Q ローマ様式の特徴は?
A 重厚な壁面とアーチによる、ダイナミックで巨大な形態と内部空間です。
ローマでは闘技場、浴場、裁判所、水道橋などとビルディングタイプが増え、コンクリートとアーチの技術による大スパン、大空間が可能になります。円柱の様式であるオーダーは、付属的、装飾的な扱いとなります。総じてデザインは重厚でダイナミック、スケールは都市的、土木的となります。単純化すると、
ギリシャは柱主体の建築、ローマは壁主体の建築です 。
・ローマはギリシャの模倣にすぎないといった主張がありますが、パンテオンのドームを見上げれば、なぜそのような議論が出るのかすら筆者には疑問です。ギリシャ建築には、ほとんど空間がありません。柱による彫刻といった感で、それも半分壊れた状態で見るのでいいのではないかと思ってしまいます。 18 世紀イタリアの建築家、画家であるピラネージは、ローマの遺構にとりつかれた人物で、彼の古代ローマの版画に見る稀有壮大さは、見るものを圧倒します。筆者の仕事場にはピラネージの大判の版画集が置いてあり、それを開くたびにため息が出てしまいます。そのような 誇大妄想的な魅力 に、古代ローマは満ちています。
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征野三朗さんComments