●●●バウンド

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2004.11.17

(4)

テーマ：レンタル映画(818)

カテゴリ：アメリカ映画

人差し指が女の唇へ。
濡れた指先がそのまま太股に誘われる。
さらにその奧へ、指は女を悦ばせる
悦ばせた女もまた愉悦に支配されていた。
コーキーとヴァイオレット。
二人は女と女以上に
距離を狭めてゆく。
視線は重なりあい、
吐息は同化し鼓動は響きあう。

マフィアのビアンキーニに雇われ部屋の修理を。
その隣りでマフィアのマネーロンダラーのシーザーと、
その情婦ヴァイオレットがセックスをしている。
壁越しの声、
コーキーの想像をかき立てる。
コーヒーの香とヴァイオレットの誘惑。
二人はマフィアの金を盗む計画と立てた。

二人の犯罪計画はバレルバレナイ、
ピンチはジンワリとにじり寄り、
スレスレの絶妙さで展開が変わってゆく。
まさに全てが間一髪。

ジンワリと血が画面を埋めてゆく。
ウォシャウスキー兄弟の監督デビュー作。

二人は女と女以上に
距離を狭めてゆく。

赤い唇、混じり合う吐息。

コーキーの浅黒い肌と
ヴァイオレットの白い肌。
男は部外者。

間一髪のタイミングとは、
緻密な計算だけでは生み出せない。
一瞬の躊躇も微妙なズレとなりチャンスを逃す。
チャンスと掴むとは間一髪のタイミングなのだ。
ヴァイオレットの電話。
距離の近さは信頼となる。
男と女ではなく、
女と女。

ジーナ・ガーションのコーキー。
皮のジャケット、白のシャツ、精悍な女。
彼女のマニッシュな魅力が赤と黒の映画を引っ張る。
黒は男たちの色、犯罪の色、
赤はヴァイオレットのしたたる唇、
女の魅力を女の力に代えるヴァイオレット、
ジェニファー・ティリーは、
女の使い方をしたたかに見せている。

見せつけられる。
金も欲も犯罪も愛も残酷さも。
そしてコーキーとヴァイオレット、
彼女たちそのものを。
他には何もない、だが見せつけられる。
濃厚に、濃密に、
ただ見せつけられるのある。

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Last updated 2004.11.18 00:54:40
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■コメント

Re:●●●バウンド(11/17)

iso777 さん

2人の女性も目がはなせませんが・・・。
シーザーの小悪党ぶりがたまんないですね。
このままじゃボスに凝らされるっちゅうなかで
ない頭ヒネル小悪党・・・。
まんまと愛人にしてやられる小悪党。

「マト」シリーズを作ってしまったので
もうこの路線にはもどんないんですかね？
ウォシャウスキー兄弟。

次回作がどうなるか、ある意味気になります。 (2004.11.18 11:44:09)

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Re:●●●バウンド(11/17)

ドブイタチさん

今夜は焦っているので一言だけ・・・
このパンフ持ってますが、値札はがしそこねて
表紙の色がグチャグチャです。
残念！ (2004.11.18 23:56:17)

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Re[1]:●●●バウンド(11/17)

トーベのミーさん

iso777さん
＞2人の女性も目がはなせませんが・・・。
＞シーザーの小悪党ぶりがたまんないですね。
＞このままじゃボスに凝らされるっちゅうなかで
＞ない頭ヒネル小悪党・・・。
＞まんまと愛人にしてやられる小悪党。

小悪党は、非常に好きなジャンルです。（笑）
今回は惜しくも、省いてしまったシーザーくん。
女を際だたせるための脇役、シーザーくん。
こういう役は、演技は上手くないと出来ないかな、と過大評価をしております。

＞「マト」シリーズを作ってしまったので
＞もうこの路線にはもどんないんですかね？
＞ウォシャウスキー兄弟。

「マト」シリーズの存在価値も感じますが、
「バウンド」系も欲しいですね。
観る側は欲張りです。 (2004.11.20 14:34:00)

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Re[1]:●●●バウンド(11/17)

トーベのミーさん

ドブイタチさん
＞今夜は焦っているので一言だけ・・・
＞このパンフ持ってますが、値札はがしそこねて
＞表紙の色がグチャグチャです。
＞残念！
-----
すぐ、「持っている持ってない」を
識別できるドブイタチさんの『パンフレットコンピュータ』がスゴイなと、最近リスペクト状態です。まあ、パンフの状態までも、、。

この映画は女優さん、いいですよお～。
(2004.11.20 14:36:14)

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