みみ の だいありぃ

みみ の だいありぃ

アムスで大事件・・・!!





彼といるときに浮気相手とはちあわせになったり。



いつの間にやら反対車線を走っていて、バスと正面衝突したり。



初デートの車の中で、お腹を下したり。





今までの人生で、散々焦った。

散々ね。



でも、間違いなく、あの時ほど焦った時って、なかった。

そして、その苦い思い出をたまに思い出す・・・。



ぞぞぞっ。





時は2001年4月。



アメリカ行きが決まっていたから、会社もやめ、優雅に「カジテツ」を1年ほどした。



その間に、家族や友達と、思う存分遊ぼうって訳である。



で、こんなに時間があるんだからって事で、あたしと母と祖母と母の友人1名で大旅行を計画した。



行き先はイウロップ。

ヨーロッパである。



まず、フランスに行って、その後、ベルギーへ行き、オランダに足を伸ばし、イギリスへ渡る。

そんな計画だった。



親子3代プラス母の大学の友達。

まあ、その人はあたしはそんなに知らないけど、親子3代っていう響きが素敵じゃない?



それはそれは楽しみにしていた。



おフランスはパリに着き、観光したり買い物したり美術館行ったり素敵な時を過ごした。



次は、ベルギーはブリュッセルへ向かった。

チョコレートもおいしかったし、食事もおいしかったし、なかなか悪くなかった。(食べ物ばっか??)



そして、ブリュッセルのホテルに宿泊中、あたしたちはオランダはアムステルダムへ向かった。



そこで、チューリップ畑を見たり、アンネ・フランクの家を訪ねたり、いろいろした。



観光用のはいいんだけどさ。

アムス(弟の呼び方を真似て)ってさ、結構すごい場所でさ。



すごい勢いで、自転車こいでいる人々が山ほどいてさ。

あたし、自転車にひき殺されそうに何度もなったりさ。

若者でパンクっぽい人いっぱいいたしさ。



弟がアムスを気に入った訳が分かったわよ(笑)。



で、アムスにある高級ブランド通りがあってね。

せっかく親と旅行してるんだから、行かなくっちゃ、ということで、いろんなところへ行った。



おフランスより、数段安かったから、調子にのってあたしと母は相当買い込んだ。

何個もバッグを買ったから、紙袋はいくつにもなった。

ちょっとした、成金ババアの気分になった。



で、アムスからブリュッセルに電車にのって帰る時。



あたしは、いつものごとく、お腹がすいた。



いい買い物した後だったしさ。

ぐーぐーだったわけ。



ワガママ娘は、バーガーキングを発見。

バーガーキングを電車で食べたいと言った。



で、祖母と母友にその電車の出発ホームにいてもらって、あたしと母でバーガーキングに行った。



おいしそうで、ウキウキのあたし。

そんなに食べて、ブタになると文句をいう母。



無事買い込み、バーガーキングから出発ホームに向かって歩いていた。

出発予定時間まであと5分。

ちょっと早歩きしてみたりして。



したらね、出発ホームの階段を上がる途中、ホームを見たら、もう電車がいるではないか!!



母とあたしは、焦った。

あれ?まだ5分はあるよね??



でも、早く来ちゃったのかな?

乗らないと遅れちゃう!!

やばいっ!!



2人して焦って階段を駆け登った!!

で、電車に乗り、電車の中で祖母と母友を探して歩いた。



セーーーーーーフだったね!!

どこにいるのかな?



そんな風にのんびりと電車を探していてもいない。

おかしいな~。



したら、車内放送で、行き先が違うって分かった。



え~、どうなってんの??



そう思った瞬間、ドアがしまった。



きゃーーーーーー!!



あたしたちは、慌ててドアを開けようと必死になった。

なのにドアはびくともしない。



どうしよう??



電車が走り出した。

不安そうな顔をした祖母が見えた・・・。



え!!!

どうしよう??

やばい!

おばあちゃま、チケットすら持ってない!!

どうしよう?

どうしよう??



車掌さんをつかまえて事情を説明した。

祖母と母友を置いてきてしまったということ。

祖母と母友とどこでどうやって会えるか分からないということ。



したら、車賞さんは、次に止まる駅(これは特急だった 涙)で降りて、アムスから来る電車を待ちなさい。アムスの駅に放送をかけてそうやって伝えるから。



と言った。



あたしと母は焦りのため、言葉もなかった。

ガタゴトいう音が、さらに心臓をドキドキさせた。



早速、次の駅で早速降りて、アムスから来る電車を待った。

ホームも何度も何度も確認した。



電車が来たら、ホームの端と端であたしと母が構えていて、止まった隙に電車に乗り込み、祖母と母友を探す。

その作戦を練った。



一台目。

誰もいなかった。



二台目。

なんと、母友だけを発見。

のんきにパンなぞほおばっている。



「おばあちゃまは??」



したら、「え?一緒じゃなかったの?あなたたちを待つって言って、アムステルダムで待っているわよ。」と言った。



えーーーーーーー!!

っつ~かさ、あんたがおばあちゃまを置いてきたのに、おばあちゃまがあんたが乗っている電車を抜かして先の駅に来てるわけないじゃん??



あたしと母は電車から飛び降りた。

おばさんは、なぜかパンを食べ続けた・・・。



そして、駅員さんをつかまえ、またもやアムステルダムの駅内放送をかけてもらうように依頼。



ただただ、次にくる電車に祖母がのっていることを願うのみだった。



おまけに、駅員さんから「あなたたちを狙っている人がいます。気をつけて。」と言われ、ちょっぴり恐かった。

いいや、恐いなんて言ってられなかった。

ただ、母は小さいから、守らなくっちゃって思った。



その次の電車にも祖母はいなかった。

あたしと母は焦りすぎて、涙がにじんでいた。



祖母が・・・。

ブランドの紙袋をいくつも持ったまま、娘と孫が帰ってくるのをどんな気持ちで待っているんだろう??

しかもアムスで。

決して治安良くないのに。



もう、線路を走って、アムスまで戻りたい気持ちだった。

でも、そんなことしても、電車にはひかれちゃうし、駅員さんが言うとおり、放送を聞いていて万が一こっちに向かっていたら、さらに迷子になってしまう。



ただただ祈るのみだった。



なのに、次の電車にも祖母はいなかった。

半絶望だった。



で、今度の電車でいなかったら、一人がアムスに帰ろうっていう話をした。



次の電車にかけてみよう・・・。



ついに次の電車が来た。

母とあたしで、ホームの端へ走り、電車がついたと同時に、車内を走った。



真ん中以上行った時、またもや発車の合図があったので、あたしは飛び降りた。



もう、あたしは焦りと絶望のあまり、狂う寸前だった。

必死に探していたもんだから、目が乾ききっていた。



もう駄目だ。

いない。

もう駄目だ!!!

と思った瞬間・・・





母が祖母を抱きかかえていたではないか!!!



祖母は、駅の構内放送を聞き、次の電車に飛び乗ったらしい。



ああ、おばあちゃま!!

ごめんね。

あたしがバーガーキング、食べたいって言ったばっかりに!!!!



あたしたちは無事、3人一緒になれた。



母も祖母もあたしも、みんななんか、大喜びっていうより、まだ呆然としていたよ。

一体何が起こったの?みたいな。



祖母いわく、あたしたちがバーガーキングにいる間、電車のホームが変更になったらしい。

で、祖母は、前のホームであたしたちを待ってると言った。

母友は「じゃ、あたしは先にいきますから。」と言ったらしい。



ひどくない?

祖母一人置いて行ってさ。

一緒に待ってあげれば良かったのに。

しかも、一人でパンほおばってんなよ!!

あたしにもよこしやがれっ!!



って、あたしや母が違う電車に飛び乗ったのがいけなかったんだけどさ(涙)。



あたしは、お疲れ様とごめんなさいの意味を込めて、ビールを買った。



で、無事3人で次の電車にのった。



その電車は直通じゃなかったので、ある駅で一度降り、そこでブリュッセル行きの電車に乗り換えるはずだった。



次の駅で乗り換えなくっちゃね。

ってところで、ビールをあけちゃって、一息ついていたら、なんと、その乗り換え駅でおりそこなったあたしたち3人!!



またもや、扉がしまった瞬間、おり損ねたことに気がついた。

ドアをどんどん叩いたり、なんとかして下りようとしたんだけど、やっぱりドアはびくともしなかったし(涙)。



半泣きで「まあ、とにかく3人一緒だから、なんとかなるよ。」と慰めあっていた。

で、またもや地図と格闘し、なんと、次の駅で下りたら、ブリュッセル行きに乗り換えられることが判明!!



今度は、一言も話さないで、3人で、次に降りる駅になるまで、じーーーーーーーーっと集中していた。



で、無事、その駅で降りて、ブリュッセル行きの電車に乗り込めた(涙)。



しかも、なんと、その電車。

終電だったし・・・(汗)。



その電車の中でやっと笑いが出たあたしたち。

冷たく冷えきったバーガーキングをあたしはほおばった。

母と祖母は、あんまり食べる気がしないっていうもんだから、二人で一つのバーガーを分けた。

残りの3つのバーガーと、スモールのポテト4つを、止められたのにかまわずほおばった。



もう、食べるしかないっしょ(爆)!!



で、無事、乗り換え、3人で幸せにブリュッセルに到着しましたとさ。





あの時ほど、焦ったことは、今までなかったし、これからもないことを祈る。



っていうか、あたしの食いしん坊とドジを直せば大丈夫だって??



で、なんでこんなことを思い出したかっていうと、祖母の誕生日があとちょっとなんです。



っていっても、4月29日だけど。



それで、祖母は80歳になるのよ!!

旦那と一緒に、祖母にぴったりのプレゼントを考え中。



英文学が趣味の祖母だから、本っていってもちょいとへぼいし。

何がいいだろう??



あたしは、いつか、京都旅行をプレゼントしたいと思っているんだけど。



母と祖母とあたしの3人の旅行。

祖母は京都出身だし、祖母が元気なうちに、京都をもう一度案内してもらいたいから。



その時までに、あたしの娘もいると、女4人の旅が出来るんだけどね!!



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ちなみに、この日記を書いていて、さりげなくまた胃が痛んだよ。

ほんとに、あれはひどい事件だったわ。


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