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いやあ今年2025年ですが早くも9か月、つまり1年の4分の3が経過しました。月日が流れるのは本当に早いですね。 さて今月ですが、先月に引き続き「特にポートフォリオをいじくり回す必要はないな。」と感じたためほとんど何もしませんでした。ほんとは1銘柄だけ超低PBRの不人気優待株を主力化しようとしていたのですが、板が激薄で今の所ほとんど集められていません。 株の方が暇でちょっと時間があったので、以前から「バラエティ史上最も面白い」と評判だったDMMTVの「大脱出シリーズ」を見ていました。9月に入ってDMMTVと契約して大脱出1を見始め、あまりの面白さにそのまま大脱出2もコンプリート、また最新作となる大脱出3の配信も丁度始まったのでそれも全部見て、後は明日の最終回の配信を首を長くして待っている状態です。 DMMTVは月額550円と安いですし、水曜日のダウンタウンとプロデューサーが同じ(藤井健太郎さん)ということもあって水ダウ好きなら絶対に刺さる内容なので、見ていない方がいたら強くお勧めしたいと思います。 どのくらい面白いかと言うと、水ダウで最大のヒット企画となった「名探偵津田シリーズ」がありますが、それと同じかもしくは超えるレベルで面白いです。5点満点で言うと名探偵津田1が4.0、2が4.2、3が4.5で、大脱出1が4.5、2が4.8、3が(今の所)4.3くらいです。 それでは皆様、来月もよろしくお願い申し上げます。
Sep 30, 2025

さて今日は 2024~25主力株概況シリーズ です。89位 5982 マルゼン (東S、2・8月優待) ◎ PF時価総額89位は、業務用厨房大手のマルゼンです。 おもちゃ保管庫とか歯ブラシ保管庫みたいな面白い物も作っているんですね。↓ 現在の株価は3760円、時価総額744億円、PBR1.23、自己資本比率は67.8%で有利子負債は0と財務は鉄壁、今期予想PER12.68、配当利回り3.1%(115円)、総合利回り3.2%(115+6.6=121.6円)で、優待は300株保有で年に2回1000円相当のクオカード、1000株保有で年に2回3000円相当のジェフグルメカードなどです。 ちなみに私は優待のジェフグルメカードをcoco壱番屋(ココイチ)で良く使っています。本当は 7630壱番屋 の株をたくさん買えるといいのですが、その知名度と優待パワーでPBR4.77&PER45.56=グレアムのミックス係数200越えと滅茶苦茶に市場の評価が高くてなかなか100株以上は手が出ないので、それで代わりにジェフグルメでカレーを食べているのです。 ココイチは机が広いし単価が高い関係でのんびり長居しやすいので、私は良く投資本を読みながら楽しく過ごしています。 さてここで問題となるのは、「ココイチで一番おいしいトッピングの組み合わせは何か?」です。 私は試行錯誤の上、辛さは普通、トッピングは、ほうれん草+豚しゃぶ(もしくはチキンにこみ)+完熟カットトマト+半熟タマゴがベストと現時点では思っています。こんな感じ。↓ 良かったら皆様の「ココイチベストトッピング」も是非教えてください。今後の参考にさせて頂きたいです。 、、、すいません、ちょっと話がそれました。マルゼンはしっかりと利益を上げ続けていますし、外食産業の人手不足感がどんどんと強まる中で中期的には更に成長できそうですし、(上記データはかぶたんプレミアム+エレファロ拡張より引用) ポートフォリオ上位で戦うに足る良い銘柄であり続けていると考えています。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Sep 29, 2025

さて今日は2021~25PF概況シリーズです。616位 7975 リヒトラブ(東S、2月優待) ◎ PF616位は、事務用品中堅のリヒトラブです。 現在の株価は1214円、時価総額46億円、PBR0.39、自己資本比率は79.7%、今期予想PER16.47、配当利回り2.1%(25円)、総合利回り3.0%(25+12=37円、優待品はメルカリ平均価格の額面の40%で換算)で、優待は100株保有で3000円相当の自社新製品または株主限定製品です。 リヒトラブは超低PBRですし、財務状態も良好ですし、PF下位としては抜群に良い銘柄であると考えています。
Sep 28, 2025

さて今日は2021~25PF概況シリーズです。615位 8181 東天紅 (東S、2・8月優待) ○ PF615位は、全国の都市部に高級中華レストランを展開している東天紅です。熊猫(パンダ)の住む地である上野に本店がある関係で何かパンダにめでたいことがあると急騰する癖があるという不思議な銘柄です。 現在の株価は1216円、時価総額31億円、PBR0.47、自己資本比率は62.8%と良好、今期予想PER7.10、配当利回り1.2%(15円)、総合利回り2.2%(15+12=27円、優待券のメルカリ平均価格は2枚で300円。)で、優待は50株保有で年2回20%割引券を2枚、100株保有で同4枚などです。 今日はお店の実際をご覧頂きましょう。 空間がゆったりしていて、また同時に一品一品の料理が丁寧に作られていて、素晴らしい時間が過ごせます。 東天紅はコロナ渦が直撃して滅茶苦茶に苦しい業績に落ち込んでいましたが、今はしっかりと回復しています。とっても素敵なお店ですし、これからも定期的に訪問しながら応援していく予定です。
Sep 27, 2025

さて今日は株式投資本オールタイムベスト150位 ブラックスワン(ナシーム・ニコラス・タレブ著、ダイヤモンド社、2009年) の第9弾です。 今日も、第10章 予測のスキャンダル から。 事件とは突拍子もないもの 事件というのは、起こってみればほとんど常に突拍子もないものなのだ。そのうえ、次の章で見るように、経済の予測屋の言うことは、実際の結果よりも、むしろお互いと近いところに落ち着く傾向がある。他人とかけ離れているのはみんな嫌なのだ。 牛みたいに群れる 証券アナリストの仕事や態度を調べた研究者が何人かいて、驚くような結果を出している。ああいう仕事に就く人の知識に関するうぬぼれを考えれば、なおさら驚く結果だ。タデウーシュ・ティシカとピョートル・ジロンカはアナリストと天気予報士を比較し、予測の成績はよりひどいのに自分の能力により大きな自信を持っているのはアナリストのほうだと実証している。 論文によると、証券会社のアナリストは何も予測できていない。 もっとひどかったのは、予測の誤差はアナリスト間の予想の違いよりもずっと大きかったことだ。つまり、アナリストたちは群れたがるということである。普通、予想同士の差は予想と実績の差と同じくらいのはずなのだ。 予測で害をなす人は、バカかウソつきのどちらかとしてふさわしい扱いを受けるべきだ。予想屋には、社会に犯罪者よりもひどい害悪をなす人までいる。 ま、タレブに言われるまでもなく、証券アナリストのいうことは信用しない方がいいです。彼らはそもそも身銭を切っていない(推奨した株を実際には買っていない)上に、言うだけ言って何の責任も取らないだけでなく、予想も当たらないことの方が多いからです。 誰でも薬を飲む前には本当に大丈夫か慎重に考えるでしょう。それと同じで、金融に関する情報を摂取するときにもまずそれが有害ではないか?を考えてからの方がいいんですね。(続く)
Sep 26, 2025

さて今日は通常の2021~25PF概況シリーズです。 614位 8917 ファースト住建 (東S、4・10月優待) ◎ PF614位は、ミニ開発の戸建て分譲のファースト住建です。 現在の株価は1233円、時価総額208億円、PBR0.43、自己資本比率は63.6%と業種を考えると驚異的に良好、今期予想PER11.83、配当利回り3.5%(43円)、総合利回り4.3%(43+10=53円)で、優待は「1年以上の継続保有を条件」として、100株保有で年2回500円相当のクオカード、300株保有で年2回自社選定商品です。 ファースト住建は指標的に割安で、まずまずの総合利回りも出ており非常に良い銘柄です。これからも現行の優待制度が続く限りはホールド継続の予定です。
Sep 25, 2025

さて今日は2024~25主力株概況シリーズです。 88位 1718 美樹工業 (東S、非優待) ◎ PF時価総額88位は、大阪ガス軸のガス工事、子会社のセキスイハイム販売など住宅、建設が柱の美樹工業です。 現在の株価は7990円、時価総額92億円、PBR0.53、自己資本比率は45.6%、今期予想PER6.99、配当利回り3.8%(300円)で、優待はありません。以前は100株保有で 野菜(ブロッコリーの新芽・国産チコリ等)を年2回頂けたのですが、今は廃止されてしまいました。 ただ非優待株になったとはいえ、美樹工業は相変わらず指標的には激安水準ですし、業績も好調ですし、大幅増配もありましたし、引き続きPF上位でホールドしていくのに特に問題は無いと考えています。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項当シリーズは、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Sep 24, 2025

さて今日は通常の2021~25PF概況シリーズです。今のペースだとフィニッシュが2027年にずれ込みそうです。(汗)613位 3024 クリエイト (東S、3月優待) ◎ PF時価総額613位は、給水・排水パイプ、継ぎ手など管工機材の卸売り専業のクリエイトです。 結構全国にネットワークが張り巡らされていますね。 現在の株価は1248円、時価総額50億円、PBR0.91、自己資本比率は28.8%、今期予想PER9.53、配当利回り3.2%(40円)、総合利回り4.0%(40+10=50円)で、優待は100株保有で1000円相当のクオカードです。 クリエイトのオリジナルキャラクターなのかな? ダウンタウンの浜ちゃんに似ていてなかなか可愛いです。 クリエイトはこのところ業績好調ですし、指標的にも安いですし、ポートフォリオ下位としては良い銘柄であると考えています。
Sep 23, 2025

さて今日は株式投資本オールタイムベスト150位 ブラックスワン(ナシーム・ニコラス・タレブ著、ダイヤモンド社、2009年) の好評第8弾です。 今日は、第10章 予測のスキャンダル から。 人類やチンパンジーは、どちらが優勢か素早く感じ取り、費用と便益を比較して、モノやセックスの相手を強奪するべく攻撃するかどうかを決められる。 ひとたび侵略を始めると、追加の情報が出ても、私たちの頭はそれを無視する状態になる。戦いの最中に迷うのは得策ではないからだ。 自分で自分にだまされるという要素は無視できない。専門家が抱える問題とは、自分がわかっていないということを彼らはわかっていないことだ。 いやあ、これは良い表現ですね。ほんとにその通りだと思います。 すぐに思い付く実例は、ある株を主力に立てて戦うという決断をしたときです。調べに調べ様々な可能性を考えた末に、「よし、ここで勇気を持って思い切って勝負に出よう。」ということで大量に買い増しをします。 どんどんポートフォリオ内の順位が上がっていきますが、私はこういう時には強い自信と確信を持った傲慢な状態になっているので更にイケイケで買い乗せします。ポジションはパンパン、鼻の穴は欲望で満ち満ちてピロピロに大オープンです。 ここでその株に全く想定していなかった特大の悪材料が出ます。こういう時、まず間違いなく私の頭はその材料を様々な理屈を作り出して過小評価します。何故なら「もう全速力で走りだしているので急には止まれない」からです。そしてそのせいでとんでもない大惨事に至ったことも過去に何度もあります。 6425ユニバーサルエンターテインメント なんかがその代表例ですね。(汗) まさに、我々投資家は「自分で自分に騙される。」のです。 真の悪魔は自らの心の中に潜んでいる んですね。(続く)
Sep 22, 2025

さて今日は2024~25主力株概況シリーズです。 87位 8346 東邦銀行 (東P、3月優待) ○ PF時価総額87位の上位銘柄は、福島県地盤で県内預金シェアが4割半ばの東邦銀行です。 現在の株価は427円、時価総額1078億円、PBR0.54、自己資本比率は3.0%(国内10.97%)、今期予想PER13.34、配当利回り2.3%(10円)、総合利回り3.0%(10+3=13円)で、優待は「1年以上の継続保有を条件として」1000株保有で3000円相当、5000株保有で5000円相当、10000株保有で8000円相当などの福島県の特産品です。 私の過去の選択品をいくつか見ておきましょう。どれも素晴らしい内容です。 東邦銀行は指標的な割高感もありませんし、優待内容も上記の通り抜群です。また日本にようやく訪れた「地獄のインフレのパンドラの箱」はまだ開いたばかりで今後の金利先高観も極めて強いですし、ワイの「優待地銀株バルクプロジェクト」はまだまだ数年は引っ張れる、擦り続けられると現時点では考えています。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Sep 21, 2025

さて今日は2021~25PF概況シリーズです。 612位 3863 日本製紙 (東P、3月優待) 〇 PF612位は、3861王子HDと並び業界2強の一角の日本製紙です。ここは東日本大震災で主力の石巻工場の被災があって一時的に業績と株価が大きく落ち込んだことがあり、その時にはPF上位の一角で勝負したこともありましたが、その後の株価上昇により持ち株のほとんどを売却し、今は元の「母なる優待株いけす」に戻りました。 現在の株価は1248円、時価総額1451億円、PBR0.30、自己資本比率28.0%、今期予想PER12.00、配当利回り1.2%(15円)、総合利回り2.0%(15+10=25円)で、優待は100株保有でみきまる推定1000円相当の自社グループ会社製品詰め合わせです。 毎回のことですが非常に使いやすくて実用的な優待品です。そして特筆すべきはクリネックスシリーズで、その柔らかさ・肌触りはまさに至高の輝き、今までに体験したことの無い滑らかさです。 日本製紙は過去の業績推移が非常に不安定でPF上位で戦うにはいろいろな落とし穴がある難易度の高い銘柄ですが、超低PBRでかつ優待品にも力があるのでPF下位としては特に問題のない良い銘柄です。これからも優待を楽しみにホールド継続の予定です。
Sep 20, 2025

さて今日は株式投資本オールタイムベスト150位 ブラックスワン(ナシーム・ニコラス・タレブ著、ダイヤモンド社、2009年) の好評第7弾です。 今日も、第7章 希望の控えの間で暮らす から。 人間の本性、幸せ、そしていちどきに報われる 9年に渡ってまったく稼げず、それに続く1年で100万ドル稼いでも、同じ額を同じ期間にわたって毎年等金ずつ、つまり10年に渡って10万ドルずつ稼いだ場合ほどには嬉しくない。同じことが逆の順番でも成り立つ。最初の年にがっぽり稼ぎ、その後まったく稼げないと、喜びはかなりの速さで衰える。税金の還付と違って、快楽の残高は将来にあまり持ち越せない。 実際のところ、幸福はいい気分の強さより、いい気分になった回数のほうにずっと強い影響を受ける。 だから、楽しく暮らすには小さな「ポジティブ感情」をできるだけ長い間にわたって均等に配分するのがいい。まあまあのいいニュースがたくさんあるほうが、ものすごくいいニュースが1回だけあるよりも好ましいのである。 だから、「快楽計算」と呼ばれる狭く定義した会計的な観点でいえば、大勝ちを狙いに行くのは割に合わない。母なる自然は私たちを、こっちでちょっと、あっちでまたちょっと、といったような、安定した少額の報いが頻繁に続いて起こることのほうに喜びを見出すようにつくった。何千年もの間、私たちが得る満足といえば、飲んで食べて(ついでに、もっとこっそりやる例の営みに精を出して)といった、より原始的なことだった。私たちはそういうことを頻繁にやらなければならず、しかも満足感はすぐ消えてしまう。 はい、これはそのまま優待バリュー投資手法の魅力の源泉の説明になっています。 たくさんの銘柄を保有し、届く封筒を「あー、めんどくさいなー」とボヤキながらぼんぼん開けて、クオカードや各種優待券をちょこちょこ回収し続ける、年中常に頻繁に少額の報酬を受け取り続ける、そして届いた果実を消費するためにこれまた忙しくせわしなくお出掛けしてコマネズミのようにちょこまかちょこまか行動し続ける。 こういう「マイクロバブルみたいな小さな幸せ」が日々絶え間なく発生し続ける「優待族の生活習慣」は人間にとっての幸せの発生装置である、だから楽しいし長続きするということなんですね。(続く)
Sep 19, 2025

さて今日は 2024~25主力株概況シリーズ です。86位 2730 エディオン (東P、3月優待) ○ PF時価総額86位の上位銘柄は、家電量販上位のエディオンです。 現在の株価は2204円、時価総額2469億円、PBR1.04、自己資本比率は50.0%、今期予想PER16.08、配当利回り2.1%(47円)、総合利回り3.5%(47+30=77円、優待券は現金に近い魅力があるので額面の100%で換算)で、優待は年1回100株保有で3000円相当のギフトカードなどです。 私はこれまでにエディオンの優待券を使って、 ヘアアイロン USB AC充電器 プリンターの替えインク 名作映画のブルーレイディスク などを楽しく購入しています。 エディオンは業績の最悪期は脱していて今はとても安定している印象で、優待族的には良い銘柄と評価しています。 後、エディオンは店員さんが全体的に親切なのもとてもいいと思います。これからも業績推移をしっかりと見ながら、PF上位の一角としてのんびりとホールドして応援していく予定です。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Sep 18, 2025
さて今日は2021~25PF概況シリーズです。611位 8023 DAIKO XTECH (東S、9月優待) ○ PF611位は、富士通が筆頭株主のSIベンダーのDAIKO XTECHです。 現在の株価は1219円、時価総額169億円、PBR1.22、自己資本比率は47.2%、今期予想PER9.36、配当利回り3.0%(36円)、総合利回り3.8%(36+10=46円)で、優待は100株保有で1000円相当のクオカードなどです。 DAIKO XTECHは2025年5月15日に株主優待制度を新設し、私は5月26日に新規参戦しました。指標的な割高感もありませんし、PF下位としては問題なく良い銘柄であると考えています。
Sep 17, 2025

さて今日は2021~25PF概況シリーズです。610位 5976 高周波熱錬(東P、3月優待) ◎ PF610位は、電気による鋼材焼き入れ(誘導加熱加工)大手の高周波熱錬です。 現在の株価は1257円、時価総額434億円、PBR0.72、自己資本比率は71.1%と良好、今期予想PER32.65、配当利回り5.3%(67円)、総合利回り6.1%(67+10=77円)で、優待は「1年以上継続保有を条件として」100株保有で1000円相当のクオカードです。 ネツレンは、DOE4%以上ということで十分な総合利回りも出ていますし、ポートフォリオ下位としては全く問題のない良い銘柄であると考えています。
Sep 16, 2025

さて今日は、当ブログ一番人気の2024~25主力株概況シリーズです。85位 4463 日華化学 (東P、12月優待) ◎ PF時価総額85位の上位銘柄は、繊維加工用界面活性剤が主力で、美容室向けヘア化粧品事業も展開している日華化学です。2023年8月に優待MAXとなる3000株まで買い増しをし、その後はずっと上位に長期滞在されています。 現在の株価は1454円、時価総額258億円、PBR0.70、自己資本比率は52.7%、今期予想PER9.64、配当利回り4.1%(60円)、総合利回り4.5%(60+5=65円、優待品はメルカリ平均価格の額面の50%で換算)で、優待は500株保有で5000円相当、1000株保有で7000円相当、3000株保有で12000円相当の自社ヘアケア・スタイリング商品および手指消毒剤です。 今日は私が過去に戴いた優待品をざーっと見ておきましょう。 2024年と2023年はほとんど同じようなものを選びました。 容器が美しい。 2022年です。 2021年です。 さて日華化学は指標的にも安いですし、上記の通り優待内容もかなり良いですし、PF上位で戦うに十二分に足る素晴らしい銘柄と思います。これからも現行の優待制度が続く限りはのんびりとホールド継続で応援していく予定です。 2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Sep 15, 2025

さて今日は株式投資本オールタイムベスト150位 ブラックスワン(ナシーム・ニコラス・タレブ著、ダイヤモンド社、2009年) の第6弾です。 今日は、第7章 希望の控えの間で暮らす から。 世界の移り変わりは速すぎて、私たちの遺伝子はとてもついていけない。私たちは水の合わない環境で暮らしているのだ。 上場企業なら、株式を公開する前は、株主と言えばあなたとパートナーたち、それに抜け目ないベンチャー・キャピタルの連中だけだった。そのころは、会社の業績はいいときもあれば悪いときもあるもので、経済は山あり谷ありだとみんなわかっていた。 それが今では、頭の回転の遅い30歳のアナリストがマンハッタンのダウンタウンにある会社からやってきて、あなたの業績を「判断」し、そのうえ痛くもない腹まで探ってくる。彼は毎度毎度決まったような業績が好きだ。そしてあなたが一番縁遠いものといえば、毎度毎度決まったような業績なのである。 上場企業には常にこういう高いプレッシャーがかかっているので、「業績の凸凹を減らそう」というインセンティブがどうしてもかかります。マジックのネタバラシになってしまうので細かくは言いませんが、ここには投資家として付け込む余地がたんまりとたくさんあります。(笑) 大事なことが衝撃的でもあるところ 私たちの情緒の仕組みは、因果が線形である場合向けに設計されている。たとえば、毎日勉強すれば、勉強量に比例して何かが身につくだろうと期待する。どこかへ向かっている感覚がないと、情緒が働いてやる気をなくさせようとする。 でも、今の現実では、線形で前へ進み続けて満足させてくれる進歩なんてありがたいものはめったにない。ある問題について一年間考え続けて、結局何もわからないなんてこともある。それでも、何も得られなかったことにがっかりしてあきらめてしまわなければ、ある日突然何かがわかるのだ。 私はこの「株式投資本オールタイムベストシリーズ」を10年前の2015年に開始しました。始めて数年は「この本の書評は難し過ぎて無理だな」ということがたくさんありました。書けずにパスした名著も多くありました。 ところが5年以上経過した頃になると、数年前には歯が立たなかったはずの本に関して、「あれ? 今なら書けそうな気がする」と思ってやってみると、実際にすらすらと書けることが増えてきました。そして10年が経過した今では、かつての自分が書いた書評を読み返した時に、「あぁ、この頃は実際にはあまり理解せずにあやふやに書いてたんだな。」と感じることが多くなりました。 まさにタレブの言う通りで、私の脳みそに「非線形的な進化」が起きたんですね。(続く)
Sep 14, 2025

さて今日は2024~25主力株概況シリーズです。84位 8368 百五銀行(東P、3月優待) ◎ PF時価総額84位の上位銘柄は、地銀上位で三重県では断トツ&愛知県へ侵攻中の百五銀行です。地銀株再評価の流れに乗って株価が伸長したため、前シーズンから更に順位を上げてきました。 現在の株価は892円、時価総額2267億円、PBR0.50、自己資本比率は5.9%(国内12.33%)、今期予想PER11.71、配当利回り2.7%(24円)、総合利回り3.0%(24+3=27円)で、優待は1000株保有で3000円相当、5000株保有で5000円相当の三重県特産品(カタログより選択)です。 私は以前から力説していますが、地銀の優待カタログと言うのは郷土色豊かで、他には滅多に見かけないレアアイテム満載で、素晴らしいことが多いんですね。そしてそれはここ百五銀行にも当てはまります。例えば下記の「松坂牛 しぐれ詰合せ」とか実に三重県らしさに溢れていますね。 過去の選択例をもう1つだけ見ておきましょう。 モクモク手づくりファーム ウィンナー詰合せ です。 ウィンナーがぎっしり!!! 皮がパリパリ、中身がパンパンのハチハチで、激ウマ。 さて百五銀行は地銀上位で業界内での立ち位置がいいですし、指標的にも十分に安いですし、更には優待内容も抜群です。「優待地銀株バルクプロジェクト」上位構成員の1人としてこれからも楽しくホールドしながら応援していく予定です。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Sep 13, 2025

さて今日は株式投資本オールタイムベスト150位 ブラックスワン(ナシーム・ニコラス・タレブ著、ダイヤモンド社、2009年) の第5弾です。 今日は、 非常に印象的な、第4章 千と一日、あるいはだまされないために から。 七面鳥に学ぶには どんなものであれ、観察で得られた知識には罠が仕込まれている。 七面鳥がいて、毎日エサをもらっている。エサをもらうたび、七面鳥は、人類の中でも親切な人たちがエサをくれるのだ、それが一般的に成り立つ日々の法則なのだと信じ込んでいく。政治家の連中がよく使う言葉を借りるなら、「一番の利益を考えて」くれている、というわけだ。感謝祭の前の水曜日の午後、思いもしなかったことが七面鳥に降りかかる。七面鳥の信念は覆されるだろう。 エサをくれるその手に、いつか首を絞められるかもしれない。そういう状況なら、七面鳥の問題はいつでも当てはまる。1930年代のドイツ社会に溶け込んでいたユダヤ人を考えてみればいい。 安心感が一番高くなるのは、リスクも一番高まったときなのだ。 過去は典型的な未来を表現した一番信頼できる予測だなんて思い込むからこそ、私たちには黒い白鳥がわからない。 図1:千と一日の歴史 感謝祭前後の七面鳥。1000日にわたる過程の積み重ねも、次の1日について全く何にも教えてはくれない。こういう過去を延長しただけの安易な予測は、どこにでも現れる。 ついに出たー。 このタレブの「七面鳥問題」は非常に有名になりましたが、いま改めて読み返しても多くの示唆に富んでいると思います。簡単に言うと、「我々投資家は自分が七面鳥にならないように気を付けないといけないよ」ということです。なぜならマーケットは、昨日の賢者が今日の七面鳥になる「負のブラックスワン」に満ちたところだからです。 ところで私はしばらく前に超高学歴の若手の投資家の方々とお話をする機会があったのですが、その時に面白い話がありました。それは「この10年間くらいのマーケットでは投資家のパフォーマンスを分けたのはレバレッジをかけていたかどうかのみで、それだけでほぼ100%説明できる」という話でした。「レバを掛ければかける程成績が良くそれ以外のファクターはほぼ無視していいレベルだった。だから投資の肝はどれだけレバを掛けられるか、ただその一点なんだ」という内容でした。 私は「自分はリーマンショックも経験してるし、どうしてもそんなに強気にはなれないです。」と言いましたが、若手の方々は皆「えっ、みきまるさんレバかけてないんですか? それじゃ全然パフォ出ないじゃないですか、どうしてですか?」と怪訝な顔をされていました。 自分の頭の中にはその時タレブの七面鳥の話がぐるぐるとループで登場しました。そして、「経験してきた相場によって、投資家の考え方ってこんなにも違う物なんだな。」と若手の方々のキラキラと輝く目をとても眩しく感じました。(続く)
Sep 12, 2025

さて今日は通常の2021~25PF概況シリーズです。 609位 9979 大庄 (東S、2・8月優待) △ PF609位は、居酒屋チェーン大手の大庄です。 現在の株価は1223円、時価総額259億円、PBR2.34、自己資本比率は37.3%、今期予想PER21.76、配当利回り1.1%(14円)、総合利回り5.1%(14+48=62円、優待券はメルカリ平均価格の額面の80%で換算)で、優待は100株保有で年2回3000円相当の優待飲食券です。以前は産地直送の特産品も選択できたのですが、新型コロナによる業績へのダメージで大庄が逝きそうになっていた時に飲食券のみとなりました。これはやむを得ないですね。 ちなみに以前の特産品優待の中では、私は やまと豚 ロース肉味噌漬け が大好きでした。 味噌がお肉の底まで滲みていて、ご飯が無限にすすむ味だったんですね。🎵 さて大庄は土俵際まで追い込まれたコロナショックから何とか立ち直り、今は「見れる業績」に戻っています。私もホルダーとして一安心と言う所ですね。
Sep 11, 2025

さて今日は株式投資本オールタイムベスト150位 ブラックスワン(ナシーム・ニコラス・タレブ著、ダイヤモンド社、2009年) の第4弾です。今日も引き続き プロローグ から。 日常はまったく日常的ではない 実際、普通のことなんて、だいたいはどうでもいい。 社会生活ではほとんどなんでも、めったにはないが余波は大きいショックやジャンプで、ものごとが進む。それなのに、社会生活にかかわる研究と言えば、ほとんどすべて「普通」にばかり焦点を当てている。「ベル型カーブ」を使って推論するやり方なんかはとくにそうで、あれではほとんど何もわからないのと同じだ。 なぜ? ベル型カーブは大きく外れた値を無視するし、そもそも扱えない。それなのに、なんとなく不確実性を飼いならした気になってしまう。この本ではベル型カーブをGIFと呼ぶ。壮大な知的サギ(Great Intelletual Frand)だ。 このタレブの「普通のことなんて、だいたいはどうでもいい。」という指摘はとても大切と思います。何故ならカオスや恐怖や欲望が主に支配するマーケットでは「普通である、常識人である」ことは途轍もなく危険なことだからです。 名著 ベスト・ルーザー・ウィンズ(トム・ホウガード著、パンローリング、2024年) の中で、ホウガードが喝破している通り、「普通では負ける」 のが市場の万物普遍原則です。改めて普通の人の失敗率を見ておきましょう。 つまり、不可思議極まりないマーケットの世界では、奇人・変人・狂人の方が遥かに有利だし、逆説的に言うと「変わっていないと生き残れない」ということです。 我々コサカスはよく「社会不適合者界の強者」と称されますが、これは正に「言い得て妙」です。後、今思い付いたので追加で書いておきますが、株クラの凄腕はよく「非常識だ」という切り口で「常識警察」の方々からネチネチと攻撃されますが、これは「呼吸をするように当たり前の事」でもあります。 「もしもあなたが極めて常識的な人間であるならば、もう既に白い灰になっていてここまで生き残ってはいない」 不思議極まる世界なんですね。(続く)
Sep 10, 2025

さて今日は2021~25PF概況シリーズです。608位 8185 チヨダ (東P、2・8月優待) ○ PF608位は、靴量販店大手のチヨダです。 現在の株価は1290円、時価総額459億円、PBR0.87、自己資本比率は65.8%で有利子負債は0、今期予想PER16.84、配当利回り4.2%(54円)、総合利回り4.8%(54+8=62円、優待券はメルカリ平均価格の5枚で400円で換算)で、優待は100株保有で年2回、20%割引となる株主優待券5枚です。 チヨダは大赤字だったマックハウスを手放してようやく身軽になりましたし、財務状態も良いですし、PF下位としては十分に許容できる銘柄であると考えています。
Sep 9, 2025

さて今日は通常の2021~25PF概況シリーズです。607位 7119 ハルメクホールディングス(東G、3・9月優待) △ PF607位は、シニア女性向け会員制雑誌『ハルメク』を軸に物販、イベント運営を展開しているハルメクホールディングスです。 現在の株価は1298円、時価総額143億円、PBR1.74、自己資本比率は39.2%、今期予想PER15.89、配当利回り2.3%(30円)、総合利回り3.9%(30+20=50円、100株優待品はワイの独自判断で1000円で換算)で、優待は100株保有で自社商品(1384-2800円相当)などです。 ハルメクホールディングスは指標的には妥当な所かな?と思います。ま、今後の活躍に期待ですね。
Sep 8, 2025

さて今日は株式投資本オールタイムベスト150位 ブラックスワン(ナシーム・ニコラス・タレブ著、ダイヤモンド社、2009年) の第3弾です。ここから一気にヒートアップしていきます。 今日も引き続き プロローグ から。 専門家と「空っぽのスーツ」 外れ値を予測できないということは、歴史のたどる道を予測できないということだ。 そして驚きなのは、予測の間違いの大きさではなくて、私たちがそれに気づいていないことのほうだ。こういうのは、命をかけて戦うようなときだといっそうやっかいだ。戦争の行方は本質的に予測できない。 黒い白鳥に支配される環境では予測がきかない。それが私たちにはわからない。この二つが合わさって、人はある種の仕事に就くと、自分はもののわかった専門家だなんて思い込むことになる。 でも、実際にはまったくわかっていない。彼らの専門分野での実績を見ると、普通の人たちからなる母集団とまったく変わらない。彼らはただ、講釈をたれるのがうまいだけだし、もっと悪くすると、こんがらがった数学モデルで人を煙に巻くのがうまいだけだったりする。ついでに、そういう連中はネクタイを締めている可能性が高い。 黒い白鳥は予測できない。私たちは(予測しようなんて無邪気にたくらむのではなく)、黒い白鳥がいる世界に順応するほかない。反知識、つまりわからないことに焦点を絞るなら、できることはたくさんある。うまいやり方はいろいろあるけれど、要は思いがけない(いいことがある類の)黒い白鳥を集め、それに対するエクスポージャー(受ける影響の大きさ)を最大限まで高めるのだ。 実際のところ、科学的発見とかベンチャー・キャピタル投資とかいった分野では、わからないことから得られるペイオフ(報い)は非常に大きい。失うものなんてほとんどなく、万が一のことが起これば得られるものはとても大きいからだ。 それならとるべき作戦は、ありとあらゆることをやってみて、黒い白鳥を捕まえるチャンスをできる限り集めるというやり方になる。 いやあ、いいですね。「株式投資でガチで勝てるやり方」の1つの実例が見事にここに表現されています。 後、タレブの著作を全部読んだ後の2025年9月現在の視点から俯瞰すると、実際に現役のデリバティブ・トレーダーだったこのブラックスワンを執筆していた頃のタレブの文章には「市場の第一線にいるものにしか書けない」臨場感と緊張感が溢れていて実にいいなあと改めて思います。 その後の「反脆弱性」とか「身銭を切れ」も内容は超Sクラスですが、「砲弾行き交う戦場の最前線」のライブ感は薄れてしまったよなー、と感じます。そういった意味で、この「ブラックスワンが彼のベスト著作」と世間一般で呼ばれるのも分かりますね。 さてこのタレブの「ありとあらゆることをやってみて、黒い白鳥を捕まえるチャンスをできる限り集める」というやり方は、その後の2017年の 反脆弱性 のなかで、 正のティンカリング(凸ないじくり回し) という概念に昇華されています。ここで改めて見ておきましょう。 図6 オプション風の試行錯誤の仕組み(「早めに失敗する」モデル)。「凸ないじくり回し」ともいう。失敗の代償は低く、損失には最大値があるが、潜在的なペイオフは巨大(無限)。 正のブラック・スワンの重要な性質とは、宝くじとは違って、利益に上限はないが(または上限が未知だが)、失敗による損失には上限があり、既知であるということだ。 このタレブの「凸ないじくり回し(正のティンカリング)」と言う表現は非常にいいな、と思いました。そして同時に、自分が投資家として日々行っている作業も正にこれだなと感じました。 具体的に言うと、私は毎日約790銘柄からなる「優待株いけす」をしっかりと見張り、光り輝く魚がいないか血眼で探しています。高いポテンシャルがあると思えば、実力に応じてポートフォリオ上位に引き上げます。ただその魚が本当に出世魚だったという事は実際には少なく、大多数は小さな損失を出して失意のままに元々住んでいたいけすに戻ります。 しかしながら、たまに特大ヒットが出て、そういう子が他の銘柄の損失を埋めてくれます。この数年でいうと 1605INPEX や 2726パルグループHD が正にそうでした。だからこそ私は地獄の日本市場で25年間も生き抜くことが出来たのです。 そして2025年9月現在の今だと、009540韓国造船海洋、1438岐阜造園、2418ツカダグローバル、2681ゲオHD、3181買取王国、3561力の源HD、3539JMホールディングス、6623愛知電機、7228デイトナ、9027ロジネットジャパン、9310日本トランスシティあたりが「次なる正のブラックスワン」になってくれるのではないかと期待しながら、楽しく株式投資に邁進しています。 毎日毎日「ブラックオニキス色に輝いている白鳥を探索する、宝探しの無我夢中の日々を過ごしている」ということですね。(続く)
Sep 7, 2025

さて今日は2024~25主力株概況シリーズです。 83位 5900 ダイケン (東S、2月優待) ◎ PF時価総額83位の上位銘柄は、建築金物・建材中堅でハンガーレール・自転車置き場装置で首位のダイケンです。 ここは以前2011~2017年頃にホールドしていたもののその後の株価上昇局面で手放したままとなっていました。 その後2022年の12月に色々な銘柄を見ていた時に目が留まり、「おぉ、ダイケンか、懐かしい。久々に見たけど相変わらず安いな。ほぼネットネット水準だし、もう一回買ってみようかな。」と思って1000株だけ買ってホルダーに復帰しました。その後色々考えて、「ダイケンはディープバリューだし、優待MAXの5000株までは問題なく上乗せでいけるな。」と思って買い増ししたので、久方ぶりに上位に登場してきたのでした。 現在の株価は850円、PBR0.36、自己資本比率は83.7%で有利子負債は0と鉄壁、今期予想PER15.70、配当利回り2.3%(20円)、総合利回り2.5%(20+1=21円、優待品は私の独断で1000円で換算)で、優待は1000株以上保有で自社取り扱い品(家庭用品)などです。 5000株優待品の郵便受けです。 硬質でクオリティが高い感じがいいですね。 今日は私が過去に貰った優待品の実際を更にいくつか見ておきましょう。優待内容は微妙に変わり続けているようです。 一番役立ったのは、このキーボックスです。今でもお家で使っています。 逆にエコプレという空き缶圧縮機は、最初は面白かったもののすぐに飽きてしまって使わなくなりました。 使い方は超簡単。空き缶をセットして、、、、 踏んづけるだけ。 簡単にぺっしゃんこになります。 この通り。 それ以外にも様々なアイテムを選択しています。 ダイケンは創業以来で赤字はわずかに一度だけ、更に1997年のジャスダック上場以降は一度も赤字は無くしっかりと利益を積み上げています。財務もその優待内容も上記の如く超堅牢で、かつグレアムのミックス係数PBR0.36×PER15.70が5.65というしっかりとした割安感のある優待バリュー株です。(上記データはかぶたんプレミアム+エレファロ拡張より引用) 株価が上がりそうな気配はゼロゼロワンダフルでミジンコの全長ほどもありませんが(笑)、同時に下値が固くて大安心でホールドしていける、極めて実力の高い銘柄であると評価しています。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Sep 6, 2025

さて今日は株式投資本オールタイムベスト150位 ブラックスワン(ナシーム・ニコラス・タレブ著、ダイヤモンド社、2009年) の第2弾です。 今日はまずは プロローグ から。 プロローグ この本で黒い白鳥(ブラック・スワン)と言ったら、それはほとんどの場合、次の三つの特徴を備えた事象を指す。 第一に、異常であること。つまり、過去に照らせば、そんなことが起こるかもしれないとはっきり示すものは何もなく、普通に考えられる範囲の外側にあること。第二に、とても大きな衝撃があること。そして第三に、異常であるにもかかわらず、私たち人間は、生まれついての性質で、それが起こってから適当な説明をでっち上げて筋道をつけたり、予測が可能だったことにしてしまったりすること。 一握りの黒い白鳥で、人間の世界がほとんど説明できてしまう。アイディアや宗教の成功から歴史的な事件の経緯、私たちの私生活のいろいろな要素まで、なんでも説明できる。。。黒い白鳥の影響はどんどん大きくなっている。 1987年の市場の暴落はどうだ? 一発屋、流行、ファッション、アイディア、芸術分野や流派の勃興、そうしたものが全部、黒い白鳥の挙動に従う。私たちのまわりにあるものごとなら、文字どおりほとんどなんにでも黒い白鳥が当てはまる。 この本が主として扱うのは、人間にはランダム性、とくに大きな変動が見えないという問題である。 いやあ、何度読み返してもこのプロローグは衝撃的ですね。私はこの「ブラックスワン」という概念を知る前と後では、世界の見方が全く変わりました。 自分が戦っている株式投資の世界は、ベル型カーブが支配する世界だったならば数千年に一度の確率でしか訪れないはずの異常事態が何故か数年に一度は発生するという、カオス極まりないところです。 そしてマーケットで生き抜いていくうえで、タレブのこの「ブラックスワン」という概念は非常にしっくりきます。いやむしろ無しでは生きていけない、必須の哲学と言っても良いと思いますね。(続く)
Sep 5, 2025

さて今日は株式投資本オールタイムベストシリーズです。記念すべき第150位は、 ブラックスワン(ナシーム・ニコラス・タレブ著、ダイヤモンド社、2009年) です。 皆様ご存じの「歴史に残る超名著」が満を持しての登場です。「記念回の150位はブラックスワンで行く」と前から決めていました。 さてタレブには傑作が沢山あるというか、正確には全ての本が名著な訳ですが、その中で広く「最高傑作」と評価されているのがこのブラックスワンです。 私はだいぶ前に一度書評を書こうと思ってチャレンジしたのですが、どうもうまくいかなくて秒速で挫折していました。そして、 反脆弱性 や 身銭を切れ などの彼の他の著作の書評を書き上げ、満を持してついにこのブラックスワンに挑むことになりました。 この本がなぜ彼の最高傑作とされているかというと、その理由はとてもシンプルで「社会に広くて深い影響を与えたから」です。ブラックスワンと言う言葉は我々株クラはもちろんのこと、一般でも使われる用語となりました。これは凄いことです。 それでは次回からはこのタレブのベストオブベストの1冊に一緒に挑んで参りましょう。(続く)
Sep 4, 2025

さて今日は 2024~25主力株概況シリーズ です。 82位 5902 ホッカンホールディングス (東P、3月優待) ◎ PF時価総額82位の上位銘柄は、食缶業界3位のホッカンホールディングスです。2019シーズンには40位とかなり上位で登場していましたが、その後の業績推移が私の期待通りではなく優待MAXとなる2000株を残して撤退したため、近年はポートフォリオの80~100位前後をウロウロと彷徨っていらっしゃいます。 というか、ホッカンホールディングスは過去の業績推移に大きな波があって全く安定していないんですね。私はその事実を本当はもう少し重く受け止めるべきでした。(滝汗) でも、自分は「缶詰優待株」が超大好物で、それでホッカンHDの総合戦闘力を過大評価してしまいました。缶詰パワーに幻惑されてちょっと目が曇ってしまっていたんですね。反省しています。 ちなみに、缶詰優待というものがどれほど素晴らしいものであるかについては、過去の大人気記事である、 缶詰優待株私的ランキングベスト4 2023年編 を是非今すぐにご覧下さい。 さてそんなアンビバレントなホッカンHDの現在の株価は2148円、時価総額289億円、PBR0.46、自己資本比率43.0%、今期予想PER8.26、配当利回り4.3%(93円)、総合利回り5.2%(93+18=111円、優待品はメルカリ平均価格の額面の60%で換算)で、優待は「100株以上を1年以上継続保有(9月・3月の株主名簿に同一株主番号で連続3回以上記載)」を条件として、100株保有で3000円相当、1000株保有で6000円相当、2000株保有で8000円相当の自社グループ商品詰め合わせです。しばらく前から缶詰以外にお菓子やバラエティセットも選択できるようになりました。 それでは私が過去に頂いた優待品をいくつか見ておきましょう。 ホッカン印が可愛いですね。↓ この左端の葉巻みたいなお菓子、味わい深くて大好き。↓ パラノイアな取り合わせで、好き。↓ いやあ、実に素晴らしい。。。↓ ちなみに2021年以前は毎年ずっとこんな感じでした。↓ 今日は優待品の過去の実際の使用例を1つだけ御覧戴きましょう。 ホッカン優待のべにずわいがにのトマトスパゲッティ 缶の中にはべにずわいがにがぎっしり。!! トマトソースの中に惜しげもなく全量投入します。! ぐつぐつぐつぐつと煮込んで。。。。 はい、出来上がり。蟹のうまみが凄い。! ゴロゴロオリーブの酸味とさっぱり感が加わって、無我夢中で食べる味。 さて前述した通り、ホッカンHDは過去の業績推移にはやや波があり、また財務状態も鉄板と言うほどではありません。(上記データはかぶたんプレミアム+エレファロ拡張より引用) ただ、ホッカンホールディングスの優待品に「リアルガチンコパワー」があるのは間違いのないところであり、またいくつかの欠点はあるにせよ同時に低PBRでもあり、自分としてはこれからも現行の優待制度が続く限りは楽しく優待MAX株をホールドして応援していく予定です。 時には片目をつむって「清濁併せ吞む」のが我々バリュー投資家の仕事 なのです。実に因果な商売なんですね。(滝汗)2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Sep 3, 2025

さて今日は2021~25PF概況シリーズです。606位 3435 サンコーテクノ (東S、3月優待) ◎ PF606位は、機器をコンクリート等に固定する特殊ネジ最大手で、「あと施工アンカー」のトップでもあるサンコーテクノです。 現在の株価は1267円、時価総額111億円、PBR0.54、自己資本比率は69.3%、今期予想PER8.64、配当利回り3.3%(42円)、総合利回り3.7%(42+5=47円)で、優待は100株保有で500円相当のクオカードです。 サンコーテクノは指標的にも安いですし、過去の業績推移も安定していますし、財務状態もいいですし、大安心してホールドしていけるとても良い銘柄であると評価しています。
Sep 2, 2025

いやあ秋の気配が近づく9月になりましたね。 さて9月と言うと、市場では「苦月」と評されるくらいで、投資パフォーマンスが優れない時期であることが知られています。 実際、マーケットでは昔から 9月は1年で最悪の月と言われていて、評判はかんばしくない。(出典 アノマリー投資、ジェフリー・A・ハーシュ著、パンローリング、2013年 P140) と言われています。 ただ、自分の経験では、「実りの秋」に向けてパフォーマンスがじりじりと向上していく「反転の1か月」になることも多く、個人的にはそんなに悪いイメージはないです。というか、むしろ「進撃開始の楽しい1か月」になることが多い印象です。ま、いずれにせよ、今月も楽しく頑張ります。皆様よろしくお願い致します。
Sep 1, 2025
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