Q 合掌材を上に湾曲させると、力のかかり方はどうなる?
A 曲げモーメント、スラストともに小さくなります。
組積造のアーチと同じで、断面に働く力はほぼ圧縮だけとなります。すなわち材を曲げようとする曲げモーメントが小さくなります。下図で、体をまっすぐにするよりも湾曲させる方が、折り曲げようとする力が小さく感じられます。また合掌材の支点(地面)近辺が垂直に近い方が、尖頭アーチと同じで広がろうとする力、スラストが小さくなります。中世のイングランド中西部、北西部では、湾曲した合掌材を組んだ クラック ( cracks )工法と呼ばれる民家がつくられています。

・湾曲した合掌材を叉首に組む構造は、地面の埋め込みが浅くて支点が回転するようだと、 19 世紀以降に S 造や RC 造でつくられた 3 ヒンジアーチ に近くなります。
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征野三朗さんComments