みみ の だいありぃ

みみ の だいありぃ

Mother’s baby. Father’s maybe...



なんてひどい言葉、よく聞くけど、実際に、そうかもしれない。



夫婦そろって頑張って出産。

旦那さん、ビデオカメラ構えて、大興奮。



出てきたよ!

頭がのぞいてる。

もう一息だ。



オギャーオギャー!



やったー。

おれたちの子だ!

目も鼻も耳も手もばっちりある!



でも、あれ・・・?



おれ、白人なのに、子供が黒人とのハーフ??

ワイフ、アジア人・・・。



なんて、実際に聞いたことがある、ひどい話。

父親がこれっぽっちも疑っていなかったのに、出てきたら違うという最悪のパターン。



旦那があたしと同じ時間帯で働いていた頃。

あたしたちは朝起きて、ジャッジ番組を二つと最後にモーリーを見るってだいたい決まってた。

(カウチポテト、ごめーん)



モーリーなんて特にそうだけど、ディボースコートっていう番組でも、よくあるのが「DNAテスト」。



「俺は120%、あいつの子供のダディじゃない!!」なんて叫んでいるヤカラを散々見かける。



さみしいね。

ムカツクね。



だいたい、テスト前の言葉。

ちらっとでも可能性があるっていうのに、「俺はダディじゃない」って。

あんた、子供が聞いていないからって、言って良いことと悪いことがあるんだよ。



女性だって、「お前が父親だ!分かったら養育費を払え!」なんて散々偉そうに言っておいて、ふたを開けたら違ってたなんて。

違っている可能性が少しでもあるんだったら、分かる前は偉そうに言わない方がいいと思うんですけど。



それでもあたしはやっぱり女性派、旦那はミューチュアルで番組の進行を見ている。



そして、モーリーが、

「When it comes to ○○’s 10 months old baby, ○○, YOU ARE THE FATHER/ YOU ARE NOT THE FATHER」と言う。



お父さんって分かったら、泣く人、男女でハグする人、愕然と落ち込む人、さまざまな反応を見せてくれる。



お父さんじゃないって分かったら、大喜びをする人、喜びすぎて叫ぶ人、喜びすぎて踊る人、またはがっかりする人や泣く人がいる。



ひどかったのは、もう十数人もテストして、全部父親じゃなかったケース。

っつーか、十数人も父親の可能性があって、しかも、これだけではまだ分からないなんて、どんな性生活をしていたんだろうか??

それにしても、YOU ARE NOT THE FATHERって聞く事が、やけに多い気がする。



つーかさ、さみしいよね。



もっと寂しいのが、17歳くらいの女の子とその子が父親と思って疑わなかった人が、何を思ってか、「今更」父親が「この子は自分の子じゃない」とか言って、DNAテストを受ける場合。



おいおい、17まで育ってきてるんだよ。

疑うな、今更。

彼女だってもう分かってきている年頃なんだよ。



なーんて思ってたら、結果がNO。



そして、女の子なんてギャーギャー泣く。



あたしのパパだと思ってたのに。

あたしが娘だったら嫌だったの?



なんて。

でもさ、17年もそのままにして父娘関係をしてきたんだったら、今更、いいじゃない、娘だってそれに満足しているんだから、って思わない?



だーーーーーーーーー!!



アメリカのメディアで、こんなのばっかり放送するからか、アメリカのダディ達は、「本当にこの子は俺の子か」と疑う人が多く、DNAテストを受ける人も多いらしい。

あたしの周りでも数人受けている。



「MAKE SURE 確認」をしないといけない時代なのか。

男女において信用っていうものがないのか。

それに、女性自信も誰が父親か分かっていない事が多いというおかしな時代だからなのか。



それに、何が悲しいかって。

父親じゃないで喜ぶ理由は、母親と関係を断ち切りたいのにくわえて、「養育費」を払いたくないという事実。



好きでもない女との情事で出来た子に、毎月お金を払いたくない。



実際に、DNAテストを受けて、自分の子と分かって態度を変えて、子供を愛する人もいる。

でも、分かっても、おかまいなしの人もいる・・・。



または、DNAテストを受けないで、自分の子と言われて、その子をトコトン愛する人もいれば、養育費すら払わない人がいる。



じゃあ、結局、同じじゃん。



そして、養育費を払わないで、どんどんたまっていき、それが原因でジェイルに入れられる。

または、養育費未払いで、警察から逃げる生活に突入する。



ならば、男女がとことん信用しあって、産むべき時に産むべきだ。

いや、計画していない時に妊娠しても、男女が責任を持ち合い、ちゃんと育てていければいいのだ。



だいたい、日本で、「父親は俺か」なんて悩んでいる人っているんだろうか。

いたんだろうか。



TVでも「本当にあなたは父親ですか」なんていう番組、あたしが知る限りなかった。



あたしだって、あたしや兄弟が父の子であることを疑いもしていない。

あたしの従兄弟たちもそうだし。

あたしの弟も、自分の娘が自分の娘であることに疑いをもっていない。

あたしの友達の旦那さんだって、疑ってなんかいなかった。



アメリカみたいにおおっぴらには疑わなくっても、日本にいる父親達は、密かに疑ったりしたことがあるのか。



そうはいっても、日本で日本人同士で結婚したら、人種までは違わないから「あなたの子」で通すことは出来るだろうし、「俺の子」と疑わないでもいられるだろう。

父親には似てないなぁ、ということで。



アメリカでは人種がさまざまだから、そうは言ってられないのか。

それとも、何でもかんでもハッキリ口に出してしまう、証拠第一の国、アメーリカだからなのか。



いずれにしても、シビアだなぁ。


だいたい、モーリーなんか見てて思うけど、黒人の場合、肌の色の濃さって、父親と母親だけを見ても分からない。

じいちゃん、ばあちゃん、はたまたその上までさかのぼって、肌の色の濃さが出てくるんだと思う。


うちの場合はどうだろう。


旦那のパパはそうとうライトスキン。

ママはまあまあダーク。

旦那の姉ちゃんは結構ライト。

旦那は今はカリフォルニアの光で日焼けしているけど、真ん中より少しダークくらい。



あたしとの子が旦那のパパサイドででるか、ママサイドででるか、そんなの分かったもんじゃない。

顔は、旦那は特徴ある高い鼻をしているから、それを引き継いでいたら旦那の子、なーんてなるのかもしれないけど、赤ん坊から鼻が高かったら恐い 笑。



それにしても、今までだったら

「ほーら、ここはあなたに似ているわよ。」

「そうだな。でもここはお前似だぞ。」

なーんて、爪までどっちに似ているなんぞ、微笑ましい(?)会話が繰り広げられていたものを。



だんだん科学なんかが進んできて、DNAテストなんてもんが出来てしまい、「確認」を取ることが出来るようになってしまった。



男女の産み分けをすることが出来る。

お腹の中の段階で障害児か知ることが出来る。

中絶をすることが出来る。

精子をもらって妊娠することが出来る。

クローンが誕生した。

などなど・・・



そのうち、数学学者と作家とスーパーモデルとスポーツ選手と政治家と牧師と歌手とダンサーとを上手い具合に盛り合わせて、少しばかり「旦那」を混ぜて子作りできたりして。



いやーーーー!!

おかしい!!

間違ってるよ!!



科学の進歩によって、選択の幅が増えた。

でも、賢く選択をしていかないと、人類が人類を破滅させちゃいそうな気がして恐い。

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