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真逆の打ち方
所詮魔婆斗の棋力では、「勝つべくして勝つ」「簡明に勝つ」模範的な打ち方を披露するのは到底無理なので、開き直って「全滅狙い」をやってみた。「三々以外全滅」ならば楽なのだが、三々も許さないとなれば、「三々に入らせない」しかないことになり、単独で入ってきたら、例の手段(オシてカド)でトリカケるという、非常に強引な打ち方である。こうした戦法をとる場合は、いかに味を作らせないか、ということが重要になってくる。
黒2は三々拒否。1路左のコスミツケよりも、じっと狙っている雰囲気がある。白3のような手はすぐ形勢を損じるので白の立場で打つ人は真似をしない方がいい。場合の手としてはあっても、こう序盤では黒4と代わって損。しかし銀星は隅をブラサガると必ずこう受ける。
とはいえ白5とハサまれ、けっこう味悪になってくる。黒14の活きは余儀ない。しかし、白をつながらせても、全体にまだ眼がないと主張している。
左上も白15以下同様の展開。今度は黒22のツケにヒカずに白23とトンできた。黒24は、切られてもシチョウがいいことを頼みに隅を活きて頑張ろうという手。人間相手ならすぐ活きられそうだ。白25と先にオイて攻めてきた。黒28は当然。眼なしで追い出されて悪そうだが、皆殺しを狙っている以上しかたがない。白29で17の上にサガれば活きるのではないか。だがあくまで黒を攻めようとこうがんばってくる。勝つつもりか?
黒30が乾坤一擲の勝負手。早くもこんな「勝負手」を放たざるをえないのも皆殺しなどという無謀なことを狙ったせいである。白31に黒32とハネ、隅に眼を作らせまいとする。こんなことをすると後に白から21の左サガリがキキになるので左辺の白は強化される。
とはいえすぐ白33は緩着。黒34と連打されては上辺の白は一気に苦しい。
転じて、右上でも「例の」打ち方から戦いとなったが、今度は上辺にオサエがあるので白37に黒38でサカレ形になる。それを気にしてか黒42に白43と守る。そのため、黒は44に回る余裕ができた。白49も不急。黒50に回っては上辺は全滅。
黒58は強手。白59に黒60とヒキ、白94にハネたら切るつもりだ。
白63とさらに転戦。もはや「銀星定石」と呼んでもいいような白65のカド。黒68は最初から白をつながらせておいて取りにいこうという手。白71、73と初めて出切ってきたが、白77から79などとちぐはぐな打ち方をしてきたのでせっかくの正面衝突の見せ場も盛り上がらない。黒80とラッパにカケツイではいっぺんに黒、楽になった。82以下、黒はいずれも厚く気分のいい手だ。白95と左右の大石をつながりにきたが、黒96とノゾキ、総攻撃準備だ。白99に、黒100と脱出拒否である。
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