなく自分に出来る範囲の

あれよあれよとトゥーラとイアンは恋に落ちる。
イアンはハンサムの設定だし、
トゥーラは可愛くはなったけれど、
最初は何故好きになったのかチト疑問だった。

結婚を前提にしたおつきあいになると、

イアンの家では両親だけがお出迎え。
なかなか知的な感じのご両親、静かな物腰。
会話はしっくりはずまないけれどそれでも、
トゥーラもイアンも「愛し合ってる」を見せつける。
逆にトゥーラの家では「愛し合ってる」を
見せつける暇もなく大騒ぎである。
歌って踊って飲んで騒いでズンチャッチャ。
イアンはギリシャ人の男にさせられる。
ギリシャ正教会の洗礼を受けさせられ
きついウーゾというお酒を飲まされ、
親族一同の踊りの輪の中に
無理矢理に参加させられる。
もともとトゥーラの父は
ギリシャ人以外の男性との結婚は
反対だったのである。

でも結婚したかったのだなイアンとトゥーラは。
結婚という儀式にこだわったわけではなく、
みなに祝福されて結ばれたかったんで、
一途にがんばってました、とにかくイアンの方が。
トゥーラの苦悩も並大抵ではなく
いっつもイアンにすまなさそうではあった。

結婚式は夢みたいなもんで、
幼い娘さんは花嫁さんを観て喜んだりする。
様々な事情により結婚式のない結婚もあれば、
「あんな面倒なのはもうゴメンだ」の意見も。
結婚は愛だけでは成り立たない。
イアンとトゥーラの狂想曲を観ての如く。
それでもたくさんの人が結婚をして、
いろんなエピソードを胸に抱いている。
だからこそインディペンデント作品が
共感を呼んだのだろう。

トゥーラの父は二人に家をプレゼントする。
二人だけの新居のはずが隣りはトゥーラの実家だった。

さてさて、なぜ二人が恋に落ちたか。
出会いは風邪みたいなもんだろうが、
結婚が愛だけじゃないと身をもって知っても、
なんとか乗り越えてゆくうちに本物になったのかと
推測したりするのである。
まあ結婚してからもいろいろあるだろうが、
それはさまざまな映画で観ることが出来るだろうと思う。

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