『母・マザー』




愛と勇気と感動の一大叙事詩


あまりにもショッキングな内容ため、

これまで封印されつづけてきた、衝撃の物語り!


その名は

「母・マザー」!


2002年 akebono が全世界におくる21世紀最大の話題作!

「母・マザー」


まさか母に、こんなにも過酷な運命が待ち受けていたとは・・・。



■「母・マザー」を百倍楽しむ方法

「母・マザー」を読む前に、在りし日の母の姿を振り返り、母の人柄をしのぶことで、これからお送りする「母・マザー」を、百倍楽しみましょう。


(1) ちょんまげ さんの財布をひろい、ネコババすることなく、交番へ届けた母。(ご存知でないい方は、 ちょんまげ事件 をごらんください)

(2)何を思ったのか、商店街の漬物屋さんで、踊るサンタクロースの人形を買ってきた母。(しかもサンタの服を着ていない)日記 12月23日 をごらんください。

(3)正月早々、鯛のウロコを、1枚1枚素手でとった母。
   ( 謹賀珍年大騒動 をごらんください。)

(4)「今日、ええのん、なかったから、ふたつ買ってきた」と、質の悪さを量でごまかそうとする母。(未公開エピソード)

(5)皆さんの記憶にも新しい「ハナクソ」の妹の母。
   ( 謹賀珍年大騒動(外伝) をごらんください。)



このような輝かしい戦歴を誇る母!

いったい彼女の身に、何が起こったのか。

神の怒りか!

仏の慈悲か!

身の毛もよだつ戦慄の物語が、今明かされる。



■注意事項

※必ずお読みください。

 「母・マザー」は、一部にショッキングな描写があるため、未成年者には保護者の配慮が必要です。
 また、心臓の弱い方、特にロナルド・レーガンの西部劇をご覧になり、頭痛・めまい・吐き気をもよおされたことのある方は、事前に医師・薬剤師・畳屋さんにご相談ください。本作をご覧になり、体調をくずされた場合は、単なる気のせいです、あしからず。



では、「母・マザー」本編をご覧下さい。





akebonoノンフィクション劇場
Act1

「うたかたの」

春眠暁を覚えず。

しかし我が家の春の訪れは、私たちに春眠をむさぼる暇を与えなかった。

が、この時私たちはまだこの事実に気づいてはいなかった。

当の本人である、母でさえ、目前に迫った悲劇を予感することすらなかったのである。




Act2

「前兆」

母は際立った偏食家である。

朝はコーヒーだけ、昼はお菓子、夜はおやつの食べすぎで、お米を食べられずビールを飲む。

そんな食生活を続けている母は慢性の便秘に悩まされていた。

食生活は大切と注意する私たちをよそに、母は食生活を改めることはなかった。

このころから母は、たびたび腹痛を訴えるようになった。




Act3

「激痛」

たびたび腹痛をおこしていた母だが、その間隔が、週に1度から、4,5日に1度に也、2、3日に1度になっていったが、とうとう毎日腹痛を起こすようになった。

そして、その痛みも日々激しい鋳物になっていった。

そして、ついに今日起き上がれないほどの激痛が母を襲った。





Act4

「発作」

「痛い!痛い!」

母が唸り声をあげる。

自業自得とはいえ、こうなるとなんとかしなければならない。

とにかく布団を敷き、母を横にする。

が、薬を飲ましても全く効果が無い。

「痛い!痛い!」

あいかわらず母は唸り声を上げている。

家族一同、心配の面持ちである。

我が家の犬も心配そうに足元をうろうろしている。




Act5

「病院」

母の腹痛は全く衰えない。

「これはなにか悪い病気かもしれない」と感じた私たちは、急ぎテナモンの運転する車で、近くの病院に母を担ぎ込んだ。

急患扱いで、すぐに診察室にとおされる。

やがて先生が、少し緊張した表情で小走りにやってきた。




Act6

「診察」

先生が、母を診察する。

視診、問診、触診、脈診。

いろんなことをした挙句、先生は首をひねり、母をレントゲン質に連れて行くよう指示した。

その間も母は唸っている。

なんとかレントゲンを取り終え、母が帰って来た。

先生に見てもらい、安心したのか痛みは少しましなようである。




Act7

「告知」

レントゲン写真が出来上がってきた。

母ともども、家族一同診察室へ入る。

診察室は一気に人口過密状態だ。

先生はレントゲン写真をにらんでいる。

腕組みをしながら、「うーん」と唸った。

一同硬くなる。

私は、「ごくっ」と生唾をのみこんだ。

先生が母の方を振り向く、そして一同を見回し、また母に顔を向けた。

まるで永遠にも感じられる時の流れの中に我々はいた。

母は先生の様子に覚悟を決めたようである。 先生が意を決したように重い口を開いた。

まるで、ドラマのワンシーンのようである。

次の瞬間、私たちは自分の耳を疑った。

事態を飲み込めずにいる私たちに、先生ははっきりとした口調で言った。

「おかあさんは
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便秘です!」





Act8

「処置」

そう、母は病気ではなかったのである。

「便秘」だったのだ!

母はもちろん、私たちも恥ずかしかったか、便秘を伝えなければならなかった先生が一番恥ずかしそうであった。

とにかく下剤を飲み便通をうながすことになった。

このとき、誰もがこれで一件落着と思った。

私もそのひとりである。

しかし事態はそう単純ではなかった。




Act9

「再発」

薬が効いてきた。

母は「キタ!キタ!」と言いながらトイレに駆け込んだ。

これでひと安心と思っていた矢先、母が青白い顔で戻ってきた。

そして一言、「あかん」。

そして、また激痛が始まった。

先生が看護師さんになにやら指示を出す。

母が処置室に入る。

一体何が始まろうとしているのか?!




Act10

「恥辱」

私たちは処置室には入れず、待合室で待機でである。

一体どうなっているのだろうと心配している私たちを尻目に、処置室では恐るべき行為が行われていたのである。

それはナント!看護師さんが母の尻の穴に耳掻き状の棒を突っ込み、岩石のようになっていた母のウ○コをホジホジしてくれていたのだ。

ほんとう、看護師さんは偉大である。




Act11

「薬物」

やっぱり最終的には自力でウ○コを出さなければならないそうだが、あまりにもウ○コが巨大であるためホジホジして少しでもウ○コを小さくしようとしていたらしい。

なんと、ホジホジしたウ○コは、コンビニのおにぎり1個分!(失礼しました)

そして、もう1度下剤が投与される。(浣腸したくても岩石状のウ○コに行く手をはばまれ浣腸ができないのである)

ついに事態打開のための最終決戦の幕がきって落とされたのである。




Act12

「待機」

薬が効いてくるまで、しばらく待合室にいるように言われた。

母が処置室から出てくる。

中で行われた処置を聞き、家族一同、驚きと恥ずかしさの入り混じった感情の中で、看護師さんの仕事ぶりに脱帽した。

あとで聞いた話、ウ○コが貯まりすぎて尻の穴がしまらず、全開状態だったらしい。(失礼)

ほんま、恥ずかしいやらあほらしいやら。

しかし、ウ○コ本体はまだ母の体内に残留しているのだ。




Act13

「発動」

一体、いつ頃からウ○コを貯めていたのか、母に聞いてみたが、記憶にないくらい以前からウ○コを貯めていたそうである。

少なくとも1ヶ月!

やがて薬が効いてきたのか、再び痛みが始まった。

「キタ!キタ!」 と言いながらトイレに駆け込んで行く、母。




Act14

「苦痛」

トイレの中で、これまで以上の激痛が母を襲った。

腹痛だけではない!

尻も痛い!

まさしく産みの苦しみである!?

「キタ!キタ!」

母はトイレの中で大声をあげた。

待合室まで届く大声。

大勢いたほかの患者さんもトイレに顔を向ける。

少し恥ずかしい。




Act15

「群集」

しかし、あまりの痛みに母はトイレの中から私たちに助けを求めた。

「いたい~~~。たすけて~~~!」

と言われてもどうしようもない。

他の患者さんたちもトイレに集まってきた。

そして口々に
「あんた、なんとかしたりーや。たすけたりぃや」
と私たちに詰め寄るのである。

そんなこと言われなくても、助けたいのはやまやまだが、私たちには何も出来ることはなかった。

「ガンバレー、おかん」





Act16

「死闘」

母は大声で叫びつづける。

トイレに入ってすでに30分以上になる。

トイレの内外はもちろん、待合室、いやもはや病院中の目(耳?)がトイレの母に集中した。

家族、患者さんたち、看護師さんはおろか、先生達までもがトイレの中の母にエールをおくる。

「ガンバレー!、ガンバレー!」

「ファイトー、イッパーツ!」





Act17

「爆発」

ついに その時 がやってきた。

病院中の声援に後押しされて、母の体内に1ヶ月以上にわたって巣くっていた巨大岩石状ウ○コが爆音とともに母の体外に射出されたのである。

「バゴーン! ドゴーン! バビブベボーン!」

ついに母は成し遂げたのだ!

私たちは一様に安堵の色をうかべた。

が、・・・




Act18

「眩暈」
(めまい)

母の偉業に対し、トイレは歓声に包まれた。

「バンザーイ!バンザーイ!」と全身で喜びで表す人、「よかった、よかった」と涙をかみしめている人、トイレの中は人の情けでいっぱいとなった。

その頃、個室の中では異変が起こっていた。

巨大岩石状ウンコを一気に排出した母は、腹圧が急激に下がり、貧血状態となっていたのである。




Act19

「閉鎖」

喜びをわかちあっている私たちの耳に「ドスン」と変な音が聞こえた。

私は個室の中の母に呼びかけたが、中からの返答はない。

ドアをあけようとしたが、ピクリともしない。

鍵がかかっている。

どうやら母は中で気を失っているようだ。

一難去ってまた一難とはこのことである。



Act20

「救助」

早速、救助活動開始である。

締まっている鍵を開けるため、ドアのすきまから針金を入れてコチョコチョとする、と 「カチッ」 と音がし、鍵が外れた。

意外とあっけない。

「ドアを開けるぞ!」

しかしドアは開かない。

そう、母はドアと便座の間に倒れこみ、きれいにはさまっていたのだ。

うち開きのドアはびくともしない。

依然として母は気を失ったままである。

果たして次なる手段はあるのだろうか。


(続きは4月8日の日記をごらんください)


Act21

「侵入」

手間取ると思われた鍵が簡単に外れ、「ホッ」としたのもつかの間、私たち、いや母はどこまで運に見放されているのであろう。

その時、あのテナモンが「俺、行こか」と言い出した。

私は(えっ、この人何ゆうてるの?)と思っていると、テナモンはドアの上に手をかけて「イヨッ!」とひと声、ドアと天井のすきまから個室の中へ入っていった。

一同キョトンとしていると、『ギィー』と中からドアが開いた!

恐るべきテナモン!




Act22

「脱出」

思わぬテナモンの活躍により、個室から脱出した母。

姉がトイレを覗いてビックリ!

便器の中には母の「ブツ」が!

な、な、なんと、そこには「ソフトボール」大のウ○コが!

し、し、しかも、 3個も!
これが流れたかどうかは秘密である。

後日、姉がポツリと言った。

「写真とっといたらよかったなぁ…。

横っちょにショートホープ並べて。」




Act23

「覚醒」

しかし、母はまだ気絶したままである。

処置室に担ぎ込み、先生が声をかける。

家族一同、心配そうに母を見守っている。

やがて母はゆっくりと目を開いた。

そして一言、

「あー、すっきりした」

そらそぅやうろ。

なんせソフトボール3個やからな。

しかもソフトボールが尻の穴から出るか?ふつう!!!

まさに 『脅威の小宇宙人体』 である。




Act24

「生還」

一同病院をあとにする。

もちろん母も一緒に。

母が腹痛を訴えてから約3時間。

mikazuki家の一番長い日はこうして暮れていった。

ともかく無事家に帰ってこれたことで、家族一同「明日こそは春眠をむさぼるぞ」と心に誓っていた。

我が家の犬はすでに春眠の只中である。

その頃、小学校低学年の姪っこが、近所の市場で今日の件を一部始終ばらしていようとは、誰ひとり夢にも思わなかった。




Act25

「改善」

しかし、何故母がこのような事態に見舞われたのか、それはAct1で書いたような母の食生活に起因するものである。

これを改めなければ、また同じことが起こるのは必至である。

姉は口をすっぱくして母に食生活の改善を求めた。

母はよほどこりたらしく、しぶしぶながら食事をちゃんと摂ることを約束した。




Act26

「うたかたの空夢」

あの後、母は市場へ買い物に行き、商店の主人やおかみさんが、あの 「ソフトボール」 や 「気絶」 そして 「ホジホジ」 まで知っていることに顔を赤くして帰って来た。

そう、我が家の小学生の小悪魔の仕業である。

そしてその夜、ふたりの壮絶なるバトルが繰り広げられたことは言うまでもない。



●「エピローグ」

ともかく一件落着。

mikazuki家は春眠をむさぼっている。

平和な日々である。

が、喉元すぎればなんとやら。

近頃、母の食生活がもとに戻り始めたことに皆不安を感じている。

また、あの「ソフトボール」が・・・。

まっ、今は春眠、春眠。


【完】


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