ぱんだの喘息日記

一日実習

朝から子供達が帰るまで、子供達にとっては先生をやるのだ。
とにかく調子が悪くて、大雑把な実習簿。
ほとんど走れない。
指導教諭からすれば、ダメだろうという気持ちと大丈夫なのか？という気持ちとあったのではないかと思う。
ところが、几帳面なＡ型の私。
前日、実習計画書を先生方に配り「明日、計画書のような一日実習の方を行わせて頂きますので、よろしくお願いします。」と一言。
計画書を見た先生達はビックリ！！
細かく綴った計画書に、先生達が実習でやった事のない「小麦粉粘土」をやる事にしたのだ。
私の気持ちも、その日は先生！
朝から元気いっぱい「おはよう」から始まった。
私は、全員と触れ合いたくて全クラスでの実習を希望した。
だから、幼稚園の子全員の名前を覚えていたのだ。
おおよそ２００人くらい。
実習の最初の日に、全ての子の名簿を貰い、覚えた。
子供達は、自分を覚えて貰うと、とても嬉しいのだ。
グル－プ作りをして新聞を敷き、大きなバケツの中に小麦粉と水を入れる。
順番にこねてこねて、固まったら出して、一人ずつにわける。
そこからは、好きな物を作らせる。
色つけには色粉を使って、好きなように。
普段、砂では裸足になれない子がいたので、裸足になって踏ませたりもした。
裸足になって砂をイヤがる子達が楽しそうに踏んでいる。
これには教員達もビックリ！！
楽しそうな声に、他のクラスの子や教員達も覗きに来た。
真っ黒ならぬ真っ白になって遊んで大騒ぎ。
作った物を持ちかえれるようにロッカ－に飾って。
給食は、みんなで外に行って青空の下で食べました。
先生のは、ちょっとおかずが多いので、隣に座ってねだる子も。
量が多いので、わけてあげたりして（笑）
午後は、教室で椅子とりゲ－ムとか、アニメソング歌ったり。
とにかく子供が楽しめる事を。
帰りには、私の掃除についてまわる子達がいるので（何故か実習生は私だけ掃除をやらされていた）終わると折り紙でキャラクタ－の物を折ったり。
いっぱい、いっぱい楽しみました。
その日の仕事が終わると園長と主任の先生、指導教諭によって評価が下されました。
園長からの言葉は「調子が悪くて、２階まで挨拶にすら来れなかったぱんだ先生が、。正直、ここまで素晴らしい実習が出来ると思っていませんてせした。結果は、あなたの子供達に対する接し方と子供達の笑顔を見ていればわかります。よく頑張りましたね。」だった。
そして、主任の先生始め先生方からは「砂場や裸足をイヤがる子達が、あんなに喜んでいるのには驚きました。私達も取り入れさせて貰います」と。
自分の調子が、いっぱいいっぱいで、正直、先生達への挨拶なんてどおでも良かった。
実習簿もいい加減でも、とりあえず、単位が取れればそれで良いと思ったのも事実。
だけど、全てが、そうで終わりたくはなかった。
本当に持つ自分の力を全て出し切って終わりたかった。
何度となく、挫折しそうになりながら、子供達の笑顔に救われた。
そして、その計画書は、後輩達に例として使って貰えた。
やって良かった。

ジャンル別一覧