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2008年 アメリカ監督・制作・主演 クリント・イーストウッド ネタバレ。 町山智浩さんの解説と、それを引用してくださったAuggieさんのブログ。これが全てです。クリント・イーストウッドの自伝的映画とも言えるかも。 遠くの家族より、近くの他人。コミュニティを作るのは大げさに考えなくていい。たとえ言葉が通じなくても、文化が違って失礼なことをしてもすこしづつわかりあって、助け合っていけばいい。最初から上手くいかないのは当たり前。人種差別的な言葉狩りをして距離を置いているだけじゃあダメ。ネタとして冗談を交わせる仲になることだってあるんだから。多分、アメリカの古き良き精神。クリント・イーストウッドのウォルト。善人からは程遠い偏屈なジイさん。彼流の「男の美学」。それはとても古臭くて、つるつるした都会の企業家やホワイトカラーにはそぐわないし、ニコニコした「良いパパ、優しいグランパ」にはなることととは違う。男たるもの、自分の手で生活の基盤を作り、それを守る。多分、アメリカの古き良き男のアイデンティティ。重い映画だけど、本当の魂の救済について、考えさせられる一本。これを観ると「硫黄島からの手紙」「父親たちの星条旗」も興味が・・・。考えてみたら、朝鮮戦争の映画ってあんまり見てない。ベトナム戦争のは結構あるのに。この映画に出てくるモン族は、帰る国がない。アメリカは、今でもそういう人達の受け皿になっている。何だかんだ言ってもすごい。
2012.10.28
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2010年日本監督 金子文紀 脚本 高橋ナツコキャスト 二宮和紀 柴崎コウ 掘北真希 大倉忠義 中村蒼 玉木宏 倍賞美津子 竹脇無我 和久井映見 阿部サダヲ 佐々木蔵之介 ムロツヨシ 菊川怜キャスティングが発表されたとき、柴崎コウはぴったりだけど、ニノが水野って?と思いましたが、いやあ、お見事。水野は清潔な男気と、江戸っ子の気っぷの良さを兼ね備えてるのが好きなのですが、ちゃんとみせてもらえて、恐れ入りました。役どころを捉えるのが上手いのね。他のキャスティングもすごくあってました。和久井さんの加納は笑っちゃうくらい。垣添と水野もそのままって感じでw水野の衣装もよかったなぁ。白羽ゆりさんとムロさんも出てたのね。
2012.10.06
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フランス 2011年監督 エリック・トレダノ、 オリビエ・ナカシュ出演 フランソワ・クリュゼ オマール・シーネタバレ。「あなたとは違うんです」は、日本の政治家の発言。私とあなたは違う。それで終わり、なのか。だからいびつな関係になる、のか。もしくは、それを越えて次に進める、のか。オマール・シー演じるドリスは「そんなの関係ねぇ」だね。フィリップは、首から下が麻痺。車いすとベット生活の障がい者。そして、ケタはずれの大金持。パリの豪邸には彼専属のシェフ、看護師、スタッフが万全の体制でケア。プライベートジェットも高級スポーツカーもあって、現代アートに投資したり、オペラ観たり、お誕生日にはオケ呼んじゃう。ある意味、「何不自由ない」暮らし。要はセレブ。よく、障害を乗り越える=頑張る・・・みたいなのあるけど、フィリップは頑張る必要なし。でも、金だろうと医療だろうと、限界はある。彼の身体と精神を襲う苦痛を、全て癒せるわけではないの。片や、ドリスはスラム街育ちの失業者。フィリップとは別世界の住人。この何の経験もないドリスを、フィリップは最も身近な介護スタッフとして雇う。それは、ドリスはフィリップに同情しなかったから。同情しない。それが、どれほど難しいことか。しかし、ドリスはジャン・バルジャンのような聖人君子、人格高潔じゃあない。イエローカードかレッドカード(地上波無理)満載。現代アートも「鼻血ぶーじゃね?」だし、オペラにも大爆笑。お友達にするにはちょっと困るかも。見ててはらはらしたけど、今ならわかる。だから、よいのだ、うん。だれでもドリスになれるってこと、だよね。ところが。フィリップとドリスがお互いの理解を深めるほどにこの関係の危うさが見えてくる。ドリスはフィリップに雇われてるのだから。仕事上の関係だから。たとえ一緒にパラグライダーをしても、一緒にああいうところでこういうことをしてもらっても(この「耳だけでね」の場面、好きだなー。ドリスのフィリップに対するさりげない気づかいがわかるんだもん)。だから、フィリップはドリスを退職させる。ドリスがいないということ。それがどれほど辛いことかわかってるのに(涙)ま、ちゃんとハッピーエンドが用意されてるけどね。さて、私の一番のツボはお誕生日の場面。「ブギーワンダーランド」で踊るドリスが、テンジンに見えたーー!!普通、車いすの人のBDにダンスはないでしょ。でも、ドリスはちょー楽しそうに踊るのよ。「だって、今日はフィリップの誕生日だよ」って。全身で喜びを表す。そりゃあもう、堅苦しいことも忘れて、みんなも踊るさ。フィリップもうれしいさ。ドリスは家庭的に恵まれてはいない(テンジンじゃん)。孤独に近い境遇だけれど、だから笑って、踊って(同上)。「セプテンバー(リプライズ)」は、ウル目になるわけです。障がいにフォーカス当たってるけど、ドリスにアフリカ系のキャスティングをしたり、同性愛の女性を出したりとなかなか上手く盛り込んでる。原題は「INTOUCHABLES」。いやー、「アンタッチャブル」ですか。深み倍増です。
2012.10.03
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