みみ の だいありぃ

みみ の だいありぃ

プレゼント魔


もらうものもちろんうれしいけど、私はあげるのが大好き。
好きな人だけにだけどね。
もらってもらう時の、相手の顔を想像するのが好き。
正当な理由付きの買い物だ、とか、相手への押し付け、なーんて言われたらそれまでだけど。

誕生日、クリスマス、バレンタイン、父の日、母の日、敬老の日、それを逃したことはない。
もう、練りに練ってプレゼントを考える。
何が好きだろう。何が欲しいだろう。何が使えるだろう。
普段その人たちが自分で買わないものがいい。
でもちゃんと使えるものがいい。

そもそも、私のプレゼント魔は、祖母にエプロンをプレゼントした時に始まった。
たしか小学校に入ったばっかりくらいかな。
布をはさみでジョキジョキ切って、安全ピンでつないで作った。
「おばあちゃま、おたんじょうびおめでとう」って折り紙に書いて手作り(?)カードを添えて。
祖母はものすごく喜んでくれた。
おまけに祖父も両親も叔父も叔母もみんな喜んでくれた。
でも一番嬉しかったのは私であろう。

父も母も祖母も弟たちも照れ屋で「わ~、ありがとう!」とは言うものの、いつまでもその話題でひっぱったりしない。
でも、その時の目は潤んでいる。
そして私がプレゼントしたものは大事にしてくれる。
祖母は最初、祖父の仏壇に飾ってくれる。
そしてふと気が付くと身につけてくれている。
旦那も友達もみんなみんなそう。
あ、使ってくれているのね、良かった、という気持ちになる。

弟たちは私が日本に住んでいた頃は、彼らはもらう一方だったけど、アメリカに行ってからは、何かと心のこもったプレゼントを私にしてくれる。
健康に気をつかってくれているんだな、とか、私の好みをしりつくしてるな、とかね。
離れてみると、兄弟ってほんと、いいネ。

旦那。
私達は付き合っている時からプレゼントし合っていた。
なんていったって、毎月16日はアニバーサリーだった。
毎月16日、なんかしてた。
でも、お金なんてなかったから、ポエムとか、野原で咲いてた花とか。
ポエムっていっても
「roses are red.
violets are blue.
you’re getting bigger
but i still love you.」
とかね。

一番最初のバレンタインで、うちの旦那はかなり大きいぬいぐるみを恥ずかしがりながらも2時間の電車を乗り継ぎ、持ってきてくれてプレゼントしてくれたんだけど、私はなんとグーフィーのキーホルダーしかあげなくって、未だにあの事はブチブチ言われるぜぃ。

旦那はサプライズするのが好きみたいで、バレンタインとか「うちはお金ないから、今年は食事だけにしよう」とかいって、食事に行って、家に帰ったらバラの花があったり、そういうことをしてくれる。
私はアホのように「そっか、今年はなしなのね。じゃあ、カードだけにしようかね」って感じ。
でも、それはそれはウレシイのです。

友達もそう。
友達で本当に心から信用できる親友が数人います。
その子達は私が困っている時助けてくれる。
私もその子達が困っていたら助ける。
損得なしの関係。
家族のような関係。
心がつながっているそんな子達に感謝の気持ちを示す時、選ぶのなんて簡単。
好みがしっかり分かっているからね。
その子たちだって、私にくれるプレゼントは絶対に絶対に私の本当に欲しいものばっかり選んでくれる。
親友って、いいですねぇ。

プレゼントは気持ちですよね。
何も高いものじゃなくっちゃいけないんじゃない。
心がこもっていて、それが伝わればそれでいい。
それに、喜んでくれるかなって思って選ぶのって最高に楽しい。
逆にもらったものを見て、その人が何をどう考えて選んでくれたかも想像つく。

それに、カード。
書く一言一言を選ぶ。
普段言えないようなことまで書けちゃう。
でも、それは全て本心。
「世界一のお父さんへ」とか「世界一のお母さんへ」とか「世界一のおばあちゃまへ」とか、「my only love」とか、そういうの、ぜ~んぶ本心。
でも目の前でカード読まれるのは照れちゃうから「後で読んでねー!!」って私はダッシュで逃げる。
何歳してるんぢゃ。

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